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soundproの愛車 [ルノー カングー]

整備手帳

作業日:2021年12月27日

カングーをパナナビと連動ドラレコ・ETCで使い勝手&音質UP♪

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目的 チューニング・カスタム
作業 ショップ作業
難易度

中級

作業時間 12時間以内
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ルノー・カングーの事例紹介です。

シトロエン、プジョーと並んで、フランスを代表する自動車メーカーであるルノーの小型MPV(多目的車両)です。
初期型の発売は1997年ですから、24年もの歴史があります。
大きな荷室をもったMPVカテゴリの車ということで、発売当初は、乗用モデルであるカングーと、商用モデルとして設定されたカングー・エクスプレスとの売上比率が半々くらいでスタートしたようですが、使い勝手の良さが評価されて乗用モデルの人気が出て、欧州全域で大きくセールスを拡大したという歴史があります。

マツダのロードスターがコンパクト2シーターの市場を創造し、同様にトヨタ・ヴィッツ(ヤリス)が高品位リッターカー(≒Aセグメント)市場を開拓したように、このカングーの成功もプジョー・パートナー、シトロエン・ベルランゴ、フィアット・フィオリーノ他、数多くの追従モデルを呼び込むこととなり、このムーブメントがさらにルノーを勢いづかせることで、今日に至るロングランのきっかけとなったようです。

なお、現行車は2007年にモデルチェンジされたカングー2です。メガーヌのプラットフォーム活用することで初代より一回り大きくなって3ナンバー化を果たし、これにより昨今のMPV/SUVに肩を並べる車格を備えることとなり、より多くのファンのニーズに応えられるようになりました。

今回ご登場願うカングーは、大変古くから当店とお付き合いいただいているオーナー様の車です。
普段お使いになられているハイエースのサブとして、仕事関係の雑多な荷物の移動用に増車されたそうで、長距離移動でも疲れにくい点が決め手だったそうです。

運用開始にあたって、オーディオのレベルアップはもちろん♪のこと、安全・快適装備も一式整備しておこうということでご連絡いただきました。
概要としては、大画面ナビをセンターに据えて、フロント2wayスピーカーを内蔵マルチアンプで駆動。
ナビと連動させて運用できる安全装備系としては、◯後退時の視界確保のためにリアビューカメラをバンパーに埋め込み取り付け。◯前方録画のためのドラレコ。◯今や不可欠なETC2.0といった内容です。

新車登録したてのほやほや。シートの防汚カバーもフロアマットの養生もそのままで、ディーラーさんから直行していただきました。

それでは施工の様子をご覧ください♪
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以下コンポーネント紹介です。
◯ナビ
パナソニックのCN-F1X10LD(オープン価格)です。
ナビ機能をアプリに依存するタイプのディスプレイオーディオや、一部機能に制限のあるメモリーナビに対して、従来のディスクメディアまで対応するフルスペックナビで、ブルーレイ対応機であるCN-F1X10BHDと並んで、パナソニックのフラッグシップに位置づけられる製品です。

10V型のフローティング大画面による視認性の高さがウリですが、最大の特徴はナビ用ディスプレイとしては同社が初めて採用した有機ELディスプレイです。バックライトを使わず、パネル自身が発光するので非常に高いコントラストが得られる点。視野角がほぼ180度と広い点が特筆ポイントで、ナナメから眺める頻度が圧倒的に多いナビには持ってこいの特性を備えています。

音声出力は内蔵アンプによる4chで、今回はバイアンプ接続対応のネットワークを使って、フロント出力→ウーファー側/リヤ出力→ツイーター側に繋くことで、高/低帯域間の影響を排除した、クリアな再生を目指しました。
(ナビのガイド音声はフロント側のchに出力されるため、フロント出力を再生周波帯の広いウーファーの方に接続しています)

◯ナビ周りの安全装備
いずれもパナソニックのナビとの連動をうたった商品で揃えました。
ドラレコはCA-DR03D、ETCはCY-ET2500VD、リアカメラはCY-RC100KD(いずれもオープン価格)です。

ナビ連動ドラレコはフロントカメラのみの製品で、フロントガラスに固定してナビにつなげるワンボディタイプです。
この他に前後別々のカメラ+コントロールユニットの3ピース構成のタイプ(CA-DR03HTD/CA-DR03TD)もありますが、今回は後方不要とのご判断でCA-DR03Dになりました。

リアカメラは、パナナビ専用というわけではなく、視野角の広さと、品質面の信頼性の高さで定番となっている製品ですね。
今回はこれを、当店オリジナルのリアカメラ埋め込みブラケットを使って、ナンバー灯付近に埋め込み取り付けしました。カングーのナンバーは左にオフセットされていますが、できる限り中央寄りに設置して、違和感の少ない視野の確保に努めました。

◯スピーカーとネットワーク
スピーカーユニットは、当店人気のブルームーンオーディオから、ベースグレードのSX165(税込48,400円)をお選びいただきました。

ヘッドユニットとの接続については、通常であれば、フロント出力をSX165に付属のネットワークに入力して、ツイーター/ウーファーに分岐させるところですが、上述の通り、同ブルームーンオーディオの最上位グレードであるRX165用のバイアンプ対応ネットワークを使って接続しました。

