思い起こせば先月末、これから新たなお付き合いが始まる最寄り正規ディーラーさんに挨拶変わりでお願いしようとしたものの
その手数料の高額さに尻もちついて驚いた車のナンバー変更を伴う登録住所変更の件。
その後、外出のついでや休憩時間などを利用してチョイチョイ片手間に書類を集め始めたものの再び面倒くさくなり放置気味になっていたのですが、車庫証明の有効期限が迫って来た一昨日にとうとう重い腰を上げ平日午前中に管轄の陸事へ出向いて手続きしてきました。
事前に揃えなければいけない書類からの話なのでちょっと遡るのですが、7月末にディーラー営業さんから頂いた返信を一目見て「貧乏なので5~6万円/台は無理、自分でやります」と即答した事から話は始まります。
とりあえず車検証の住所変更に必要な書類は基本的に転居先の新しい車庫証明と新しい住民票の写し、そして陸運局の変更登録申請書。
これら手続きは全て自分でするのでディーラーさんや車屋さんに丸投げした場合に必ず必要な委任状は不要。
また車の所有者がローン会社なり金融機関のままの場合は所有者の委任状なども必要になったと思います。もしローン完済済であれば住所変更と同時に所有権解除もやっておくと晴れて法的にも自分の車という事でちょっと幸せな気分になれます。
でもローン返済中とかリース車だとこういう面倒が追加されるので住所変更しない人が多いんでしょうね。
まず手順の第一歩は発行に日にちが掛かる車庫証明で申請先は地元警察署。
ちなみに自分の土地であれば警察にある用紙の「自認書」を記入するだけですが、自分の土地ではない月極駐車場や借家の敷地内に駐車している場合はだいたい管理会社や大家さんに手数料数千円払って「保管場所使用承諾証明書」という“確かに車の保管場所として貸しました”という書類(定型文印刷の紙に印鑑押すだけ)を書いてもらう必要があるのではないでしょうか。
でも実はそんな定型文に印鑑押しただけのコピー用紙に何千円も払わずとも駐車場または駐車場付きと明記された住居の賃貸契約書のコピーで代用可能なのは私のような貧乏人の知恵。
車庫証明の申請書式や記入例などは改めて書く必要など無いと思いますが、全て警察署ウェブサイトからダウンロード可能ですし周辺地図もGoogleマップ/Yahoo地図などをコピペするだけでOK。
費用は車庫証明の発行手数料 2,100円に保管場所標章代500円の合計2,600円、警察署に到着したらまず最初に必ず見える場所にある
警察のあまくだ・・・交通安全協会でこの2件分の収入印紙を最初に買っておくと何度も警察署と交通安全協会を行ったり来たりせず一発で終わります。
そして窓口で申請後、問題がなければ約4~6日で発行されるので申請時に教えられた予定日以降に警察署へ取りに行けば無事に車庫証明ゲットだぜ。
そしてもう一つ必要な書類が「住民票の写し」。 以前であれば平日に仕事を半日休んで区役所なり出張所なりへ赴いて申請&入手したものですが、今やマイナンバーカードがあればいつでも近所のコンビニで入手可能という便利さ。
その一方でコンビニのキオスク端末にスキミング装置が取り付けられていたら一発で完全終了、そうでなくともお上にいくら金を懐に入れてどこで何をしているのかも全て把握されるという諸刃の剣。
ま、とにかく近所のセブンイレブンのキオスク端末にマイナンバーカードを差し込んで住民票の写し一枚を発行、費用は一枚250円也。
時事ネタですが、実際に出てきた住民票を確認するまでは見知らぬ他人の住民票が出てきたらどうしようなんてちょっとドキドキしていましたが、私の場合はちゃんと自分のが出てきました。
これで車検証の住所変更で事前に集めておかなければいけない提出書類は揃った事になりますが、さらにもう一歩先に準備をしておくとすれば陸事の窓口で配布しているOCRの住所変更申請書「OCRシート申請様式 第1号様式」。
当日、窓口横の記入台でサンプルとにらめっこしつつウダウダ時間を浪費したくない方は前夜にでも
国土交通省のウェブサイトから変更登録申請書(申請書(第1号様式))をDL&プリントして自宅でゆっくり丁寧に間違えないよう記入しておきましょう。
もし申請書の作成が面倒くさかったり理解できない場合は申請当日に陸事の入口周辺に密集している代書屋さんへ飛び込むのも手、その場で確実に書類を作成してくれます。
