ブレーキキャリパーオーバーホール -その1 洗浄・分解編-
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
今回キャリパーのインチアップ化を図るべく、EP91用(ルフレX)のキャリパー本体と、EP82ターボ車(GT)用のキャリパーマウントを某オクにて購入しました。
これらパーツの洗浄と、シールキットを購入してキャリパーのオーバーホールを行ないました。
ルフレXのキャリパーマウント(13インチ用)は使用しないので外しておき、画像のように分解します。
以前、AE111キャリパーのO/Hをした時は洗浄前にピストンも全部バラしたのですが、そうすると洗浄した後シリンダー部分にサビが発生してしまったので、この段階ではそのままの状態にしておきます。
2
各パーツの洗浄をするために、業務用のマルチパーパスクリーナー(アルカリ性)を水で薄めたものをバケツにはり、パーツを浸け置きしておきます。
画像は浸け込んでから30分くらいした後なのですが、汚れを分解して洗浄液が黒くなっているのが分かるかと。
3時間くらいそのままにしておきました。
3
浸け置きしても残ったこびり付いた汚れは、歯ブラシ等でブラッシングをして追い込みをかけます。
今回、マルチパーパスクリーナーでは落とし切れない固着したブレーキダストを除去するのに、あのトイレ用洗剤「サンポール」を使用しました。
いや~、強烈に落ちますw
しかし逆にデメリットもありまして、洗浄後に数分したらキャリパー本体に薄くサビが発生してしまいました。
また、サンポールを使う場合は「混ぜるな危険」と警告しているように、他の洗剤と混ざらないよう細心の注意を払う必要があります。
あと、洗剤分が残留しないように水で十分に濯いでから、エアブローして水分を完全に飛ばします。
4
これでパーツの洗浄は完了したので、いよいよキャリパーのオーバーホールに取り掛かります。
まずはスライドピンとダストブーツを外します。
先にピンの方を抜き取ってから残ったダストブーツを手で引き抜きました。
5
次にブレーキホースを固定しているバンジョーボルトを14ミリのメガネレンチで外し、ブレーキホースを取り去ります。
そうするとキャリパーシリンダー内のブレーキフルードがボルト穴から溢れ出てくるので、受け皿にフルードが出なくなるまで十分に排出します。
6
そしてボルト穴からエアを吹き込み、エア圧で外に押し出すことでキャリパーピストンを抜き取ります。
ただ、あまりエアを強く吹き込み過ぎるとピストンが勢い良く飛び出してしまうので、ピストンの出方を見ながら断続的にエアを吹き込みます。
画像ではエアガンを直接ボルト穴にあてがっていますが、実際はエアガンのノズルとボルト穴の接合部分をウェスでしっかり覆わないと、エア漏れを起こしますし、シリンダー内に残っているブレーキフルードが噴き出しますので注意が必要です。
ピストンがある程度の位置まで押し出せれば、あとは手で引き抜く事が出来ます。
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残ったダストブーツとブーツを固定するリングピンを抜き取ってから、シリンダー内にあるシールリングを外します。
シールリングは、先の尖ったピックツールのような物で突き刺して捻りながら持ち上げると簡単に取り外すことが出来ます。
今回は検電ドライバーを使用しました。
8
外したパーツ一覧です。
この中でピストンとバンジョーボルトのみ再利用します。
ピストン、及びシリンダー部分共にサビや傷・カジリもなくとても綺麗な状態でした。
(その2 組込・塗装編へ続く)
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