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soundproの愛車 [メルセデス・ベンツ GLAクラス]

整備手帳

作業日:2024年5月19日

GLA180をロックフォードの2wayスピーカー交換でサウンドアップ♪

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目的 チューニング・カスタム
作業 ショップ作業
難易度

中級

作業時間 6時間以内
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メルセデスベンツ・GLA180の事例紹介です。
GLAは、メルセデスのSUVタイプの車です。

その昔はセダン偏重であったメルセデスにおいて、SUV型車両の先駆者は1997年デビューのMクラスですが、2006年になってGL、2008年にはGLのショートタイプであるGLKが加わり、2013年になって、コンパクトの記号であるAを冠した、当GLAが発売されています。
その後もSUV系モデルの拡充は続き、さらにコンパクトなGLB(2019年-)、最近ではEで始まるEV系(2020年代)モデルも加わり、背が高いベンツを見かける機会が増えた今日へとつながっています。

GLAは初代(2013-2020年)がX156型で、2020年にモデルチェンジされた2代目のH247型が現行車にあたります。
グレードラインアップは、ベースグレードの180、排気量を拡大した200、AMG系として35、45Sと合計4グレードが展開されています。



今回ご登場いただくのは現行型のGLA180です。
オーナー様は、乗り換えの度にお声かけいただくお馴染み様で、前回ご用命いただいたのは3年前、車は同じGLA(初期型)でした♪

これまでは、音質の割にはコスパが良かったJBLのスピーカーをずーっと愛用していただいており、できれば今回の車に移設したかったのですが、GLAのドアの構造上、スピーカー交換のバラシの手間が過大であるし、(純正戻しのための)代替スピーカーを調達するコストもかかるということで、移設は断念。。心機一転!新しいスピーカーとの出会いに目を向けることになりました。

アメリカンサウンドを体現するブランドであるJBLを基準にすると、肩で風を切っている欧州系はひとまず対象外となり、キッカー or ロックフォードあたりになるわけですが、いろいろ検討の末、ロックフォードの方に落ち着きました。

システム的には、フロント2wayのスピーカー交換のみで、ドア防振は省略という内容。純粋なスピーカー交換ということになります。


商品代・工賃を含む総費用は93,500円(税込)でした。

市場の期待以上?に低価格路線をとっていたJBL製品と比較してしまうと、商品代は倍近くなってしまいましたが、それなりにしっかりした造りになっており、アメリカンサウンドは継承しつつ、音はワンランクアップ♪ということで、とても喜んでいただけました。

それでは施工の様子をご覧ください♪♪
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以下、コンポーネント紹介です。

○ヘッドユニット
10.25インチのディスプレイを持つCOMMANDシステムにより制御される純正システムです。
オーディオシステムとしては、グレードによって以下の三択になっています。
(1)純正オーディオ:6スピーカー
(2)アドバンスドサウンドシステム(オプション):10スピーカー
(3)ブルメスター(AMG 45 S 4MATIC+ のみ):12スピーカー
今回の車は(1)純正オーディオでしたので、フロント2way+リヤ=6スピーカーです。フロントが2wayになっているものの、1系統を分岐させることで実現しているので、チャンネル数は4chで、すべてフルレンジの信号が出力されています。(2・3の場合はマルチアンプの可能性あり・未確認)

上述の通り、今回はスピーカー交換のみですので、フロント用の2ch(片側1ch)出力の分岐の先に、高域のツイーターと、低域のドアウーファーをそれぞれ接続することになります。

○スピーカー
Rockford Fosgate P1675-S(税込66,000円)を使いました。
ロックフォードは商品のグレードを(1)POWERシリーズ(2)PUNCHシリーズ(3)PRIMEシリーズの3段階で展開しており、今回のP1675-SはミドルグレードのPUNCHシリーズに属する製品です。

ウーファーにユニークな特徴を持たせてあり、製品の公称としてはカー用スピーカーとして一般的な165ミリ系ですが、コーンの有効面積を拡大させる技術を適用してあり、直径171.15ミリの振動板を備えています。
コレに加えて、パッシブネットワークをスピーカーバスケットの奥に組み込むという技を効かせてあります。これによって、ネットワークの置き場所を工夫する手間がなくなります。が、ウーファーからツイーターへの配線経路を確保する必要があるので、この恩恵はツイーター・ウーファーの両ユニットが同じドア内にレイアウトされている場合に限ります。

今回のGLAは、ツイーターがAピラーに組み込んであり、ドアからの直接の経路の確保が現実的でありませんでした。したがって、ウーファー組み込みのネットワークは、ウーファーに対するローパスとしてのみ機能してもらって、ツイーターに対するハイパスは、お店で別途用意したハイパスフィルタをツイーター配線の途中に組み込むことで実現しました。


以上をもって、GLAのスピーカー交換が完了しました。
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それではフロントドアの外観から見ていきます。

ドアの形というものは、ボディの開閉口としての機能が前提となっているので、おのずと似たものになりますし、それを化粧するドアトリムも、配置される部品も、目的とする機能が同じ以上、決定的な差別化はできそうでできないように思いますが、メルセデスのドアは、立体UIの元祖?である「電動シートの調整スイッチ」があるおかげで、一発で認識できますね。
特許や意匠登録等で権利を確保してあるんでしょうか。

上述のとおり、この車には標準オーディオが搭載されていて、フロント2wayとリヤの6スピーカーを4chアンプで駆動しています。
ドアにはウーファーのみ配置され、ツイーターはAピラーの下段にあります。
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ドアトリムを外したところです。

