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例年なら、１１月の後半ともなると、年賀状のデザインを考え始めるところだったが、今年は.....。

私にとっては最悪の年となってしまった2012年。

年末にかけて、まさか、こんな葉書を出さなければならなくなるなんて.....今でも悪夢としか思いたくないというのが、正直な心情である.....。

親戚や仕事関連で逝ってしまったときに既にお知らせしてある方々に向けたものと、そのときにどうしても連絡がつかなかったうちのカミさんの恩師や看護学校時代の友人の皆さんほかに向けたものと、悩んだ末に二版を起こして、11月末から12月第一週にかけて送らせていただいた。

それぞれに共通の挿絵としてあしらった草花は、うちのカミさんが大切にしていた我家の庭の『勿忘草』（わすれなぐさ； Forget-Me-Not）を春に私が撮っておいたphotoから。

そして、たぶん、この葉書で、９ヶ月も経ってしまってるのだが、突然の知らせで吃驚させてしまうであろう方々へは、2/29/2012にうちのカミさんが最後に愛犬＠黒柴♂の疾風（はやて）とお話をしている姿をあえて挿れることにし、「いったい、どうして！？」と思われるだろうから、此処blogのURLも記載して.....。

それにしても.....である。　:-(

この葉書の草案を考え始めたところから、プリンタで刷って（長く使い込んだプリンタもこれがどんな葉書か解かるのか、グズってしまいスムーズに刷ってくれず.....）、一枚一枚に手書きで住所と宛名を書き、コメントも書いてという一連の作業を進めるに連れて.....、アンチ落ち込み派を標榜してるはずの私でさえ、これほど心が沈み込んでしまうことだとは.....。

何度も、何度も、手が止まって.....思い出してしまい、更に落ち込んでいくのも仕方が無いんだよなと、自分に言い聞かせつつ、なんとか郵便ポストにすべて投函は出来た。

.....すると.....、やはり、折り返し何通ものお手紙と、御花や御芳志を送ってくださる方々が....「信じられない.....」というメッセージ。

忙しい師走に驚かせてしまった方々、ごめんなさい。

そして、寒中見舞いを送ってくださった皆さん、ほんとうにありがとうございます。　:-)

白い雲の上へ逝ってしまったうちのカミさんが、まだ元気で傍に居てくれたなら、この日は27回目の結婚記念日になるはずだった。　そう、27年前の12/24/1985の夕方に、会社を抜け出し市役所のロビーで待ち合わせて正式な婚姻届を出したんだっけ。

子供達も其々独立し、すでに二人＆一匹体制となっていた私とカミさんは二年前に銀婚式を迎え、次は金婚式を目指して二人で元気に.....などと思っていたのに、どうして居ないんだろう.....ぽっかりと心に空いてしまったあまりにも大きな穴は、そう簡単には塞がりそうにないね。

この日は、中学時代＠宮城県の友人の御父上が亡くなられたと前日にinfo.あり、取り急ぎ単独飛行にてZE1を駆って葬儀へ参列した。

仙台や松島の渋滞を避けるために高速道を使い、余裕を見ながら順調に飛行できたので、かつて住んでいた懐かしい街の中心部へ入る前に、R45沿いにある、色々と思い出のある Blue Impulse T-2 仕様塗装の機体が展示された広場に少し立ち寄ってみた。



ふと、『飛べるなら　翔けてゆきたし　雲の上』 などという五七五が、脳味噌に浮かんだ。

風洞が削りだしたような独特の丸っこい機能美を醸す我が愛機ZE1-100式旧司偵 vs 伸びやかな姿で超音速飛行性能を持った高等練習機T-2のコントラストも、いとをかし。

夜空に大輪を咲かせる花火大会が何故か呆れるほど大好きだったうちのカミさんなら、おそらく Blue Impulse のアクロバティックで雄大優美な展示飛行もメチャ感激するだろうから、いつか一度は松島基地で見せてあげたいなぁ〜などと思っていたのだが.....これも、かなわなかったな.....。

そう、.....いつか、.....いつか、.....いつの日にか.....では駄目なんだよ、本当にそう思うのなら実行しなくちゃね.....と、教えてくれたのか。（溜息）



さて、此処まで書いて来たところで.....天翔るT-2 Blue な機体を見て詠めり.....

『飛べるなら　翔けてゆきたし　白雲の
　　　　　　　　　　　我ら見守る　妻は何処ぞ』

もう一首：

『白雲に　翔けあがりたし　我が心
　　　　　　　　　　亡き妻に　もう一度逢ひたい』


さぁ、顔を上げて.....『上を向いて歩こう』、なのだ！　:-D

この日は９回目の月命日。

そう、あれから一年の3/4が過ぎたことにはなるのだが、相変わらずポッカリと心には大きな穴が空いたまま.....というのが正直なところ。

とは言え、.....なんだかんだと溜息をつく暇もなく、自転車仲間、音楽仲間、日本酒仲間、そして林檎印電脳仲間たちから元気づけられながら.....というか引っ張り出されて.....ってよりも、まぁアクティブに動いてないと当方としてはやってられないので、体力が許す限りは「出臍」（でべそ）で頑張ってまっせ〜！だったりするのである。

