エクソシスト

普段からまったく霊感が無く、他の人がちょっと警戒するような陰気な場所であろうがなんだろうが、寝るとなったらグカーッと眠りこけてしまうにゃぴです。

昨夜、いつものようににゃぴ一家が寝ておりました。

嫁さんだけが眠れず、横にはなったものの意識があったそうです。

一方、にゃぴはいつもの様にグカーッと眠っていました。


そのうち、なんとか眠ろうと努力する嫁さんの耳に、ボソボソと呪文を唱える様なヘンな声が聞こえてきたそうです。

なにかしら・・・。イヤねぇ。

と思っていると、その呪文の声がだんだん大きくなってきて、にゃぴが唱えていることがはっきりと判ったそうです。

そのうち、呪文を唱えながら、

「うう・・・、ぐぉっ、うおぁー！」

と、にゃぴが苦しみ始めたのだとか。

嫁さんは、気味が悪いやら心配やらでにゃぴの様子をうかがっていたら、
苦悶の声がピタリと止まって、右を下にするように90度ゴロリとにゃぴが回転して、嫁さんの方を向いたそうです。

そして、左手の人差し指で嫁さんを指し、

「悪魔よ！去れ！」

と大きな声でハッキリと３回、悪魔払いを行ったそうです。

「なに？あたしは悪魔かい」

と嫁さんが憤慨していたら、にゃぴは憑き物が落ちた様に左腕もバタンと下がって、再びグカーッと寝てしまったそうです。

翌朝、嫁さんに指摘されても、そんな記憶は全くないにゃぴでした。

なんで知らない間に、エクソシスト（悪魔払い師）なんかやったんだろう？
しかも、嫁さんに向かって・・・。

何かに憑かれていたのは、にゃぴの方なのかも知れません・・・