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2009年08月01日

遂に.....『峠』! <往路編>

遂に.....『峠』! <往路編> 前夜の職場暑気払いで瓶麦酒&お酒(銘柄不詳@呑み放題レベルでは米と水と麹と酵母以外にイロイロ使ってるんだろな...)をケッコウ摂取した残響も少なからずあったが、早くに目が覚めたのでそのまま起床。 まずはいつもの公園コースでキ84疾風@黒柴♂との朝の散歩から活動開始し、もどって天気予報をチェックすると日中は曇りでまぁまぁ、で夕方から雨らしい。 よし、それならばと、なにせ3weeksもロードを駆っての三桁kmツーリングしておらず、このまま堕落の一途ではまず過ぎるのは自明と、気合を入れて久し鰤に山系 long ride に出撃することにした。 8/1にしては気温もさほど煮えるほどではなくこの時季にしては比較的爽やかな今日のターゲットは.....以前からいつかはチャレンジしてみようと密かに思っていた.....そう、あの『峠』だ!

地図をプリントして張り合わせたりしてプランを練っているうちに少々出遅れ、9:15am離陸。 この季節に山系なら必須の白熊印な保冷仕様&通常仕様のダブルボトル装備で少々重さを感じつつ、まずはいつものルートで楢下@標高260mを通って柏木@標高440mを越え、二井宿@標高280mへ。 H20BYには蔵へ遊びに行けず仕舞いだった米鶴酒造さんにちょっとだけ寄って写真を撮り、再び走り出す。 



ここで蔵から高畠町内へ向かう道沿いの田圃が酒造好適米の減農薬栽培だったことを思い出し、今回の偵察飛行の第一ミッションとしてチェック。(別トピックで詳報予定...)
阿久津八幡・端麗な姿の三重塔の前でパチリ後、道の駅で自然現象のため小休止。 photoの中、向かって右側、白い花は蕎麦だ!



さらに高畠町内に入り時計を見ると11:00、このまま米沢へ進んで何処か店にてランチでは時間が不足すると読んで某大型スーパーマーケットで早めの補給を短時間ですることに。ちょうどバナナがセール中にて8本房¥98(えっ?ラッキー!)で入手でき、ならばと6本をムシャムシャ頬張り、2本をジャージのバックポケットに入れて再び走り出す。 亀岡文殊の脇を通り、途中で御馴染み「羽陽 錦爛」後藤康太郎酒造さんにて写真を撮ったりしながら更に南下した。 



さて、快調に米沢市に入り、八幡原工業団地内のFMでヴァイタミンワラァをボトルに満タンとし、残りを飲み干し、地図でルートを再確認。 少しR13を走り、万世町片子@標高260mから更に南下して県道232へ入りいよいよ緩やかに登り始め、JR関根駅@標高310mの脇を通り、南東へ進み水窪ダムから登ってくる道との丁字路を通過。 このあたりからは山形新幹線が走る奥羽本線と羽黒川の清流と絡み合うようにしながら狭くなってくる県道を、徐々に高度を上げながら進んでいく。 



絶好の撮影ポイントが何箇所かあるため、カメラを携えた鉄道愛好家たちがポツポツと居て列車の通過を待ち構えているのを横目に見ながら、クランクを回して更に進んで行くと.....ちょうど鉄道模型の精緻なジオラマのようなダブルのトンネルで複線区間に山形新幹線のグレーに緑のベルトを締めた下り列車が走ってきたので慌てて自転車から降り、ディジタルカメラをジャージのバックポケットから取り出し急いでシャッタを切った。

直線で空が見開けるところでは、たまにパトロール飛行らしく見事なオニヤンマがスイーっと応援するように滑空していくが、そういえば今季初見だ。 夏蝉たちも賑やかに鳴いているのも応援歌に聞こえる!? さらに進むと、いよいよ路面も荒れて一部の舗装は未補修のままなところが増えてくる。それにつれて羽黒川の清流も川幅が徐々に狭くなってきた。



