
前夜は早めに寝て.....とは言え、やはり遠足当日の幼稚園児よろしく.....いよいよ走る5/17日曜日の朝(というより、まだ深夜!?)は2:00amに一度目が覚めてしまった。うぅ~む、3時間半の睡眠.....そーっと厠へ、再び寝床に.....うつらうつらしながら3:00amちょっと前には起床。
顔を洗って身支度をし、予定通り3:30amに朝食を摂る。まわりもみんなロングライド参加者、気合いが伝わって来る!
なんと数時間前にガッチリと夕食をたいらげたばかりで、それからわずかしか経ってないのに激走に備えて皆しっかりと食べている♪
朝食後は最終的な出撃準備と身支度をし、荷物をパッキングして宿をチェックアウト。4:20amに予約していたタクシーで、未だ真っ暗、しかも雨の降る中、集合地点へ向かった。途中、赤いフラッシュテールライトを点滅させて自走で集合地点へ向かう参加者を何人も追い越しながら、タクシーは集合地点近くに到着した。
まずは、荷物を預ける。ずぅ~っとシトシトと雨が降り続いているので、ちょっと迷っていたエントラントのレインパンツだったが、やはり履いて集合地点へ向かうことに方針変更。
次に、前日に組み立て調整して預けておいた愛機を受け取る。
をっと、ここで軽量化自然現象の欲求が!? 昨年は走り出して少ししてから丁度良いタイミングでコンビニにて軽量化したのだが.....ここは躊躇せず自転車を預けていた体育館のトイレの列に並んだ。ここで一緒の皆さんには少々気を揉ませてしまったのは申し訳なかった。このような超早朝行動開始のイヴェントでは、この軽量化自然現象のタイミングは実は極めて重要なポイント.....だがコントロールはなかなか難しいこともある。
いよいよ、Aコース210km参加者は5:15amに招集地点にて待機.....足首に装着したIDセンサのチェックを受けた後にゾロゾロとスタートゲートへ向けて移動.....冷たい雨は一向に上がる気配はなかった。
途中、自転車関連の雑誌やwebなどでお見かけする朝生つぐみさんと挨拶&しばし談笑。相変わらずテンションが高く、元気だ!
スタートが近づいて来て,我等がuganda隊長もブロック屋さんも気合い十分♪
去年2008が晴天で最高の佐渡だったのと昨今の自転車ブームか、今季はアッという間に募集枠3000人が一杯になったとか。まわりには210kmを走ろうというLadies軍団の姿も少なからず.....チームで参加すれば楽しく互いに心の支えとして走り切れるはずだ。
さぁ、いよいよ2009スポチニ佐渡LongRide210、昨年の快晴天国とは打って変わって冷たい雨の降る中、6人2列12人ずつのウェーブスタートでスタートゲートをくぐって走り出したのは前回とほぼ同じ6:00am頃だった。 地獄の修行Rideの始まり.....。
前半は雨も風もそれほど酷くはなく、各AS(エイドステーション)では補給をしっかり摂って、楽しみながら、比較的それなりに走れた。 スタートからの最初の区間はウォームアップ、まずは海岸線沿いを、少しばらけるまではいつも以上に周囲に気を配りながら脚を回し、ちょうど良いアップダウンを繰り返しながら進んだ。 ここのところ圧倒的走力を発揮しているブロック屋さんは、もうすでに先行し、アッという間に見えなくなってしまった。流石だ!
順調に最初の相川ASに入り、まずはバナナ補給。
このASならではの『ワカメ蕎麦』も補給♪
体も温まったのでレインパンツは脱いで背中のポケットに押し込み、ストレッチをして再び走り出し、40km地点の入崎ASに入る。
ここを出てしばらく走ると前半の山場と言われる「Z坂」を登るため、ここも補給を入れる。
またストレッチをして走り出す。
やがて登りに入る。 後ろ姿は、力強く「Z坂」を登っていくugandaさん。
この「Z坂」、雑誌の紹介記事などでは激坂と書かれていたりするが.....山形で普通に西蔵王などを登っていれば全く問題なくこなしていけるので、途中の滝や7部目ほど登ってから眼下に見える海岸線の絶景を楽しめるはずだ。とは言え、華奢な体躯の女性ロード乗りに軽々と抜かれるのには少々悔しさを憶えるのであった.....。 今回はここを登り切って下りに入ったところで、何とリカンベントでヘアピンカーブをひらりひらりとかなりのスピードで降りていくのを目撃したのはちょっと驚きだった。 更に進むと、大野亀の登りが待っていて、これが前回も感じたのだが、むしろこちらの方がキツい登りである。 ここもクリアしてしばらく走ると第3のエイドステーション、はじき野AS@72km地点だ。
相変わらず、そう強くはないものの、雨が降り続いていて.....ここのASでは建物の中で補給食が準備されているので助かった。 温かいお茶も旨かった♪
実はこのあたりからGoretexWindstopperのウインドブレーカが少しずつ機能低下し始めていたようだった.....。
ここからは下り基調から多少のアップダウンはあるが、ややフラットになるので、列車を組んで効率良く走りたいところ。しかし、なにしろベースが貧脚な私には34km/h以上の高速列車には持続して乗り続けるのはキツイことを痛感.....30~32km/hの列車ならと、ugandaさんから牽いてもらい、しばらくの間はこれぞロードの醍醐味と好い感じの列車を形成して先頭交替しながら両津を目指して走った。