インナーパネルは、樹脂パネルにほとんどの電装品類が組み付けられている「モジュール構造」になっています。

最近のメルセデスのモジュールパネルはネジで固定されていますが、10年くらい前はリベットでカシメてあるパターンがありました。デッドニングのためにリベットを破壊して、補修用のリベットを購入してカシメ直したりして、いったいどういう思想で設計してるんだろうと疑問に思ったものでした(遠い目)

この型のGLAのパネルは、ネジで固定されているタイプです。
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純正スピーカー部のアップです。サイズは、16cmクラスです。

GLAの初期型が発売されてからざっと10年ほど経ちますので、ご承知の方も多いと思いますが、インナーパネルの脱着、並びにスピーカーの取り外し方法がかなり特殊です。

手順は以下の通りです・・
(1)ドアのアウターハンドルを外す!
(2)ガラスの嵌合を解いて、ドアの外方向に引っ張り出す!
(3)モジュールパネルを取外す。
(4)スピーカーの裏側からリベットを壊して、スピーカーを取り外す!
という具合で、!マーク連発の工程が続きます。

デッドニング作業をする場合は、当然ながら、アウターパネル/インナーパネルの両方へのアクセスが必要となるので、この4ステップの手順を踏みますが、今回のようなスピーカー交換のみの場合は、(インナーパネルの脱着は行わずに)表側から純正スピーカーを壊して取り外し、同じく表側から社外スピーカーを取り付ける工法で済ませます。
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スピーカーのエッジにカッターを入れて、取り外し工程にかかります。

組み付け時は、インナーパネルにスピーカーをセットして、裏側からリベットで留めているんですね。
カシメてあるリベットの形状でそれがわかります。
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スピーカーを取り外した状態です。

一つ前の写真でご覧いただいたリベットは、ドリルの歯をあててグリグリ回転させ、削り取るように壊して除去します。

写真の状態になったら、MDF等のリング状のバッフルを取り付けて、そのバッフルにスピーカーをネジ止めする方法でスピーカーを取り付けますが、今回のスピーカーは、このインナーパネルのスピーカーホールより大きいため、さらに加工が必要です。
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樹脂部分を切削したところです。

純正のホールに対して、取付予定のスピーカーが大きいので、必要な範囲でホールを拡大しました。
結果的に、フチ部分が薄めになったので、バッフルボードを固定する際は工夫が必要です(後出)。

純正のスピーカーケーブルは、インナーパネルの表側で接続される仕組みになっておりますが、社外スピーカーの接続端子は例外なく裏側にありますので、延長をしてドアの中に引き込んで起きます。
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スピーカーを取り付けるためのバッフルボードを取り付けたところです。

上述のとおり、バッフルボードを取り付ける「フチ」が薄く、太いネジを使えなかったため、細めのネジを8本使って締結力を確保しました。
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スピーカーを取り付けた状態です。

ドアトリムとのクリアランスの都合があるので、バッフルボードとスピーカーのフランジ部分とは、ぴったり同じ直径で製作してあります。

冒頭で触れましたように、このRockford Fosgate P1675-Sは、マグネット付近にネットワーク機構が組み込まれているユニークな構造をしています。
今回の事例のように、ドア外の離れた位置にツイーターがある場合は活かせませんが、ツイーターがドアの上部やミラーの裏に設置されていて、ドア内で配線が完結する場合はメリットが大きい製品です。
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できあがりの状態です。

オーナー様のご意向により、デッドニングをしないので、ドアはコレで完成です。
防振の観点からは、デッドニングしたほうが良いと思いますが、気密性の点では、サービスホールがないおかげで良好な様子なので、ボリュームを上げ過ぎなければ、そこそこ聴けそうです。
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純正ツイーターの様子です。

設置場所はAピラーの内側です。
黒い樹脂のブラケットに作り込まれているツメを起こして、ツイーターユニットを回転させると外すことができます。
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ツイーター交換後のようすです。

純正ツイーターがはめ込まれていた樹脂ブラケットがジャストサイズでした。
ただ、純正の様なツメは無いので、接着剤で固定しています。

このツイーターに向かうスピーカー配線の途中にハイパスフィルターを介在させて、ツイーターとウーファーの受け持ち帯域の調整をしています。
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今回はGLAのスピーカー交換の事例をご覧いただきました。

当コーナーでご紹介する事例の主流は、スピーカー交換とドア防振、スピーカーケーブル交換で音の出口を整えて、DSPを加えて音作りをすると言ったプランが主流ですが、今回は純粋にスピーカー交換「のみ」実施した事例でした。

当店は、投下していただく予算の範囲内で、できる限り歪みのないよい音を出せるようにと言う考えから、音の出口となるスピーカーがきちんと稼働するための条件作りであるドア防振(デッドニング)の施工を優先してお勧めしておりますが、あくまでも、スピーカー交換を含む一定程度の予算枠をお示しいただいた場合の「優先順位の話」ですので、防振ナシなんてけしからん(です)などと申し上げるつもりはございません(笑)

やりたいのはやまやまだが、近い将来手放す予定が決まっているとか、ドア内の状況まで含めて、ストイックに純正状態を保ちたいとか、ひとまずスピーカーだけリフレッシュできれば良いとか、お考えは様々だと思いますので、お客様が下したご決定が最良案だという考えでおります。

常にお客様のご意向を尊重し、ご事情に合わせて最良のご提案と妥当な値段を提示できるよう努めております。
どうぞお気軽にお声かけください。

メールフォームはこちらです♪♪
https://www.soundpro.jp/contact/index.php
直接のお電話もお気軽に♪
03-5913-8450です!

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