JR大沢駅@標高460mを過ぎ、いよいよ山の空気を大量に吸い込みながら、路面に注意しつつ登って行く。





やっと笠松鉱泉@標高500mに着くが、自動車がまぁ普通に走れるのはここまで、ここから先は一段と道が狭く&路面は舗装がボロボロで超ハードなダート区間が目白押しになってくる。 



そして更に一段と登りもきつくなり、沢水などの湿り気で御約束の苔も要注意な中を亀登りで進んで行くのだが、幸いなことに曇り&うっそうと繁る木々で太陽ジリジリ熱中症の心配はそれほどなく、ボトルのヴァイタミンワラァを度々口にし給水しながらなんとか登っていく。



前夜の雨の跡で元々舗装のほとんど残ってない超酷なダート路面に土砂が一部筋状で堆積していたり浅い溝が出来ていたりするので、それこそ細心の注意を払いながら激坂を登って行く。 いよいよ斜度がキツくなって34-27でもダンシングしないと貧脚な私には止まりそうになるのだが、少しでも重心が前にいくと後輪が空回りっ!?あまり後ろにいくと前輪が浮きそうっ!? 一度は本当にもう止まりそうなスピードで踏み込んだら前輪が薄い土砂層と流筋を斜めに摺り落ち、ペダルはクリートで外れないし!?なんとか咄嗟の体重移動でリカバリ出来たので助かったが、やはり常識で考えるとこんな極超酷ダート混じり荒舗装な激坂山道にロード自転車(700x23c高級軽量ホイール装着)でアタックするのは非常にリスクが高いとしか言いようがない! なので、この拙トピックを読んでヨシ!俺も&私もと考えるサイクリスト諸氏諸姉は、くれぐれも万全の前準備&対策、そして然るべきトレーニングと経験をつんでから臨むべきで、あくまでも自己責任であることを肝に銘じて欲しい。もちろん、携帯電話などは圏外のエリアが多いこともお忘れなく!!!

それと、こんなとんでもない悪路なのに4WDに限らず普通の乗用車やら、大型自動二輪で走ってくる対向車や追い抜いていく後続車があるのが実に恐ろしい。たしかに秘湯として人気の滑川温泉、さらに電気もない超秘湯の姥湯温泉への道なのは解るが.....四輪ならジムニーetc軽量クロカン、二輪ならトレールあたりが最適だと思う! まぁ、.....と書いてる本人がMTBやシクロではなく高圧細身のタイヤを履くロードでチャレンジしてることこそ無謀の極みなのだが、なにせプアーなエンヂンの貧脚なれば山形<>峠の往復約160kmの航続距離と日の長い夏とは言え活動可能な滞空時間との兼ね合いで唯一の選択肢なのでそこは御理解いただきたい!? ;-0

さて、笠松鉱泉を過ぎて喘ぎながら登っていくと、やがて奥羽本線を離れ、高圧送電線を時々仰ぎ見ながらますますウルトラハードになってくる酷荒路面と激坂との闘いだ。それまで1mほどの川幅が辛うじてあった清流も、さすがに高度を上げてきた証拠、いよいよ源流の趣でチョロチョロという水音で流れており、あたりに響く音は蝉の鳴き声&こちらの呼吸のハァーハァーという荒れた息使いの方が支配的になる。 



ほんとうにメチャ超激坂の九十九折れでは歯を食いしばってダンシングで登坂するが、あとからあとから現れる急斜面には勝てず、こういう全コースが頭に入ってない時にあまり心拍の限界近くまで頑張っても仕方がないと考え、2~3度ほど足を着いて写真を撮ったりしながら小休止を入れる。 ジャージのバックポケットにポリ袋に入れて格納していたバナナも1本ずつ2度に分けて補給するのだが、すっかり半分熔けかかった煮バナナになっていて酸味が効き旨い!?

