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イイね!
2009年08月01日

遂に.....『峠』! <復路編>

遂に.....『峠』! <復路編> とにかく遅くなり過ぎないうちに無事に帰り着かないといけないのがロード自転車を駆ってのツーリング、単独行のソロならなおさらだ。 峠の力餅屋から、まずは板谷峠までの登り返し、そして一旦下ってゲートのある分岐で左折して再び高圧送電線鉄塔のある無名の峠への激坂をダンシングを織り交ぜながらひたすら登り返す。 いよいよ雲行きも怪しく、下界は霧が濃いのが見えるだけだ。

ぽつぽつと、まだ僅かだが雨粒も落ちてきている中を淡々と登り返し、ダンシングを入れつつピーク@標高831mの鞍部を再び越して、そしていよいよ極超荒ダートの激坂降りに入る。 



とにかく路面が濡れては危険極まりない斜度と悪路なので慎重に、しかし急いで降りなければならない! ところが往路であれほど酷な登りだった訳だから、当然ながら降りはほとんどブレーキ掛けっぱなしとなる。 しかも狭くて最悪の路面は荒舗装未補修に固められたダート状態でカーブ連続のワインディング!! 振動は激しいし、ブラケットポジションだけでは手が攣りそうになり連続ブレーキに耐えられないので、時々はドロップハンドルの下に持ち変えてブレーキレバーを引き易い体勢を組み合わせないと長時間の降りには持ち堪えられそうにない。 

ところが、ブラケットから下ハンドルに持ち変えるためにブレーキを一瞬開放するだけで重力で一気に加速してしまう激下りなので、それこそ路面の先を読んで瞬間的に判断して此処ならっというところで確実にスパッと持ち変えて即座にレバーを引きブレーキング!!! しかし激坂降りでの下ハンドル保持では当然ながら腰を引いて重心を後ろにバランスさせないとならず、この姿勢の保持がこれまたずぅ〜っとは辛いので、降り勾配と路面の状況に応じて適切なインターバルで再びブラケットへ握り変えして.....この繰り返し!!!!! これがもう、一瞬たりとも気が抜けず、ダウンヒルなのにまったく休めないのが非常に厳しい。 精神的にもドッと疲れるのがこの手の高リスクな激下りだ。

笠松鉱泉まで降りて来ると、やっと少し楽に下れるようになってくる。 一旦、サドルから降り、源泉の流れてくる坑道を眺めながら小休止。



まだ雨はほんの僅かにポツポツなうちに急ごうと、大沢までは一気に下った。 せっかくなので此処もかつてはスイッチバックがあったJR大沢駅の旧駅舎のphotoも撮ろうと小休止。



この長大なスノーシェッドは現役で、この中を山形新幹線「つばさ」が轟音を上げながら駆け抜けていく。 たしかに出張などで帝都方面へ出向く際に、米沢を出てから山岳区間でさっきの峠駅はじめ何箇所か長いスノーシェッドの中を通っていた記憶があるが、こういうことだったのか。



をっと、時計を見ると余り長居はできないので、関根に向けて再び走り出す。 すこしup&downがあっても、ここまでくれば比較的快適に走れるようになってくる。 緩やかな下りになってくると路面もシッカリとした県道らしいまともな舗装となり、しかも嬉しいことに追い風だ♪ ここでタイムを詰めていかなければと頑張って飛ばすと、メータは41〜43km/hを示してくれる。 



関根からは、往路とは一本だけ福島寄りの良く整備されup&downが少しある広い道で国道13に出て米沢市内方面へ走り、解り易い県道1へ右折して高畠町内を目指したが、風は基本的に東風、ややアゲインストとなってスピードは落ちてしまう。 とにかくほどほどに頑張るペースを守ってクランクを回し続け、往路でバナナ補給をした某スーパマーケット高畠店にて夏の定番補給冷却食・ヂャンボチョコ最中アイスをチャージ♪ 時計は17:58を示しているので、あと1時間45ほどで戻れるはずとe-mailをうちのカミさんへ送信して再び走り出す。

ここからは往路と同じルートをひたすら戻るのだが、やはりいつものように此処のこの時間帯は向かい風.....だんだん雨粒も少しずつ増えてくるが、まだ路面はビシャビシャではなく走りやすい。 とにかく明るいうちに距離を詰めようと頑張って二井宿へ、ここでヘッドライトとテイルフラッシャを点灯し、さらに柏木を登り返しに入る。 嬉しいことに、ここは緩やかに追い風だ。 だいぶ疲労感はあるが、此処まで来れば勝手知ったる道なので淡々とクランクを回して登り、柏木トンネルに入る。 

この時間帯だとメチャ飛ばす車やオートバイがほとんどで、トンネル内に響く爆音が気持ちの良いものではないが、まぁ登り終わってあとは下りでやれやれと、ここでは安堵感が一瞬広がった.....が.....しかし.....トンネルを抜けると.....うっひゃぁ〜雷雨!!! ものの見事に雨の降り方が違うのは、やはり高畠@置賜地方と上山@村山地方とを分ける峠のトンネルだけのことはある。

