チャージモードの効率について検証してみた

EV↔HV切り替えスイッチを長押しすることで始まるチャージモードの効率について検証してみました。

走行中にエンジンを常時回して、そのエネルギーを駆動と充電に振り分けるため、HV走行よりも燃費が悪くなるのは容易に予想できますが、悪くなった燃費分を充電によるEV走行距離の増加でどの程度取り戻せるのか気になったのが今回の検証のきっかけです。

検証方法としては、ODOメータによる走行距離とEV走行可能距離の増加分を足した数字を、HV走行可能距離の減少量と比較します。
開始時刻：8:43
ODOメーター：2733km
EV走行可能距離：26km
HV走行可能距離：863km
から測定スタートしました。

走行場所は高速道路で、レーダークルーズコントロールを100km/hにセットして流れに任せる走り方をした結果、平均速度87km/hでの走行となりました。ほぼ海沿いのルートだったため、走行開始地点と終了地点の標高差はほぼありませんでした。

100kmほど走行したところで測定終了です。
終了時刻：9:55
ODOメーター：2837km
EV走行可能距離：80km
HV走行可能距離：706km
となりました。差し引きすると、
走行時間：1時間12分
走行距離：104km
EV走行可能距離増加量：54km
HV走行可能距離減少量：157km
ということになります。

ちなみにEV走行可能距離が80kmに達すると自動的にHVモードに移行する様です。

出だしを除いてEV走行可能距離が1km増加する度にメーターの写真を撮ってもらっていたので、この約50枚の写真を元に数字を表にまとめてみました。

表じゃ分かりにくいのでグラフにしてみました。

検証の結果、チャージモードで充電しながら走行することでHV走行可能距離の減り方は実際の走行距離よりも大きくなりますが、その分EV走行可能距離が増えるため、ほぼプラスマイナスゼロになる様です。（灰色と黄色の線がほぼ重なっていることより。）

個人的予想では走行充電の効率が悪くて「走行距離＋EV走行可能距離増加分」より「HV走行可能距離減少分」が大きくなると思っていたので、これは嬉しい誤算でした。チャージモード中のパワー不足も余り気にならなかったので、これは積極的に利用してもいいかなと思いました。