ともあれ、各方面からは色々とお気遣いいただき、感謝感謝。　:-)
皆さん、ほんとうにありがとうございます。

.....しっかし、まだまだ、余りにも突然に逝ってしまった当の本人はメチャクチャ悔しさ癒えずか、うちのカミさんは雲の上から、節目節目の日には何かしら印象に残るような天候にしてくれるようだ。　そりゃねぇ〜、やり残したことだらけだろうからな.....。　荒れるのも無理はないか。

そんな訳で、山形市内としては今冬で初めての雪かと思ったら、これがまぁ、なんといきなりガッチリ積ってしまい、疾風＠黒柴♂との朝の散歩ではショートスパッツを装着しないとお気に入りの公園には入れないほど。

朝食後には、久し鰤に帰省した息子と一緒に墓参りに出撃したが、これがもう、猛吹雪にしてくれちゃって.....、いやはや、メチャクチャ大変だった。



いよいよ、本格的な冬の到来か.....。

をぉっ、イルミネーションだけぢゃなく、疾風も眼光鋭く！
まるでバットマンだね～！？　:-D

師走もこの頃になると、そろそろ始まるかなと毎年楽しませてもらってる某宅のクリスマスなイルミネーションが、疾風＠黒柴♂との夕方の散歩コース定番＃１ルートの途中にある。

最近は個人宅で素敵なイルミネーションを楽しまれてるところも少なくないが、此処まで本格的なのはそう多くはないと思う。

ローカルな情報誌などで紹介されたりもするので、週末の夜などは吃驚するような大渋滞になったりするから凄いもんだと感心するほど。　まぁ、こちらはわざわざではく、いつもよく通る散歩コースの中にたまたまあるだけなので。

.....逝ってしまったうちのカミさんと一緒に歩きながら二人で眺めていたときは、つい電気代ってどうなんだろねぇ～などという話題だった頃から熱心に毎年拡張されて現在の規模になっているが、最近は光源のLED化が進んで省エネ＆発熱も減り樹木にも優しいエコなやつになってるようだ。　ソーラーパネルで日中に充電して、暗くなったらオートマティっクに点灯♪などというのなら、これはお奨めだろう。

この日は、夕方からチラホラと雪が舞っていて冷え込んだ中での散歩と、手袋を外して震える手でコンパクトデジタルカメラでシャッタを切るが、どう頑張ってもストロボを焚いてシンクロ撮影しないとまともに撮れない.....。　:-(

なにせ疾風は黒毛の柴犬、暗闇ではまるで緑の葉に止まる青虫すなわち大リーグボール２号のように（激古！）まわりの暗さに溶け込んでしまって、これほど華やかなイルミネーションの光を浴びて、たとえ人の目には見えてもおまかせ撮影のコンパクトデジタルカメラでストロボ無しでは無理。

そんな訳で、なんとか撮ったのが冒頭↑のphotoだ。

もうちょい、全景をと何枚かシャッタを切ってみるが、なかなか簡単に納得いくショットは厳しい.....。



ちなみに、photo左上方、ひときわ輝くのが、大きな星。

噂では、この星には特別な意味があるんじゃないかと.....。（謎）

前日の12/4は午前中のこと、仕事で鶴岡へ向かっている最中、私のcell-phoneへ自転車仲間達から、俄かには信じ難いe-mailが送られてきた。

まさか、そんなことって！？.....と、我が目を疑った。

鉄の健脚、私など遥かに及ばないスピードとロングディスタンスの持ち主、まさにブルベの鬼、『シュペル・ランドヌール』である、あのblock屋さんが、こともあろうか、軌道に乗りつつあった自ら起業した会社で突然倒れ、そのまま帰らぬ人になってしまったという訃報だった.....。

だって、数日前の某自転車系忘年会でも一緒に呑み、少し前には「葉山ヒルクライム」の試走案内＆サポートしていただき.....たしかに、ストイックに追い込みすぎて少々不整脈があるのでと、同じドクタ（私は少々血圧高めな程度で...）に定期的に診てもらってるんだとは聞いていたが、まさか.....いつも元気一杯だったのに。

嗚呼、なんということだ。

そろそろ寒くなって来て、うちのカミさんの９回目の月命日だな等と思う頃だったから、なおさら、これはもう他人事とは決して思えず、この12/5の葬儀にはもちろん自転車仲間達と駆けつけた。

ほんとうに、いろいろなことを思い出してしまい、涙が出た。

記憶を遡れば、チームメイトとして一緒に戦わせてもらった「SUGO耐久７時間」、嵐のような悪天候でまるで修行のようなハードさとなった「佐渡ロングライド210km」のスタートからアップ、そしてあの土井雪広選手にもゲスト参加してもらって拙庵で催した「block屋さんの『シュペル・ランドヌール』達成を祝う会」.....、そういえば初めて一緒に走ったのって近藤房之助さんを塾長に迎えた真夏のロードサイクリング「近藤塾」だったはずだよな.....などなど。　彼がブルベにのめり込んで行ってからも、しばしば、ゆったり系のツーリングでは一緒に走ったよなぁ.....と。

それが、どうして、まだまだ仕事もプライベートも、これからという時に、たしか私より一つか二つ人生の先輩という若さで急逝されるなんて.....御本人はもちろん、御家族の悔しさ、悲しさを思うと、言葉にならなかった。

今はただ、block屋さんの御冥福を祈るしかないのだけれど.....。

どうか、空の上から、自転車仲間達を見守っていてほしい。（合掌）

＃蕎麦好きでもあった彼のblogは、大石田新蕎麦ツーリングのトピックで絶筆となってしまったのか.....。