これぞ夏の夕立というべき大粒の雨が、まさにザーザー降りで路面も超ビシャビシャだ.....。 だが気温はそこそこあり、しかも柏木の坂を登ってきているので体はホッカホカ、この季節ならではのシャワーライド♪と頭を切り換え、既に陽が落ちた暗闇の中、時折遠くで光る落雷の閃光を眺めながら(雷鳴との時間差はたっぷりあるので相当に遠いからまだ安心かと)、路面とのグリップ力低下によるスリップには気をつけながら雨中ダウンヒル。 ただ残念ながらテレスコタイプのリアフェンダ(恐竜の尻尾式泥除け)を装着してないので尻から背中へのスッパネが酷いのと、サイクリングシューズが泥水でグッシャグッシャなのには閉口した。せめて、シューズカバーを携行してれば泥の侵入だけは防げたのだが.....。 

とにかく、もういつもの慣れた楢下から上山を通って山形へのルートだが、雨の夜道は危険が一杯なので車の流れや路面の凹凸など周囲に十分気を配りながらの単独飛行.....予定到着時刻ドンぴしゃりの19:45に無事着艦できたときは本当に久し鰤の達成感と安堵感に、やれやれだった。 この日のタフな単独ツーリング、メータは153.5kmの走行距離を示していたが、これまでのセンチュリランの中では最も過酷だったと思う。

うちのカミさんが時間を読んで沸かしておいてくれた風呂に入り、最高に旨い晩御飯with冷えた麦酒が至福であった♪
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Posted at 2009/08/06 18:34:59

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この記事へのコメント

2009年8月7日 9:00
ugandaです。
さすが走ってますね~
先日久しぶりのライドでちょっとした坂道も登れない自分にガッカリしました。
最近また太ってしまって・・・
「またご一緒してください」のセリフはしばらく修行してからですね(汗)
コメントへの返答
2009年8月11日 13:29
いえいえ、翌朝の花森湖への登りではあのとおりの亀でしたから、私はヤッパリ早くはなってないのですぅ〜。

ただ、しぶとさは少々増量してるかもしれません!? (当社比10%くらいか.....)
2009年8月7日 18:53
凄い小旅行ですね、いや小じゃないですね。
旅行記を見ているようです。力餅、碓氷峠の力餅(単にあんころ餅ですが)を思い出しました。
あそこの峠の茶屋は、まだあるのかな? 在来線も無くなり、新幹線で場所が変わって、車で旧道で休憩する人もいなくて、なんて以前行ったとき聞きました。

川があるのがいいですね。自然満喫ですね。って私ここ行ったら2日ぐらい立てないかも(笑
コメントへの返答
2009年8月11日 13:38
去年の大石田から大きく回って肘折温泉、そして十部一峠を越え寒河江への酷道458ってのが超ハードでしたが、今回の『峠』は更に極超ハードでしたぁ〜。

自分で書いた長文report、これって読み返すだけで疲れてしまいます!?

新道とか新トンネルとか出来ちゃうと、商売上がったりというのは大変に辛そうです.....。
2009年8月8日 10:33
ロードの細いタイヤは普通の舗装路のちょっとした段差でも悪ければパンクしてしまう、と聞いていたので、私が持っているロード自転車のツーリングのイメージとかけ離れた世界を一気に読ませていただきました。線路のスノーシェッドなど、初めて見るものも。

道中の景色や美味しいものや発見は、まさに No Pain, No Gainですね。
クルマで行って食べる5色のお餅と味わいは全然違うでしょうね。
コメントへの返答
2009年8月11日 13:50
はい、確かに私も途中からマヂでこりゃ無謀かもぉ〜って思うほどの悪路でした。

パナのDuroってタイヤは信頼出来そう.....なんて次元ぢゃなく、ノーパンクチャだったのは単なる幸運!? 車載で近く迄行って、そこからMTBがベターでしょうね,彼処は。

清流>渓流>源流と表情を変える川の景色が最高に佳く、秋の紅葉もきっと絶品なところだとは思います.....が、秋になると日は短くなるし寒暖の差も留意点ですね。

餅、ずんだに納豆と胡桃が特に山形らしい旨さですかね♪
2010年9月29日 16:28
はじめまして、峠タグからやってきました。

ロードバイクで行かれたんですね、凄いことです。夏などに出没するロードバイクの方を以前から不思議な思いで見ていました。 富士山とかかなり勾配のある山道を登っている方を見ると何を考えているんだ?と思ったほどですが、最近 競技で富士山を上ったりする競技があることを知り、きっとトレーニングを兼ねて山登りしているんだ?と感心しております。

自分もチャリンコは持ってますが、こんなに走ると死亡してしまいます。
奥羽本線の旅、自分も楽しめました(^^)
コメントへの返答
2010年10月6日 2:09
コメントありがとうございます。

自転車にもいろいろな楽しみ方がありますが、いい歳こいて貧脚なりにも自分の限界レベルが少しずつ少しずつupして行くのが何とも言えない達成感で.....まぁ、乗り始めの頃はちょっとした坂でも辛さばかりですけど、これが不思議と乗り込んでいくと.....いつのまにか峠が楽しめるように多くのサイクリストがなってしまうものです。

本当に、こればかりは、坂を登ってる本人だけが味わえる辛楽しさな達成感だと。

とにかく無理し過ぎず、少しずつステップ踏んで距離とup&downを織り交ぜて、自分自身との対話を楽しみながら経験を積んで行きさえすれば、平均的な体力の持ち主ならばロード自転車で100マイル(160km)ほどは走れるようになると思います。 そこがロード自転車の凄いところかなと思いますね。

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