
うちのカミさん&ぱっつん親子の買い物ドライヴ出撃 with NA6CEを見送った後、こちらは今季まだ登ってない笹谷峠へ向かうべく準備の続きをしてると.....あらら、気配を察知した疾風@黒柴♂も前脚を目いっぱいストレッチした恵比寿顔で「俺も連れて行ってくれるんだろっ!?」と目で訴えてくる。
しかし、2週間ほど前、かなり冷え込んだときに張り切り過ぎでちょいと痛めたのか、なんだか動き始めに少し右後脚をびっこ引いてたりしてたので、まだ無理せず様子を見るようにとDr.ストップが掛かっていて.....残念ながら、今日のところは疾風は留守番。 ということで、ソロにて笹谷インターチェンジすぐ上のパーキングエリアへ向かった。
さて標高約610mほどのPに着いてみると既に結構な台数の車が駐められている。 ありがたいことに午前中は良い方向に天気予報がブレたらしく、見事な青空が広がり、昨夜降った新雪と実に鮮やかなコントラスト! ;-D
高速道路では少し気温も上がったらしく、緩んだ雪をロータリ除雪車が吹き飛ばしていた。
ともあれ、まずはスパッツを装着し、トレッキングシューズのまま先行者の足跡に続いて少し登り、やや雪が深くなったところでスノーシューを履いた。 いやもう、最高の景色だ♪
去年は
疾風@黒柴♂と一緒に、氷と雪に埋もれた旧道R286の九十九折れを登ったのだが、今回は複数先行者の足跡がくっきりと残されている狭く急峻な登山道にて登ってみることにした。
このルート、まずは杉林を縫うように、急斜面をゆっくりと登るのだが、これがかなりの負荷で.....あっというまに心拍数は150bpmまで上がる。 一部旧道R286も使いながら、再び登山道ルートに戻り、とりあえず標高約700m少しまで登ったところで小休止。 バナナとスポーツドリンクで補給を摂り、一服することに。 それにしても今日は文句なし、実に素晴らしい景色がたまらない! 見上げると、これから登っていく段々の九十九折れが「早くおいでよ♪」と言ってる様な気がしてくる。 :-)
旧道R286の雪、ヘアピンのカーブミラーの埋まり具合はこんな感じだ。
さて、再び急峻な斜面をスノーシューで一歩一歩踏みしめながら登り始めるが、なにせ夏ならロードを駆って何度も折り返しながら登っていく九十九折れを、一気に串刺しするようなルーティングになっている登山道である。 汗びっしょり、もうヘロヘロになりながら、数度の小休止を入れながら.....2kmで約300mの高度獲得なので平均勾配15%ほどの登りを1時間ちょっとで.....見慣れた笹谷峠の駐車場入口にある茂吉の歌碑まで到着。 いやぁ〜めちゃくちゃ爽快だ♪
西に山形市内の眺望、少し雲行きが怪しくなって来ているか.....!?
そのままいつものようにR286笹谷峠の鞍部を東に進み、宮城との県境へ。
振り返ると、まだ山形県の看板がこんな感じに見える。
昨年、疾風@黒柴♂と初めて冬季アタックしたときは、もう凄まじい猛烈な突風と吹雪だったっけ。
さて、今日はまだ少し天候も持ちそうだし時間も余裕があるので、峠の北側正面に見える蛤山(はまぐりやま)に少し登ってみることにした。 だが、いざ上り始めると、これがもう見ると登るは大違い!?の急斜面で、しかも、少し固まり締まった雪の上に昨夜から朝にかけて薄く積もった新雪が乗っていて.....スノーシューのクランポンだけでは喰い付きがイマイチで.....さらに勾配がキツイところに差し掛かるとズルズルっ!?
