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soundproの愛車 [ホンダ NSX]

整備手帳

作業日:2020年8月23日

NSXのバージョンアップは美しき2DINパネルから始まる♪♪(かも)

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目的 チューニング・カスタム
作業 ショップ作業
難易度

中級

作業時間 12時間以上
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NSXのダッシュボードです。

車好きなら必ず知ってる、それほどじゃない人でもだいたい知ってるクルマ。日本で唯一のスーパーカーと評される名車です。
バブル真っ只中の1990年発売。発売から15年の2005年に一旦幕を下ろしたものの、熱い期待に応える形で2016年に復活!ツインターボエンジン+3モーターハイブリッドという時代を映したスペックと、2000万円台半ばのプライスで大いに話題になりました。

しかしながら、この車の場合、新車の話題以上に熱いのが初代モデルの人気ですね。

初期型のデビュー時は、リトラクタブル・ヘッドライト、2シーター、ワイド&ローボディと、スーパーカーそのもののビジュアル。オールアルミモノコックボディ、ミッドシップレイアウトのNAエンジンに代表されるスペック。そして全行程手造りといったストーリーのどれもが鮮烈でした。
その延長線上に直近の新型NSXが位置するわけですが、鮮烈なデビューで生じた波動の中で神格化されてきたブランドを強く感じさせるのはむしろ初代モデルのようで、各地のオーナーズクラブを含む、全国津々浦々のオーナーさまの熱い支持を集め続けているようです。

こうなってくると、よりよい状態で維持したいメンテ熱は当然のこと、ドライバビリティ向上のために時代のツールを取り入れたいアップデート熱?も高めキープになってきます。
この熱はどちらも同じく高いですが、気遣いには大きな違いがあります。
メンテの方は劣化したオイルやブッシュを置き換え作業なので、規定通りにやれば見た目や形が変わることはありませんが、アップデートの方はバックカメラ、ドラレコやETCの新設、オーディオ→ナビの置き換えと、大なり小なり見た目に変化が生じるので、オリジナリティを損ねないための配慮が必要になってきます。。

・・・ということで、NSXのオリジナリティをキープすべく、最大限に配慮しつつ、ドライバビリティ向上のためのアップデートを果たすことができました。
施工の様子をどうぞ御覧ください♪
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今回ご登場いただくNSXは、そんな視点から当店に目を留めていただき、「アップデート系」の作業をご依頼いただいた一台です。

ご用命いただいた作業内容は以下です。。
①ナビの入れ替え
②オーディオパネルの作り変え(成形と塗装)
③灰皿部にパネルを作ってETCを埋め込み
④ハンズフリーマイクをブランクキャップへ埋め込み
⑤リアカメラの埋め込み(カスタムステーで見えないところへ取り付け)

①ナビについては、以前のNSXのエントリでご紹介したケンウッドの製品をご指定いただきました。
https://www.soundpro.jp/install/ditail.php?id=599
ケンウッドの7インチナビの2020年最新モデルはMDV-M807HDですが、一昨年まで発売していたMDV-Z905まではモニタ画面が逆チルト(上がせり上がって下側がへこむ)する機構がついていました。
コンソールの角度がなだらかなNSXの場合、ナビを入れると空が映り込みやすいため、こっちを向いてくれる機構はまさにNSX向きということでお勧めしております。
残念ながら、最新モデルではこの機能が省かれてしまいましたが、当店ではNSXオーナー様向けにMDV-Z905を複数台確保しました。

昨年まで販売されていた製品ですので、正直言って、オーディオ、BT通信、対応メディア、ドラレコ・ETC連動などの点で陳腐化を感じるほどの差はありませんし、ナビデータ更新は2025年まで対応、購入後の保証だって当然あるので、逆チルト推しの責任!として気合を入れてみました。

②パネルの作り変えについて
もともとは、市販のパネルキットを使ってカロッツェリアのナビがついていました。フェイスパネル付きの製品で、一応の体裁は整っているのですが、純正のパネルをザクっと切ってかぶせるタイプのため、上下の境界線が見えますし、左右についても多少チリが合ってない点が気になります。
今回はこれを取り払い、切りっぱなしの純正パネルをパテできれいに整形しなおし、うっすらと退色が進みつつある吹出口パネルと色合わせをする配慮を交えて塗装しました。

③ETCと④マイク埋め込み
性格というより病気ですね。こまごました作り込みが大好きなもので、得意技の3Dプリンタを使ってパーツを作り、埋め込み取り付けをしました。いずれも過去のエントリでご紹介した小技で、今回ご連絡いただいたきっかけでもあります。
ETCは跳ね上げフラップの奥にある灰皿部にプレーンなパネルをつくってはめ込みました。
ハンズフリーマイクについては、シフトレバー手前のブランクキャップに丸いベゼルをつけて取り付けました。

⑤リアカメラ
お預かり時は、カロナビにつながるカメラがついていましたが、外から丸見えでせっかくの外観を損ねていました。
今回はカメラを一新して、見えにくいところにつけ直しです。

場所はナンバーの上の空間部分で、3DプリンタでT字型のステーを作って取り付けました。
もともと取り付けに十分な空間があるので、どなたでも思いつくことですが、ステー制作・・となるとちょっと敷居が上がりますね。グーッと覗き込まないと見えないようになりました♪
このNSX専用ステーは、早速オンラインショップに登録しましたので、ご入用の方はお求めください。

