花脊峠でH56チェーン実装雪中アタック!
投稿日 : 2012年02月26日
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日本列島に寒波が襲来した2月18日。
我が家のド・ノーマルパジェロミニ(ボロ)がチェーン実装すればどの程度実力を発揮するのか試す事べく相方と一緒にに花脊峠へ出撃!
京都市内から10数㎞・牛若丸と天狗でお馴染みの鞍馬を抜ければ‥府内有数の豪雪地帯(別名、京都のシベリア)である花脊へと続く峠の登り口‥ここからは市内とは別世界の入り口‥。
数分前とは全く違う天候&路面状況に戸惑いつつ駆動モードを4Hに入れでヒョコヒョコ花脊峠頂上を目指します!
目指すは頂上付近にある側道!
そこからは新雪が覆う非圧雪路だ。
2
側道に到着~。
ここからラッセル開始。
最初はスタッドレスのみでアタックします。
前進で勢い良く雪にぶち当たり新雪を押しのけたらまた少し下がりぶち当たるを繰り返します。
これを数回繰り返すとタイヤの応答性やグリップが極端に悪くなってきたので一度側道を抜け出てタイヤをチェックするとこのざまです。
低速でラッセルを繰り返すと充分な遠心力を得られない為タイヤがセルフクリーニング出来ずトレッド面は簡単に雪詰まりを起こしますねん。
触ってみるとスタッドレスタイヤの表面は雪で磨かれツルツルですね~。
こうなるとスタッドレスタイヤは溝の無いツルツルタイヤでしかなく何の意味も成しません。
スタッドレスはあくまで除雪された雪道やアイスバーンを前提にしたタイヤであってバンパーまで潜るような深雪は苦手です。
ラッセルとなると雪面を走るだけでなく雪を押す力が欲しいのですが深雪&非圧雪路はスタッドレスは全く役立たずですねぇ‥。
(チェーン好きにはチト嬉しい状況)
この場合はスタッドレスじゃなくスタッドが欲しいのよ~。
3
実験開始!
とりあえずフロントにだけ巻いてみましょうかね。
今回五種類用意したチェーンの中で先頭を切ってもらうのはコーニックP1!
しかしここで意外な誤算が‥。
この現行コーニックチェーンの装着は雪中ではめちゃくちゃ巻きにくい!
問題点として現行コーニックに採用されているマジックビーズってのが邪魔しやがる!(黄色いブツブツみたいなの)
初期型コーニックP1の方が確実に早く装着でき雪中での作業性を考えられてたのに‥こんな使えない現行コーニックの装着方式は意味あんのか?(女性等には現行型が有利ですが‥)
あまりにも使いにくいのでBA5プレで使ってた初期型のP1のユニットを現行コーニックP1に移植してやろうかと画策中。
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気を取り直して再度ラッセル開始!
やはりチェーン実装の威力は絶大で雪をガンガン押して行きます。
スタッドを付けたタイヤのグリップ感がたまらんっす!
チェーン大好き中年には至福の時??
しかしフロントだけだとある程度雪が溜まるとリアがお尻フリフリしてしまうのよね~‥
今日は新雪だから押せますが雪が自重で締まったり溶けて再度凍結した古雪だとパジェロミニの柔いバンパーでは微妙っすな~。
幼少の頃に見た40ランクルやCJの強烈なラッセルを真似したらパジェロミニはモノコックフレーム故にノーズがミニキャブみたいに短くなるかも?と一瞬不安がよぎりますが‥
5
しかし力で押せない自分達の車にはもう一つ特技がありまして。
真ん中の轍にスキッドとリアデフ玉跡が刻める位の深さの積雪からパジェロミニやジムニーは秘めた能力を発揮しま~す。
ここからは軽量四駆の独壇場です。
この場所も積雪は50㎝近くあり本来はタイヤ痕より地面はもっと下なのですがパジェロミニ程度の重量だと雪面に潜るのではなく雪面に浮きます。
ジムニーやパジェロミニがドノーマル車でもラッセルしながら深雪をヒョコヒョコ走れてしまうのはこの為です。
デフロック付き軽トラも雪上では侮れませんが小径タイヤは轍を切ったり潰すのが苦手なので細身で大径タイヤの車達はこの面で有利。
普段は鈍足なのに他の車では味わえない能力
一昨年の豪雪では鳥取の国道や北陸自動車道の今庄IC近くで百台規模の車が数日立ち往生した事がありましたね。
停車中にもどんどん雪が降り積もりラッセルする能力を持ち合わせておらず次第に埋もれて行く乗用車達‥。
スタッドレスタイヤが何の意味も成さなくなるような状況に陥るのはさぞ恐怖だったでしょう。
しかしあの状況下で自らがラッセルして路肩に道を切り開き現場から抜け出た車が何台も居たの知ってますか?
