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ここ数年、実際に購入を検討するほど気になる車がありませんでした。　というのも公私を問わず車が必要な場合は家内のN-Boxやレンタカーを借りる事でまったく不便なく全ての用事がこなせるのに、さらに自分専用でもう一台増車するという事は完全に自己満足でしかなく、つまり100%趣味の遊び車を買うと考えると「うーん、大金払ってまでは要らないなぁ」という感じだったんです。
でも最近、気になる車を見つけたんです。　それは先日発表された新型車とか、今話題のとか、昔から欲しかった憧れの、なんていう類のものではなくいわば灯台下暗し的な車なのですが、それはジャガー。
「今さらジャガーって・・・」とか「都落ちのインド車なんて完全にオワコン」という方も多いと思います。確かにジャガーと言えばまさに栄枯盛衰、サイドカーの製造販売からスタートして英国王室御用達の高級車にまで登り詰めたジャガーはオイルショックにより急激に経営が悪化し国営化、しかしその国営化が逆に品質低下を招く原因になるというダブルパンチで業績は低迷。　その後も保護施設をタライ回しにされる捨て猫の如く何度かの身売りを経て現在はインドのタタモータース傘下であることは事実です。
皆さんご存知の通りイギリスとインドの間には複雑な歴史的背景があるものの、それと同時に実は現在ビジネスの世界では先進国も一目置く侮れない存在なのがインド。
カーストにより国内外で世界屈指の教育を受けた一部の上級国民とカースト外の外国人/外国企業が最低限の教育すら受けられず読み書きすら難しい国民の多数を占める下層国民を使って世界屈指のハイテク産業/IT産業と世界の工場という立場を両立する不思議の国。
そんなインド、タタの経営陣は傘下となったジャガー・ランドローバーに対して資金の注入と同時に一つの業務命令を出す。

「自分達の作りたい車を作れ」
タタモーターズの経営陣は過去のしがらみや怨みつらみにこだわるよりも長期的な視点でジャガーがタタグループの経営に最大限貢献するにはどうするべきか、ビジネスの観点から何が重要なのかを考えた結果なのでしょう。
安価な自社製大衆車エンジン＆シャーシにジャガー風ボディをかぶせた「正規のジャガー風」でボロ儲けを企んだフォードと、今までの英国車ジャガーの伝統を受け継いだ最新のジャガーを作れと言ったインドのタタ・モーターズ経営陣、どちらが正しかったかはフォード傘下の時代（1989～2008年）と、タタ傘下になってから以降の年間世界販売台数を見れば一目瞭然。
フォード傘下時代終盤の年間世界販売台数はイギリス国営時代より少なくなっており、タタ傘下となってから開発したモデルが出始めると徐々に販売台数も上向き、特に2016年以降は過去最高を記録しつつさらに右肩上がりが続いています。
確かに高級車を購入する世界の富裕層はジャガーのエンブレムを付けたフォードやタタなんて欲しくないですよね。
という事で久しぶりに欲しいと思ったのはジャガーXE、それもクリーンディーゼル搭載の認定中古車。
僅か一年落ちの認定中古車にも関わらず大半が支払い総額400万円以下と、新車価格の約半額程度のバーゲンプライス。
もちろん新車保証（3年）も当然有効、またCPO車両は新車保証とは別に2年間の正規保証が付帯。
さらに新車登録から24か月以内であれば15万円程度の費用で2年間の新車延長保証が契約可能、つまり総額400万円以下で最長約4～5年の保証付きジャガーに乗れるという事。
まぁ新古車や一年落ちの正規認定中古車がこの価格で売られているという事は裏を返せば一旦買ったらもう売れないと思った方がいいですけど。ｗ
しかしこのジャガーでありながら地味とも思える控え目なデザイン、燃料や税金など維持費は格安だけど今さら感のディーゼルエンジン、マツダと間違われるオーラの無さ、不具合だらけのオーナーレポートなどを見れば見る程、ユーノス・コスモ、いすゞ・ピアッツァ、スバル・アルシオーネ、リンカーン・マーク8など生きる時代を誤った不遇の迷車ばかり好きだった変わり者としては興味をそそられる訳です。
ただ一点、何とかしてほしいのがエンブレム。ジャガーのコーポレートロゴであるリーピングジャガーはジャガーのイメージそのままでまた何となく可愛いので全部これに統一してほしいくらいです。

しかし現行XEのフロントグリルに取り付けられているグラウラージャガーエンブレムはこんな感じ。

これねー、ちょっと子供チックというか安っぽいというか・・・まるで古い戦隊モノに出てきそうなデザインなんですよ・・・という事でちょっとググったら即座にコレ↓がヒット。


ほらだから言ったでしょ？結構シンクロ率高いし。

コレなんとかなりませんか？ｗ