NSX専用・リアビューカメラ取り付けステー
https://www.soundpro.jp/ec/products/detail.php?product_id=154
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ナビ入れ替え前後の比較です。

お預かり時は、市販のパネルキットでカロッツェリアのナビが取り付けられていました。
フェイスパネルは開閉フタの上端から、エアコン吹出口の下端までを覆っています。2DINを取り付ける内部の取付金具については、適切にネジ穴が開けられたプレス成形品ではなく、エーモン的な汎用取付金具&両面テープでした。

このフェイスパネルはかぶせてしまえば一定の見栄えになるので、純正のカセットデッキ部を切り取る作業はラフにやっても構わないわけですが、はがしてみると、予想通り、ラフな切りっぱなし状態でした。
この開口部をきれいに整えて、純正パネルのみで2DINが入るように加工しました。
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開口部は縦横の線がきれいに出るように切りなおして、内側に軽く枠を設けつつ、パテを盛り、削って盛って削って盛ってを繰り返して仕上げます。
表面がきれいに整ったら塗装ですね。
冒頭の室内写真をご覧いただくとお分かりいただけるように、このパネルはエアコン吹出口の下から、サイドブレーキの後ろまで繋がっていますので、ちゃんとワンピースまるまる塗装してもらいました。

塗装の色については、半ツヤ黒の同じ樹脂で出来ているエアコン吹出口部が経年で色あせしているため、今回のパネルを真っ黒に塗ると、いきなり差が出てしまって具合がよくありません。
ということで、色あせした吹き出し部の色を基準に色合わせする必要がある訳ですが、全く同じ色に合わせてしまうと、塗装が新しい方は退色しにくくなり、吹出口の方はこれまでのペースで退色が進んでしまうため、塗った直後から差が開き出す展開になってしまいます。

ここで塗装屋さんのテク発動です(^o^)
両者のペースを同一にすることはできませんが、差が目立ちにくくするために、今回のパネルの方を、許容範囲内で若干薄めの色に塗っていただいています。
これによって、両者の色調が一致するタイミングをだいぶ先送りすることが可能になるわけです。
退色のペースを考慮して色を合わせるなんて、素人ではまったく考えも付きませんね。職人仕事に萌えてしまいます。

ナビは冒頭でもお伝えしましたケンウッドのMDV-Z905です。

歴代のケンウッドナビは、(上端がせり出して下端が下がる)逆チルトができるようになっており、なだらかなコンソールがを持つスポーツ系のクルマには重宝していたのですが、現行モデルはその機能が省略されてしまいました。
ということで、このモデルを複数台手元にキープしてありますので、なんとしてもコレと同じにしたい!というお客様はどうぞお問い合わせください。
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灰皿スペースにETCユニットを取り付けました。

他のエントリをご覧いただいて、ご依頼いただきました。
元灰皿の開口部にパネルを立てて、ETCがぴったりはまるような作りになっています。

作り自体はカンタンなのですが、前述の(吹出口からサイドブレーキまで繋がっている)大きなパネルを止めるネジ穴が、このパネルの奥にあるので、容易に脱着できるような仕組みにしてあります。
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フロントガラスの上端にETC2.0用アンテナを設置しました。

今回はナビの取り付けを行う都合がありましたので、地デジアンテナの取り付け作業と合わせて、ETCアンテナの設置も行いました。

教科書的?日本的?にはウインドウの中央に持ってきたくなりますが、車検シールの都合もあり、助手席側に寄せてあります。
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ナビのハンズフリーマイクの取り付け状況です。

当コーナーの多くの事例でそうであるように、ステアリングコラム上が定位置なわけですが、上体が仰向けになりがちなスポーツカーの場合は距離が開くため、他の選択肢を探してしまいます。
最近の純正では、オーバーヘッドコンソールやナビフレームに埋め込むなど、目立ちにくく、音を拾いやすいところについていますね。

後付けの場合は、加工による負担の少ないグロメットなどを探すことになりますが、当店のNSX定番はサイドブレーキ脇のココです!
これも前出のETCパネルと同様、3Dプリンターで出力したパーツの表面を仕上げて作っているので、出来栄えが安定しています。
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USBケーブルはアームレスト下に引き出しました。

ケンウッドのナビへの外部入力USBは3本あります。
利用頻度やお好みによって引き出し場所を決めますが、グローブボックス、センターコンソール下が定番で、アームレスト下に小物入れがある場合は、手元に最も近くなるので最有力候補になります。

NSXは小物入れがあるので、ここに引き出すことにしました。

次回は、リアビューカメラについて詳しくご案内させていただきます。

あと、文中でご紹介しましたケンウッド製の「逆チルト機構」付きナビの最終モデル「MDV-Z905」ですが、これは手元に数台確保してあります。

どうしても画面が上を向いてしまうNSXには、なくてなならない機構だとと思うのですが、残念ながら、現行の最新機種でこの機構を持つものはありません(一部ディーラオプションモデルにはあり)

MDV-Z905は2019年まで販売されていた製品なので、機能的な鮮度も、地図データアップデートと保証の点も問題ありません。「逆チルトいいなぁ」とお感じになられたオーナー様はどうぞご連絡ください♪

ご相談はお気軽に♪
メールフォームはコチラです。
https://www.soundpro.jp/contact/index.php
電話もどうぞ♪03-5913-8450です!

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