登りでこの始末だと、こりゃ降りるときは.....スノーシューではちょっと滑って危ないか....ということで無理はせず、雲行きもだいぶ怪しくなってきたので写真だけ撮って、此処で引き返すことにした。
たぶん標高は約1020mほどまで登っていたかと思う。 宮城県側もガスってきてはいるが、まだ良く見える。
眼下には先ほど登って来た笹谷峠の駐車場、その向こう奥にはNTTマイクロ回線中継所、そして右手には山形県側の眺望が広がる。 しっかりと足元を確保し、バナナを補給しサーモから温かいコーヒーにて小休止をとった。
とにかく注意しながら慎重に降りることにする。 この蛤山の南斜面なら露出した岩などもなく、細い低木のブッシュがたくさんあるので、もし少し滑落してもダメージは少ないだろうとは思うが、本来なら深い新雪パウダースノーの急斜面を雲上ウォーク、超御機嫌で雪煙を巻き上げながら一気に降りるスノーシューならでは最高の醍醐味を堪能できるはずなのに.....うぅ〜む、残念至極だ。 ;-(
笹谷峠の鞍部に降りてからは、そのまま横切って南下し『有耶無耶の関』の跡へ向かってみることにした。 この時点で視界はすでにだいぶ悪化してるので、防水のためフリーザバッグにパッキングしてある地形図をポケットから取り出し、2本の高圧送電線を基準に方角と距離を頭に入れて歩き出す。 もはや全く他の人の足跡も気配もない荒涼とした雪原を、ガスって視界不良&雪が舞うなか、これぞ大自然の中の最高の孤独だ!という何とも不思議な感覚を満喫しながら進む。 ;-)
途中、かつて江戸時代まで相当な難所として冬季の峠越え荷役などでは遭難、凍死者が跡を絶たず、その救護のための助小屋(たすくごや)として建てられた寺や尼寺があったことを示す解説看板の脇を通りながら『有耶無耶の関跡』を目指す。 だが、なにせガスってますます視界不良が酷く.....。
ところどころで雪原に半分埋もれた散策路の道標が辛うじて見つかるものの.....
とにかく全く足跡のないところ、木々の間を縫って進むうちに.....下手をすると.....あれっ、ほんとうにこのままでいいのか!?と不安になりかける.....と、そんなときに、ガスった向こう微かに御地蔵さんらしき姿が見えてきて、実にホッとするのである。
これこそが遭難者の供養と、先人の知恵と言うべき道標の役目も果たしてくれる六地蔵さん達の有り難さだ!
5人の御地蔵さんに道案内されて、そろそろ地形図で見当つけていたあたりかと.....
さて、『有耶無耶の関跡』に近づいているはずなのだが.....6人目の御地蔵さんを見つけられずに、沢筋に開けたところに出てしまった。 もう一度ポケットから地形図を取り出して周りと見比べる.....どうやら、少し南下し過ぎたようだ。 万一予期せぬ雪庇を踏み抜いたりしたらヤバイな.....と、あまり沢筋に寄らないように北へ少し戻ると、をっ、有耶無耶の関跡はこっち→!という看板を発見!
矢印の示す方向へ少し進むと、そこからはすぐに『有耶無耶の関跡』へ辿り着くことが出来たっ♪
嗚呼、やれやれと.....雪を固めてこしらえた雲台にセルフタイマモードにした防水デジタルカメラをセットして写真を撮り、ここでゆっくりと大休止、揚げアンパンを補給し、たっぷりとサーモから温かいコーヒーを楽しんだ後、いよいよ帰路についた。
すぐに6人目の御地蔵さんも確認でき、高圧鉄塔脚部へ回りながらNTTマイクロ回線中継所の傍を通り.....
再び御地蔵さんたちに感謝しつつ尼寺の跡地を通り、直線ルートで茂吉の歌碑の前に出た。
さて、帰りはスノーシューだと急で狭い登山道の下りは避けたほうが無難と判断し、R286旧道を主に使いながらゆっくりと降りることにした。 途中、吹き溜まりが凄まじいところや吹き晒しで硬い尾根状になった三角斜面に新雪で斜めに滑りやすいところなども所々あるので気は抜けない。
真っ白な雪景色の連続で視覚が麻痺して焦点が合ってるのかさえ解らない状態で油断をしてると、たまにコケそうになったりしながらも、大部分の道程ではフワフワの新雪パウダスノーが実に最高に楽しめた♪ ;-D
笹谷トンネルの出入口付近まで降りてくると、気温が少し高いのか徐々に雪が重くなってくるのを感じつつ、いよいよ今日のスノーシュートレッキングも終盤を迎えた。
ほぼ予定通りの時刻にPに戻ると、他の車は既に帰ってしまった後らしく、薄っすらと湿った雪を纏った愛機LA-RN4だけが待っていてくれた。 実に心地よい充実感&余韻に浸りつつ撤収し、家路に.....いやぁ〜実にハード&楽しかった♪ ;-D
自転車に乗れない時季は、このスノーシューでちょっとしたトレッキングが股関節周りの筋力トレーニング&心肺機能の維持トレーニングとして、さらに大自然の中でのヒーリング効果もストレス解消に超お奨めだなぁ~と再確認.....。
ブログ一覧 |
体&心 | スポーツ
Posted at
2010/02/16 23:37:13