
中学&高校時代を過ごした宮城県の石巻(いしのまき)、なかでも壊滅的に被災した湊(みなと)地域へ、救援物資の緊急輸送作戦を敢行した!
すでに、連鎖巨大地震と大津波から10日以上経って、ようやく、「家族全員、なんとか生きてるから、安心して!」と携帯電話で一報が前夜、やっと入ってきた。 最後まで消息が掴めず、場所的にも北上川の河口から至近な、しかも「まんがったん」のある中州で河幅が絞り込まれるので大津波が来ると一段と厳しい条件となってしまうはずで、めちゃくちゃ心配していた
友人Nさんからだった!
e-mailで状況を訊くと、まだまだ伝播状況はイマイチながらも辛うじて使える携帯電話網を除いて、まだ水も、電気も、ガスも、とにかくライフラインが全く駄目で、極寒のなかで本当に困窮の極みなのが伝わって来た。
ここで救援に飛ばねば、いつ飛ぶんだ!?>俺っ。
ということで、まずは出社して急ぎの仕事をやっつけて早退し、大津波での流失は免れたものの1階は完全水没、なんとか2階だけは地震被害だけですんだというNさんの御自宅へ、こういう状況では一番頼りになる煮炊きも出来る古い反射式石油ストーブをはじめ、食料&飲料、ガスボンベ、防寒着、愛犬の必需品、紙類種々、などの救援物資を緊急輸送だっ。
ただ、山形での物資買出しに難航して離陸が遅れ、矢本に差し掛かるあたりから真っ暗くなり&風景がどんどん悲惨な様相に.....赤井あたりの流木と両脇に除かれた瓦礫でところどころ鉄骨とかひっくり返った車などが通りに一部はみ出してるのが、真っ暗なだけに危険極まりない。 これから現地へ向かう方は、本当に要注意だ!
さらに、あまりマスコミは報じていないが、電気などライフラインが復旧していないところは特に治安も悪く、食料などの引ったくりなども頻発してる地域もあるのが現実で、明るいうちに行動を完結すべきなのだ。
まだ高速が一般開放されてなかったので、笹谷からR286>仙台西トンネル>利府街道>東松島>石巻バイパス>大橋over北上川>湊と、一番普通なルートで侵攻したが、すでに薄暗くなってしまった東松島から急激に情景は地獄絵図に変化し.....北上川を渡った向こう側は、もう一段と過激な.....大津波で破壊し尽くされた瓦礫を無理矢理除けて車の通るスペースを造った、これが国道か?.....という次元を遥かに超えた情景.....インド・ラジャスターン州を初めて訪れた時の100万倍の絶句と言うか。
さて、なんとか、うねりと段差が激しい石巻バイパスから北上川の大橋を渡ったのだが、そこからがまた一段と酷い地獄絵.....両脇の瓦礫のメチャ酷さ&折れて通りへ切れ掛かった電線だけでよりかかってる電柱(タイミング悪く余震が来たら車ごと潰される!)、さらに暗闇から浮かんだのが数百メータにも及ぶ深い冠水潮溜り!?!?
そう、大潮まわりの満潮の時間になってしまってたのだぁー。
まさかここまで酷いとは.....潮汐表でのチェックをせずに出撃したのをメチャ後悔.....。 :-(
幸い、真っ暗闇の中、遥か遠くから対向車が一台、果敢にメチャ水しぶきを上げながらこっちへ走ってくるのが見えたので、こちらもこりゃもう何とか渡るしかないと、ギヤを2ndに入れてザバァッッッ~と突っ込んだ。 いやぁ~、ひたすら、エンジンストールしないことを祈りつつ!.....なにせ潮溜まりは海水、つまりは電解液だ!?高電圧DC剥き出しなハイブリッド車が此処で立ち往生したら.....感電死!?.....navi席のカミさんは、超引き痙っていたのは言うまでもない、もちろん。 ;-0
なんとか、2箇所の酷い冠水部分の渡渉を切り抜け、やっと歩道橋が見えてきたが.....あぁ、Nさんの店の信じられないくらい悲惨な全壊状態なのが、暗闇の中で車のメインビームに照らされて浮かび上がる.....しかし、反対側の御自宅へは何処から入るのか、目印のはずの病院も判別不能な地獄絵図で、微かな記憶を頼り歩道橋過ぎを此処しかないだろう!?と、とっさに判断し強引に左折、しかし、もう瓦礫が凄まじくストップ.....辛うじて携帯電話が通じて、懐中電灯の灯りで誘導してもらい、なんとか辿り着けた!!!
無事の再会を喜びながら救援物資を次々と降ろして、とんぼ返りで山形へ帰還、いやぁ~もう、愛機のZE1-100式旧司令部偵察機は肝不全のままで息も絶え絶えだし、こっちもメチャへろへろに疲弊。 だが、なんとか任務を果たし喜んでもらい、少しでも役に立てたかと、ホッとすることが出来たのは幸いであった♪
#この週末は、小潮回りなので、それほど満潮時の潮位は上がらないが、石巻の低いところへ行ったり、女川方面などへの救援物資搬送を計画してる方は、必ず
潮汐表で干満の時刻と潮位を確認して行かれることを強くお奨めする!!!
それにしても、photoは、暗闇&余りの酷さなのでうまく伝わらないと思うが、友人宅の向かいの情景。 津波で流されて来た車三台に突入され中へ入ることさえ出来なくなっている。 流失を免れても、もはや復旧不能な家屋がメチャクチャ無数に.....これが大津波でやられた惨状だ。
是非とも、皆さん、赤十字はじめ各支援組織
への義援金などを通じて、被災者の方々への
熱い御支援をお願いしますっ!!!!!
日曜には、再び、救援物資輸送&炊き出し作戦での支援に出撃を計画している!
なにせ辛うじて残った2階の部屋で、いまだに、水も電気もガスも完全に駄目なままの困窮状態の中、必死に水没した1階のすべての部屋から海泥を洗い、かたづけに汗を流しているのだから。
しかし、その前に.....愛機のZE1-100式旧司偵、実は貴重な燃料で救援飛行の航続距離をもっと伸ばそうと肝臓再生に睡眠時間を削って取り組み、めちゃフルチャージ状態な肝細胞を焦って組み込んだせいか、まったくの肝不全な状態のままだったのを他に選択肢が無く、イチカバチカ!?での長距離飛行だったのだ。もはや毎朝、緊急セルスタートで身震いしながらエンヂン始動のありさまで、まったくもってモータアシスト機能停止.....これを何とかしないとイカンなぁ~.....。
Posted at 2011/03/26 13:28:11 | |
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