シビックType RをブルームーンオーディオとJBLでサウンドアップ♪
目的
チューニング・カスタム
作業
ショップ作業
難易度
中級
作業時間
12時間以上
1
シビックType Rのダッシュボードです。
現代のクルマは燃費向上や安全装備などの開発費が山盛りで、かつ、昔ほど台数が出ないために高価格化の一途をたどっておりますが、このシビックもシビックの名前とは裏腹に、庶民感覚からはだいぶ離れた値段になってきました。
標準車のセダンで269万円~、ハッチバックで285万円~。そしてこのTypeRに至ってはナント458万円!
どこかシビックやねん!って感じですが、TypeRのかっこよさを前にすると、それくらいするよねぇ。なんて気になってしまうから不思議です。
さて、今回お迎えしたシビックも例によってド新車!
ワイパースイッチに下がってるお守りがまったりとした空気を漂わせておりますが、香りもオドメーターも新車です。
施工の様子をどうぞ御覧になってください♪
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接続概要図です。
ご相談の当初は、インターナビをヘッドユニットとして、サウンドアッププログラムによるブルームーンオーディオのSX165へのスピーカー交換、という趣でしたが、アンプも入れたいな。サブウーファーもほしいなぁと、夢が大きくふくらんできました。
とはいえ、スピーカーのSX165以外については、特に指定の製品がおありだったわけではなく、(当然ですが)できればコスパよく仕上げたいということで、フロント3wayが168,000円(税別)で組めるJBL CLUB コンプリートパッケージをカスタマイズすることで考え直してみましょう。ということになりました。
◆
プラン標準では・・・・
4chアンプ:JBL CLUB 704 25,000円
2wayスピーカー:JBL CLUB 5000C 18,000円
スピーカーベース:4,760円
30cmサブウーファー:JBL WS 1200 18,000円
サブウーファーボックス:13,500円
ドアチューニング:37,800円
ケーブル類:オーディオテクニカ商品3点:計12,600円
取付工賃:34,300円
端数値引き▲720円
-----------------
168,000円
・・・となっておりますが、この内、上述の通りスピーカーをブルームーンオーディオのSX165(44,000円)に、アンプも高出力低価格のJBL Stage A9004(23,000円)にそれぞれ入れ替え、位置の定まっていなかったレーダー探知機のケーブル引きまわし&固定と、アイドリングストップによる電圧低下対策としてのサブバッテリー搭載などを追加して、税別21万円台で収めました。
●豊かな音場の源であるサブウーファーは、エントリーモデルとはいえ30センチクラスを奢り
●もともとコスパ追求で、諸掛をお安めに設定したプランがベースでトータルコストは低めであるのに加えて
●昨今の車ならではの電圧低下対策もコミで、
●状況に応じてサブウーファーを取り外せるユーザビリティも兼ね備えて・・・
このプライスですので、オーナー様には大変お喜びいただけたようです。有り難いコメントを頂戴することが出来ました♪
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まずはドア外観のチェックです。
ホンダらしいアクティブなイメージがみなぎるデザインですね。
赤!黒!カーボン!ステッチ!の基本も全て押さえて、男子のハートをしっかりグリップしております。
ユニットの配置は見ての通りですね。
右下の定位置にウーファー、ミラー裏にツイーターです。
特にこのツイーター。ごく一般的な、起伏の少ない面に細いスリットが切り込んであるタイプに比べて、ツイーターがある実感がただよっていていいですね。
TypeRのネイキッドなスポーティーなイメージともうまくオーバーラップしているような気がします。
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それでは分解していきましょう。
ドアトリムを外した状態です。
スポーツカーだからウルサイのはお構いなしか!?と思いきや、しっかり対策されてますね。
地厚のポリエチレンシートに、中高音域の防音に有効なシンサレートを重ねてあります。
ブチルゴムが幅広にしっかり塗ってありますね。ホンダの特製ブチルゴムはとてもしつこくて除去しにくいことで知られております(業界内だけ)。戦いの前の緊張に身が引き締まります。
純正スピーカーは、こちらもホンダ独自の1個ネジ固定方式です。
下側は2個の爪で引っかけてあって、上の1本のネジだけで固定することで、手早く取り付けられるようになっています。
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それでは実作業です。
例の難攻不落のブチルゴムを攻略して、脱脂と清掃を済ませたらアウターパネルを防振します。
CLUBコンプリートパッケージの標準はドアチューニングなので、材料はオーディオテクニカの円形の防振材、AT7560Rを使います。
スピーカー周りの加工については、ホンダ車特有の対応となります。
過去のエントリでも繰り返しご紹介しておりますが、上述の「2本の爪を引っ掛ける部分」がスピーカーの背面に張り出しており、スピーカーの背圧の逃げの障害になるので、必要分を切除する加工を行います。
その上で、スピーカーバッフルを固定します。バッフルは標準的なスピーカー径に合うようにプレカットしたリング状のMDFをベースとして、防水加工を施したカスタム品です。
音の通り道となる内側には、写真のようにアルミガラスクロステープをぐるっと貼り、滑らかにするのと同時に、雨水の滞留も防いでいます。
スピーカーケーブルは、CLUBパッケージ標準のオーディオテクニカの普及品であるAT7424です。ブルーとシルバーの線ですね。
アンプから伸びた線がドア前のゴムブーツを通って、帯域分割のためのネットワーク(画面の下)に入り、ウーファー分はバッフルの位置に戻り、ツイーター分は上方に伸びて、ミラー裏に吸い込まれています。
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それではドアの最終工程です。
スピーカーを固定して音出し点検を済ませたら、サービスホールを塞いでいきます。
使用する材料は、オーディオテクニカのAT-7550Rです。
サービスホールを塞いで密閉性を高め、リブや起伏の少ない平面を中心に貼り付けて、共振を防ぎます。
振動の発生源となるスピーカーバッフル周囲もぐるっと一周貼って、振動の波及を抑制します。
ドアの下、左の方にくっついている黒いのは上述のネットワークです。
ドアトリムの空間にうまくハマる位置をみつけて、テープで固定します。
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今回はJBL CLUB コンプリートパッケージをベースとしたカスタマイズ事例のフロントドアの施工を御覧いただきました。
次回はサブウーファー、アンプ関係の施工をご紹介いたします。
CLUBコンプリートパッケージは2013年ごろに提供開始し、JBL製品のモデルチェンジによる製品の入れ替えを経て、6年目を迎えます。
規定のパッケージメニューそのままでご注文いただくパターンのほか、今回のようにスピーカーを入れ替えたり、アンプを低価格のDSPに入れ替えたりと、ご事情に応じてさまざまな形でご利用いただいております。
このパッケージは、JBLのエントリーモデルを取り入れることで、低価格ながらフルオーディオと呼べる一通りのコンポーネントを揃えていただくことをコンセプトにしておりますが、今回のように、ちょっと予算を足していただいて、音の出口であるスピーカーをグレードアップしていただくと、より明確に音質がアップしますので、トータルの満足度もより大きなものになると思います。
特にこだわりのブランドなどはないけれど、スピーカー交換以上のことをしてみたいとお考えのお客様には、ちょうどよいパッケージだと思います。どうぞご検討ください♪
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