
95年WRCの思い出話、4ネタ目です。
我ながらよく続くモンです(笑)
当時のWRCを戦うマシンの規定は、グループA、グループNの2つ。
それぞれの規定の中で、排気量や駆動方式、加給器の有無などで細分化されていたと思うのですが、根本的に異なる新規定のマシンが、この年登場しました。
それは・・・
F2キットカー
FFで2L NAエンジンを搭載し、グループA以上のボディー改造が認められるという内容でした。
現在のS2000とS1600の中間のような規定ですね。
これは、当時WRCを席巻していた2Lターボ4WDというパッケージングを持たない欧州メーカーを呼び込むための措置、というのが実体だったと思います。
ワイドトレッド化や車体の軽量化などを強みとして、FFであること、NAであることのビハインドを埋め合わせようという意図ですね。
この規定に則って、初戦モンテカルロで真っ先にデビューしたのがルノーのクリオMAXI。
後発のF2キットカーに比べればワイド化などの見た目こそ派手さが少ない印象でしたが、軽量であることの優位性はツールドコルスなどのターマックラリーで早くも実証され始めます。
次いで第2戦スゥエディッシュでデビューしたのが、私の最も好きなF2キットカーであるシュコダのフェリシアキットカーです。
キットカーに認められたボディー改造がなされているのかどうかもわかり難いほどに地味な姿・・・
絶対的なパワーがあるでもなく、軽量さが見て取れるでもなく・・・
元々のデザインも地味なので、一見してラリーカーらしさも感じ難いと思うんです。
でも、何故かコイツが好きなんです(笑)
後発で登場するプジョー306MAXIやシトロエンのクサラキットカーなどは、ド迫力のワイドフェンダーや軽さを最大限に生かして、ドライターマックとなればグループAやWRカーさえ上回る速さを発揮。
後のWRカー開発への布石として、206WRC、クサラWRCの活躍を予見させるだけのすさまじい存在感でした。
でも、
私はフェリシアが好きなんです(苦笑)
地味で、目立たなく、けれど堅実に走る姿・・・
スゥエディッシュのコーナーで、脱出方向を向いて真横に突っ込んできたフェリシアが一旦ストップ、フロント2輪だけで猛然と雪を掻き散らして「エイ!、エイ!」と再び駆け出していくシーンを見て以来、
なんて健気な“子”なんだ!
と(苦笑)
数あるラリーカーの中で、“カワイイ”系でお気に入りのフェリシア。
その末裔たるファビアが今、ド迫力のフェンダーで武装し、IRCやSWRCを席巻しているのを見ると、時代は変わったな・・・と痛感します(笑)
他にも、セアトのイビーザキットカーも“カワイイ”系の印象でしたし、スズキのカルタスクレセントのキットカーなんてのもあったなぁ。
そして、「愛しのフェリシアちゃん」の後に登場したシュコダのオクタビアキットカーがあまりにゴツいセダンでショックを受けたのも、良い思い出です(笑)
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WRC | 日記
Posted at
2010/11/04 23:22:10