ところで小休止後の問題は再び走り出すときで、まず右足のSPDクリートをパチンと嵌めてペダルをグイっと踏み込むのはよいのだが、続いて左足のクリートを一発でペダルを拾って上手く嵌め込まないとマジで止まりそうになって、おっとっと!? なにせ路面は荒れた未補修路に尖がった砂利が踏み固められたダート!!! 立ちゴケでも流血の惨事となるのは明らかだ.....。 をっと、福島側から若いロード乗り3人グループとすれ違うが、おそらくどこかの大学のサイクリング部か?此方から元気に挨拶の声を掛ける。 あの栗子トンネルを通るのが嫌なのは非常に良く解るので、くれぐれも気をつけてハードツーリングを楽しんで欲しいと思った。(本当に楽しいのか!?)

それにしてもめっちゃハード&タフな区間では、とても写真など撮ってる余裕も無く、帰還後にチェックしてみたが肝心の一番酷かなと思う各ポイントの写真が.....残ってない。 視界が開けていて道幅もあり路面の荒れも少ないところでないと安心して休憩も出来ない状況だったので、まぁこれも仕方がないか。



いよいよ残り時間が気になる中、とにかく自分の心に鞭を入れながら、ひたすら歯を食いしばって登っていくと.....やっと樹木が切れて曇天が広がる鞍部に到達!!!!! しかし、このピークには何の峠の標識も三角点もなく、ただ高圧送電線の鉄塔が目印になっているだけ。 Alpslabのデータでは標高831mということなので山形&宮城県境の笹谷峠よりは少し低いらしいが、ハードさは比較にならないほど今回の此処までの方が酷だ。 



小休止で息を整えて直ぐに下り、今回の目的地である『峠』への分岐点へ向かうが、何とこれまたけっこうな斜度の降り.....帰路でこれを登り返すのか.....と少々気が重くなる。 すぐにJR峠駅への分岐標識のある丁字路@標高737mに着き、ここでも写真を撮って小休止。 



それにしても、とにかく4WDワゴンから普通のセダンまで、しばしば車が通るのには閉口するなかを右折して板谷峠@標高756mへの登りを経て再び下っていくと、やがてまた分岐があり、JR峠駅&峠の力餅への看板にしたがって右折、短いがキツイ急坂を下り、遂に念願だった『峠』へ無事到着っ!!!!! この到達感と言うか達成感というか、なんとも無上の喜び、ロードを駆って自分の脚で出掛けることの大好きな諸氏諸姐には共鳴していただけると思う♪ ;-)

ところで目の前には非常に大きく長い古びれたスノーシェッドがあるものの、はて?プラットホームも駅舎も見えない。 しかし駐車場には車が数台とまっていて、なんとなく人の声が遠くで聞こえるのでスノーシェッドの中を覗いて見ると.....をぉっ! 中にあるのがJR峠駅ではないか!!! 



カメラを携えたベテランから若手までの鉄ちゃん&鉄子さん達が談笑しながら列車の通過を雄町なさってるではないか♪ しかも、まもなく山形新幹線が通過するらしく.....ならばと本当は帰還に要する時間が気になっていたが、こちらも1枚は何とかしたいと待つことにする。 



このJR峠駅は、福島から板谷峠を越えて米沢へ向かう急勾配な奥羽本線にあって、平成2年に軽量高性能な車両を採用した山形新幹線としての運用開始まではスイッチバックを行う豪雪地帯の山岳駅として重要な役割を担っていたのである。 (平成4年、山形新幹線開業の際に普通列車も高性能の電車に置き換えられ、直登が可能になった。) 



この巨大なスノーシェッドは、その遺跡とも言えるのだ。 残念ながらスイッチバックの線路は撤去されて、今は山形新幹線が直登で通過して行く。



下りの一本を見送って時計を見ると、なんとすでに15:00.....ここまで山形から約80km走ってきたので、当然また再びタフな帰路も同じ距離、つまり往復160kmを走り切らなければならない。 ここはとにかく、そろそろ崩れかけて来た天候も気にしつつ『峠の力餅』にてエネルギ急速充填とすることにしてJR峠駅をあとにした。
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Posted at 2009/08/05 00:06:55

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