代書屋さんはそういうのが商売なので当然有料(住所変更ならたぶん4~5千円程度)ですが。
これで本当に全ての書類がそろったので平日昼間に仕事を抜けて管轄の陸運局へ出向きましょう。
例えば名古屋ナンバーから練馬ナンバーなど、管轄の異なる住所への変更であればナンバー自体も変更になるのでその車を持ち込む=その車で行く必要があるのはもうお分かりだと思いますが、私の場合もナンバーが変わるのでジェイドで来局。
敷地内で適当に車を停め、書類一式を持ってどこかしらの建物へ近づくと大抵は入り口付近に案内板があるので住所変更の手続きの手順を確認してその通りにいくつかの建物を回ります。
ちなみに私事ですがこの陸事に来るのは数十年ぶり、建物も受付けも全て綺麗になっててビックリ、さらに陸事の職員さんも愛想良く「お待たせ致しました、お客様の場合は・・・」なんて言われて逆にコッチがどんな態度で接すれば良いのやら判らずオロオロと挙動不審に。
昭和や平成の時代に陸事へ通っていた経験のある方なら共感してもらえると思いますが、陸事と言えばどこも古い建物で常に薄暗く、提出書類の重ね順を間違えただけで職員に嫌な顔されたり、手際が悪くちょっとグダグダしていると背後の行列から「遅せーなぁ、勘弁してくれよ」なんて小声でぶつぶつ文句言われるような本当に殺伐とした雰囲気だったハズですが、今やそんな悪い印象は微塵も無く、また処理自体も早くなったのか大して待つ事なくすぐに自分の番が来る好サービス。
またどの窓口行っても手続きが終わると次は何番建物の何番窓口へ行けばいいのか丁寧に教えてくれるという超親切設計で多い日も安心、時代は変わったもんです。
古いオッサンの思い出話しはこれ位にして、住所変更の申請が終わったら税関係の受付へ移動してその場に積み上げてある用紙に記入して住所変更の申請。
最後にナンバー関連の窓口へ移動し、取り外した古いナンバーを前の窓口で渡された新ナンバーのメモと一緒に返却すると新しいナンバーと新品ボルト&封印ベースが貰えますので車に戻って新ナンバーを取付け。
ちなみに新ナンバーを取り付ける際、(私の時代は)縁起担ぎで新品ボルトを使うのが業界の習わしですのでナンバー交付の際は新品ボルトも忘れずに一緒に貰いましょう。
ちなみに私の管轄陸事では新ナンバー代金は1,450円でした。
そして最後の最後、新しいナンバーをネジで固定したら封印作業エリアへ車を乗り入れれば封印係のおじさんが寄ってきて勝手にフレーム番号と書類を確認してリアの新ナンバーに封印を付けた上で新しい車検証を返してくれます、これをもって全ての手続きが完了。
という事で最初の車庫証明からナンバー交換までトータルで掛かった総費用はズバリ4,650円、陸事での滞在時間はおおよそ1~1.5時間程度。
まぁ陸事に出向く当日だけでなく予め必要書類を揃えるなど申請前の準備に少々の手間が必要なので商売として代行する場合は実費以外に利益の上乗せや人件費が発生するのは当たり前ですが、ディーラーさんに依頼した場合は約5~6万円との事で今回は全部自分でやる事で1/10以下の費用で収まりました。
仕事の手を止めてまで節約できるのが5〜6万円なら全てディーラーに丸投げして自分は通常通り仕事続けた方がそれ以上稼げるという方はそうするべきですが、私の場合は自分の労力を時給換算すると自分でやった方が全然安かったという悲しい社会の底辺労働者。
っていうか電子化したとの事ですごく小さくなった新車検証はまるで縮小コピーしたニセモノみたい。 いくら小さくなってもどうせ保険等の他の書類も車の車検証入れも全部A4だし車検証だけ小さくなった所でユーザー側には何らメリットはありません。
まぁ私ももういい歳なので例え自分で出来る事でもある程度はプロに対価を払ってやってもらえば良いとも思ったのですが、元々ケチな性格な上に今回は外回りのついでに警察署やコンビニに寄ったり陸事も午前中の1~2時間程度で終わる簡単な手続きだけなのでどうしてもそれら手続きの内容を知っていると逆にディーラーさんの手数料がどうしても割高に感じてしまうんですよね。
ま、いいワケはとにかくこれでジェイドのナンバーも無事に転居先の住所に変更完了です。