.....約100kmになる中間地点の両津BS(弁当ステーション)にも、なんと昨年より早いペースで入り10:20amにはおにぎり弁当で昼食をと。
が、この時点でGoretexWindstopperのウインドブレーカが機能を果たさなくなり、ずぶ濡れ......脚を止めると体温低下で、暖かい汁がこれほど旨いものか!と全身が感じるようになっていた.....。
あまり長く休息を取ると体が冷え過ぎてしまうので、ストレッチをして後半戦へと走り出した。次の第5エイドステーションの多田ASまでは40kmほどあり、これがけっこう遠く感じてかなり厳しかったのだ。
ここで雨がメチャ強くなり、しばし屋根のある下で凌ぐのだが、これまた寒さが襲って来る。いよいよここから210kmを走り切るまでは、まさに地獄の修行ともいうべき後半70km、やはり最小限のストレッチをしたら走り出して内側から体を温めるしか他に方法がない。
なんとか頑張って第6エイドステーションの小木ASに辿り着いた。
とにかくエイドステーションでは、おにぎり+パン+バナナ+オレンジをガシガシ食べ、スポーツドリンクで水分をガッチリ補給して.....なにしろ自転車から降りると寒くて寒くて、もうガタガタと震えがメチャ止まらなかった.....もう、まるで自分のものぢゃないように手が震えてしまって、右手に持ったパンもぶるぶるガクガクとぶれて自分の口に入れられない!? で、暖かいお茶をもらった紙コップも持ってる左手がぶるぶるガクガクと震えが止まらず、お茶がこぼれてしまうのだから!!(酷)
しかい、幸いなことに食欲はある。 こりゃもう、とにかくエネルギを十分に摂り&走って燃焼させて内側から暖め続ければ、まだ頑張れる! なんとかできるはず!!と。 ;-0
もうとにかくエイドステーションでは食べて水分を摂って、ストレッチをして、トイレに並んで、またすぐに走り出すことを繰り返して.....。
さぁいよいよ小木ASを出て170kmを走ってから遭遇する2本のキツい上り坂。 短いけどmax15%ほどの勾配、去年だって同じルート.....それほど苦にせず登り切ったはずなのに、今回はどう考えても限界に近いほどキツいと感じた。
が、3weeks前にジャガラモガラ激坂4.2kmを鉄フレームのロードで登り切れたんだから絶対にクリア出来ると、自分を信じて「脚を高く上げて♪」と心の中で繰り返し歌いながら、なんとか脚を着かずに登り切った。(ヘロヘロ)
いや、登りは体が暖まるので、むしろ、ありがたかった! あんな激坂を目の前にして、こんな気持ちになるのは初めてかもしれなかった。
あいかわらず雨は降り続け、むしろ時々強くなり、風も辛かったぁ~。
とにかく雨でブレーキが効かないので、一番怖かったのは激坂の下り!
恐怖の細いヘアピンの連続.....曲がり切れずに落車してしまった参加者もいたようで、怪我が酷くなければよいがと祈るばかりだった。
なんとかクリアして最後の第7エイドステーション、素浜(そばま)ASに去年より少し早い時刻に辿り着くことが出来た。さぁ、ここまで来れば、あとはまだ登りがあるものの激坂ではないので淡々と軽めのギアで脚を回していけばなんとかなると、とにかくここでも震えながらもシッカリと食べて呑んで補給だ!
またまた体が冷え過ぎないうちにと、ストレッチもそこそこに再び出発。 7%のやや長い坂を2本、じわじわと登ってクリア。 下りではエアロフォームでスピードを可能な限り維持しながらゴールを目指した。 途中で待っていてくれたugandaさんにやっと追い付き、そこから残る平坦部はグイと牽いてもらい2機編隊飛行で最後の踏ん張り!
ついに海岸沿いの道へ入って行き、まず先行のugandaさんがゴール!
続いて、なんとも過酷で悪条件の中でも昨季より7分ほど時間を短縮して4:05pm頃フィニッシュゲートに! MCで「出羽機くさん(実際には実物理名で)、お帰りなさぁ~い!」の声を聞いた時は本当に感動であった!!!
一段と凄い何とも言えない達成感の中、完走証を受け取り、温かい魚のすり身汁を御馳走になって.....嗚呼、感激だった。 ;-)
まさに今回は特に、経験に基づく的確な判断と実戦力が強く問われる佐渡LongRide210だったと思う。
無事に完走、無上の達成感を味わう事が出来たのも、ときに強力な機関車として終始サポートしてくれたロード自転車師匠の一人であるugandaさんのおかげがあればこそ。感謝&感謝!!!
その後、自転車を再びバラして輪行バッグにパッキングし、着替えて、シャトルバスにて両津港へ向かった。
帰りのフェリーの中で夕食後にバタンQで爆睡、新潟から途中で味噌ラーメン&餃子+ライスで再びチャージして山形へugandaさん&muraさんのドライブで帰路に。 拙庵に到着したのは日付変更線を越えて2:00am頃になっていた.....。
嗚呼、無事に山形へ帰還できてなによりだったぁ~♪ ;-)
隊長のugandaさん、muraさん、ブロック屋さん、本当に色々とお世話になり、ありがとうございます!!!
をっと、忘れてはいけないのが、このかなりタフなイヴェントを支えてくれた多くの方々&悪天候の中にもかかわらず自転車乗りをサポートしてくれたスタッフの皆さん、そして雨と風で寒い中にもかかわらず早朝から夕方まで沿道で熱い声援で私たちを励ましてくれた佐渡の皆さん、本当にありがとうございます!!!!!