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昨夜は、11年ぶりに最初から最後まで見られる皆既月食でした。

にゃぴの家の上空も晴れていたので、よく見ることができました。

（月食の始まりから終わりまでいっぱい撮ったのですが、うまく写っていたのはこれくらいでした）

ものすごく明るい満月だったのに、あれよあれよという間に欠けていって、薄ぼんやりとした赤暗い月になってしまいました。

夕焼けと同じ理屈で、地球大気をかすめていった太陽の光が赤くなって月を照らすので、あんな色になるそうですが・・・

月食の起こる理由がわからなかった古代の人には不吉な気味の悪いものに見えた、というのが実感としてよく分かりました。


月食で思い出したのですが、
ちょうど最近、こんな本を読んだところだったのです。

アンティキテラ古代ギリシアのコンピュータ

ギリシャ・アンティキテラ島の沿岸から引き上げられたという謎の歯車メカ。
作られたのは紀元前100年頃だそうですが、青銅製の精緻なメカは、1000年後のヨーロッパに現れた複雑時計に匹敵するつくりだそうです。

なんのために作られたものか、何十年も研究されてきた結果、どうやら惑星の位置、月の満ち欠け、月食や日食などを日付で計算するアナログ・コンピュータだったということが判ってきたとのこと。

2100年も前にです！
もうビックリです。

気味が悪い現象だからこそ、正確に予測したかったのでしょうか？

夜空で起こる壮大な現象も凄いけど・・・
天空の法則を小さな箱の中に再現してしまった人間だって凄いぢゃないか！