
先週末に出張でインディアナ州インディアナポリスに行って来ました。
アメリカ五大湖の近くに位置し、インディ500で有名なインディアナ州は7~8年前に車でフリーウェイを素通りしただけで、実際にダウンタウンへ降り立ってみるのは初体験。

シカゴでの乗り継ぎ中の機内にて
年中暖かい南カリフォルニアに住んでいる為に「冬は寒い方が好き」などと気軽に考えていたのですが、深夜便でLAXを出て翌朝にインディアナポリス空港に到着、シャトルバスを待つ間に外へ出てみると・・・・晴天だった為に放射冷却の影響か、何と予想を大きく下回る氷点下9度。

インディアナポリス空港ターミナル裏にて
寒いとそうなるのかどうかは知らないものの、明らかにスマホのタッチパネル感度が悪くなるわ、標高の高い場所に行った時のような肺が重くなる息苦しさを感じるわで、気温だけ見れば東北や北海道の冬とそれほど変わらないのですが、何せ空気が乾燥しているので肺も含めて大気と接する部分は全部キリキリした軽い痛みを感じるほどの極寒状態。

目的地であるインディアナポリスのダウンタウンは古い建物が立ち並び、道路のマンホールからは白い湯気が立ち上り、一見すると冬のNYと似た街並みで歴史的建造物も多い。
地元のオレンジカウンティと比べると明らかにアジア人の比率が少なく、一方で黒人とホームレスの比率が高い。 しかし晴天の昼下がりになっても一向に気温は上がらず、氷点下9度のままなのには驚く。

ここへ来たのは毎年出席しているこの業界の展示会があるから。 この展示会は去年までフロリダ州のディズニーランドがあるオーランドで行われていたもので、自分の住む南カリフォルニアとフロリダ州の温暖な気候から比べると、人間がその土地に住み着いて厳しい自然と共存していくのは大変なんだと実感する。

さすがインディ500の地元、コンベンションセンターのロビーにはインディカーが吊ってある
こう言うと寒いエリアに住む人達に対して失礼かもしれないが、正直言うと他にもっと暖かく土地も豊かな暮らしやすい場所はいくらでもあるのに何でわざわざこんな厳しい気候の場所に住む?と思ってしまった。
そんな晴天で極寒だった一日目も陽が暮れ、近所で適当に食事を済ましてホテルへ戻るとすぐに低い雲が出てきて雪が降り出した。TVのニュースではここインディアナポリスを中心に吹雪警報が出ているので気をつけろと言っているのを聞きながら、前日から寝ていない為に午後9時には就寝。
翌日は吹雪いてはいないものの、どんよりした低い雲に覆われて雪時々ミゾレの空模様。
気温は一気に上がって氷点下1度。 晴天より雪が降った方が暖かくなるものなのだろうか?
とりあえずホテルのチェックアウトだけ済ませ、そのままフロントに荷物を預けて身軽な状態でトレードショー会場に行き、午後2時までの数時間、取引している各メーカーさんのブースへ挨拶を兼ねて今後のビジネスの方向性など情報を仕入れて回る。

空港へのシャトルバスの予約が2時50分なので2時過ぎに会場を後にし、再びホテルの近所のレストランで昼食。 日本とは異なり交通機関、特にバスのスケジュールはまったくアテにならない為に予約の10分前からシャトルバス停車エリアで待機。
予想通り予約の時間になってもシャトルバスは来ない、さらに20分経ってもバス来ない・・・その停車エリアは道端に停留所ポールが立っているだけなので寒さに凍えながらシャトルバスの予約センターに電話すると「多分あなたの予約した便は行っちゃったみたい、30分前後で次の便が来るからそれに乗って」との事。 時間通りに来ない気がしたから10分前から待ってたのに、それよりも早く来て待たずに出発したって事?!
こういう場合、予約センターの人を執拗に責めるとほぼ必ず「私はドライバーじゃないんだから知らないわよ!」などと逆切れされて、妥協案どころか事態の悪化を招くのがアメリカ、しょうがないのでシャトルバスの停車エリアが見える屋根の下に移動して待機。
実はアメリカではこんなひどいトラブルも珍しくないので、シャトルバスの予約をした際に予め飛行機の時間から逆算してさらに一時間ほど余裕を見た時間にしていた為、何時間も遅れなければ飛行機は大丈夫、問題は寒さ・・・などと考えていると、自分と同じような防寒重装備ではないトランクを引っ張った白人のおじさんが来て話し掛けてきた。
おじさん:「おたくも空港に行くシャトルバス待ってるんでしょ?」
自分:「そうなんですけど、予約時間過ぎても来なくて、この寒い中もう40分位待ってるんです」
おじさん:「私も来るとき降ろしてもらったアッチで25分も待ちぼうけ・・・バス会社の電話番号判る?」
自分:「判ります、コレです。 さっき電話したら30分くらいで来るって言ってましたケド」
おじさんもやっぱりココで待っているのが辛いらしく、電話で「予約したのに二人とも雪の中で待ちぼうけ、どうするつもり?」と苦情、遅延の理由も聞いたものの判ったのはもう10分程度でシャトルバスが3台続けて来るという事だけ。
その後やっとシャトルバスが来て何とか空港に到着し、チェックイン後に搭乗ゲートへ着いた直後に搭乗開始。
しかし出発は30分遅れ。 その帰り便も直行ではなく、途中テキサス州ダラス空港で乗り継ぎの為に時間が気になるものの、この遅れはアメリカンエアの都合なのでテキサス→LAX便に乗れなくともアメリカンエアが責任もって代替便を手配してくれるのでそれほど心配せず。

機上からのダラス中心街の眺め
パイロットが頑張ったのか、30分の遅延はダラス到着時には10分遅延まで取り戻しており、無事何の問題もなく乗り継ぎ便に搭乗。しかしダラス空港はハブ空港だけあって巨大、ターミナルがABCDEと5個もあって、お互いの間はモノレールで移動するという規模で、西の玄関口であるLAXよりも広い。

という事で全フライトとも揺れも大幅な遅延もなく夜10時過ぎにLAX到着。
空港駐車場に来た時と同じ状態で駐車してある自分の車に乗って11時に無事帰宅しました。
ところでインディアナポリス空港で従業員と自分の家族にお土産を買おうと思ったのですが、驚く事にお土産定番のお菓子が一切無い。 普通そのエリアで取れる名産の果物を使ったお菓子とか、「○○に行ってきました」なんていう名前の全国どこでも名前だけ変わった同じ内容のお土産用お菓子が売ってるものですが、店員にインディアナの名産スイーツありませんか?と聞いた所、「これ絶対お勧め!」と自慢げに教えてくれたのが、インディアナなんて一文字も入っていないただの車の形したチョコレート。
どこをどう見ても駄菓子屋で一個100円程度で売っていそうな安っぽいチョコレート、なのに一個5ドルもする。
他の選択肢は定番のショットグラスやマグカップ、そして絵葉書程度しかないのでしょうがなくそのチョコレート買いましたが、来年またお土産で困らないように誰かインディアナの名物お土産など知ってる方、教えて下さい。
まさか・・・インディアナ州って名産品とか名物のお土産って存在しないのでしょうか?
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アメリカンライフ | 旅行/地域
Posted at
2013/12/19 15:17:28