力で押し切るデカいRV車の中に混じってチェーン巻いただけで何の苦もなくヒョコヒョコ抜け出て来たのがこんな車達だったりします((爆))
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一度後退しリアにもチェーンを巻き4輪チェーン仕様に変身。
2番手は同じく亀甲パターンの[ワンタッチタイガー]と言う名のチェーン。
コーニック系と同じチェーン装着方式ですがコイツはコーニック初期型と同じテンションシステム(別名パクリ)を採用してる為に雪中でもめちゃくちゃ巻きやすい!
スタッドレスはゴムの柔らかさが仇となりチェーン装着時にはチェーンが引っかかりやすくノーマルより巻きにくくなるのですがそれを差し引いてもこの方式は巻きやすいなぁ!
ここまで差があると現行コーニックは行く道を間違えたか?
因みにワンタッチタイガーのリング径はコーニックより2㎜は大きくグリップも良さそう。
タイヤチェーンはリング径の大きさがグリップ力に反映されるのが面白いところでもありますが‥それに比例して騒音・振動や駆動系の負担も大きくなります。
でもね
万能じゃないのが逆にチェーンの潔さを感じる&そんな道具が格好いいと思うのは自分だけかいな?
(もう変態の領域‥)
7
リアにもチェーンを装着しアタックするとパジェロミニ(ボロ)の走破性は確実に上がってます。
先にも増してガンガン押せるし後退して再度アタック時には溜まった雪が横へ弾け飛ぶ力が違いますがな~。
タイヤが雪面を掻く力が上がった=ラフなアクセルワークは折角雪に浮いてる車体をチェーンが掘り過ぎて沈めてしまう危険があるので強引に押さないようにラッセルを繰り返しました。
んでまたここで気になる事が一つ。
亀甲パターンのチェーンは全方向にグリップする優等生なんやけど‥
でもね‥
なんか‥
違う‥
上手く言えないけどイマイチ亀甲はパンチが薄い?
亀甲パターンはラダーチェーンより確実に優れてる。
けど‥亀甲パターンでの優等生は乗用車だけでいいような‥?。
仮に劣等生でも一つ飛び抜けた才能を持つようなチェーンの方がパジェロミニには合うかも知れぬよな‥。
ラッセル時には装着の煩わしさ&振動面で不利でも今この状況下で自分が欲してるのはラダーチェーンの持つ猛烈な縦グリップが欲しいよな!
ほなラダーチェーンにチェンジするべ!
しかしここで助手席の相方がラッセル時の振動と衝撃で気分が悪くなりギブアップ。
ラダーチェーンに未練はあるが‥夜勤明けで一睡もしてない相方を強引に連れ出したのでこれ以上無理させる訳にもいかず退散する事に(/_;)/~~。
8
チェーンを外し花脊峠頂上から京都側へ山道を下ります。
狭い道幅にも関わらずかなりの勾配でいろは坂を彷彿とさせるヘアピン連続区間が続き下ると言うよりは滑り降りる感覚か?ヘタレなパジェロミニ(ボロ)と飼い主は内心ヒヤヒヤしながら下ります。
こんな状況下でもこの峠には四季問わずどえらく速いNAパジェロミニが出没してました。
その名も
○名のハチロクならぬ
《花脊のゴーロク》
彼の操るパジェロミニに追いつこうなんて考えたならマジ自殺行為に等しい行為
とにかく速い!
以前は漫画と同じく下り専門だったのですが
風の噂ではゴーハチturboに乗り換え今では登りもどえらく速いとか‥。
花脊で彼の走りを止められるのはホモサピエンスでは存在せず
もはや鹿しか居なーい!
今日は彼の庭でちょいとばかし遊び過ぎたので早期退散は賢明な判断だったのかも?
あぁ‥恐ろしゃ~
おしまい
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