方法としては、フロント/リヤの4chをネットワークに接続して、フロント側入力がツイーターへ、リヤ側入力がウーファーへと、それぞれ独立した回路で出力することで、高/低帯域の回路間で生じる電磁誘導による悪影響を抑制して、クリアな音質の獲得を狙っています。

以上を持って、ナビを中心に据えた、音質向上と、安全・快適装備をワンストップで整備させていただきました。
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それでは最初に、全て仕事が終わった状態の全景からご覧いただきます。

ダッシュボード中央にパナソニックのフローティングナビCN-F1X10LDが取り付けられています。
本来の純正ナビの位置は、ご覧いただいているモニターから20cmほど奥で、日射などの影響をうけないヒサシの中にあります。

ただ、2DIN機器のインストールニーズが強いのか、そのナビ設置エリアを埋めて、2DIN機器が取り付けられるようにするためのアフターパーツが販売されているんですね。
今回はそのパネルを使って「穴を埋めて」、2DINのパナナビを取り付けた格好です。

欧州車はダッシュボードのデザインの統一感が強く、不必要な余剰が少ないため、9インチモニターをねじ込むにはハードルが高いですが、このカングーの場合は、前述のアフターパーツの恩恵もあってなかなかいい感じでついてますね。

あと、エアコン操作部の下段にある、純正オーディオの位置は、カスタムパネルで塞いで、ETCとUSB電源を埋め込んでいます。ここについては、後ほどクローズアップ解説いたします。
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次にナビのアップです。
色目がブルー系の鎮静色で、プロモーション的にはとってもズルいですが、単なるメニュー画面のくせに、色の深みも、グラデーションのキメも、とても美しいと思われませんか?
これがまた、どの角度から眺めてもこのままなんです。見慣れた液晶とは一線を画した美しさで、ついつい見入ってしまいます。

前述のアフターパーツは、「AUTOPROST APK-KNG-2D-SR」(税込76,780円)という製品です。(ステアリングリモコンアダプター無しはAPK-KNG-2D(税込60,280円)
標準のセンターディスプレイエリアを埋めて、2DINインストールスペースを作ることができます。

カングーのマニュアル車はアイドリングストップ機能が装備されているので、ボルテージスタビライザー(VS-02・税込14,300円)も併せて取り付けています。

この取り付けキットは、本来純正で用意されている設置場所では手が届きにくい・・・いうユーザーの意見を基に、手前にオフセットして2DIN設置できるようにしたキットです。
フローティングタイプのナビは、土台がしっかりしていないと画面が揺れてしまうこともあるのですが、この製品は結構しっかりしていて、揺れは生じていませんでした。
これはなかなか喜ばれそうな製品ですね♪
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それでは次にドアの外観を見てみましょう。

背の高さが特徴の車ですので、縦横比を見ると、ドアもそこそこ高さがあるのがわかります。
標準のスピーカーレイアウトは、フロント/リヤの4スピーカーです。ただし、オプションオーディオ用なのか、ツイーターグリルはあるので、今回はそこにSX165のツイーターを取り付けます。
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ドアトリムを外したところです

なんともコメントのしようのない、純白のスポンジが延々と広がる大雪原状態です。

純正スピーカーのサイズは、おおよそ13cmです。
ただ、今回のように樹脂製のブラケットから作り替えてしまえば、17センチクラスも余裕で入ります。
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アウターパネルの作業が終わったところです

スポンジシートをきれいに取り除き、清掃&脱脂を済ませたら、防振材の配置にかかります。
今回は制振力の強いデッドニンググレードにて施工しますので、Dr.Artexの材料を使っています。

アウター・インナーともにデッドニングを行うと、仮にスピーカーが純正のままであっても、誰の耳にもはっきりわかる音質改善効果(≒ダンピング効果)が発揮されます。
具体的に表すと、中音域ばかりが目立って、ちょっとボリュームを上げるとうるさく感じる状態から、高域と低域も表に出てくるようになり、非常に聞きやすい音になります。またボリュームを上げても、全帯域のバランスがとれているので(ひずみがでないので)うるさく感じにくく、防振前に比べて随分とボリュームを上げられるようになります。

こういった効果は、どんな車でも得ることが出来ますが、特に鉄板が薄くてスピーカーの振動に共振しやすく、損失が生じやすい最近の車は改善効果が著しく、比較的鉄板の厚い古めの車に比べて、コスパの高さが際立つ傾向にあります。
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インナー側の作業が終わったところです。

スピーカーケーブルを引き込み、カスタム製作したバッフルを介してスピーカーを取り付け、全面を防振します。
バッフルは、ドアトリム側のスピーカーグリルまでの距離があるので、トータル5センチ強の高さにまで積層しています。

こうなると、トンネル部分が長くなるので、スピーカー振動板の背面で生じる背圧を円滑に逃がすための加工が不可欠です。トンネルの内側をテーパー状に加工するとともに、出口側にあたるインナーパネルのスピーカーホールを(末広がりになるように)必要分を切除して広げています。

インナーパネル側の防振は、ライトな効果のドアチューニングの場合、サービスホールの完全隠蔽+主要箇所の防振にとどまりますが、デッドニンググレードの場合はご覧の通りの全面貼りです。使っている材料はアウターパネルと同じく、Dr,ARTEX製で銘柄はGOLD HDです。

次回は、ツイーターとその他の部品の取付をご案内いたします。

メールフォームはコチラです。
https://www.soundpro.jp/contact/index.php
電話もお気軽に♪03-5913-8450です!

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