にゃぴのブログ一覧

今年はトヨタが現れ、常勝アウディチームを相手に史上初のハイブリッド対決となりました。
序盤の５時間くらいはアウディに冷や汗をかかせるほどの活躍を見せました。

ところが、この写真のような大事故や、信頼性の面で残念ながら敗退してしまいました。

命にかかわるような事故にならなかったのは不幸中の幸いでした。
来年以降の活躍に期待しましょう。

日産も独特な形の「デルタ・ウィング」というマシンをワークス態勢で持ち込みましたが、まさかのトヨタ車との事故でリタイア。残念な結果となってしまいました。

目立つ「日本車」以外にも、実はエンジンの供給が日系メーカーによって行われていました。
トヨタエンジン搭載のローラ・シャシを用いたレベリオン・レーシングは４位、アメリカのホンダ・パフォーマンス・デベロプメントのHPD ARX 03Aも見事に６位完走でした。

アウディは非常に手堅いレース運びで、たまにヒューマンエラーでコースアウトしたり、もらい事故などでクルマが壊れたりしても、なんでもあっという間にアッセンブリー交換してピットアウトしてしまうという不死身ぶりでした。
そんな具合で、今年は（も）１２３フィニッシュという圧倒的強さ。

というわけで、今年の表彰台に並んでいるこの人達は全員アウディ・チーム

やはり強い・・・

トヨタとアウディはともにハイブリッドですが、アウディはディーゼルエンジンによる後輪駆動をメインにしつつ、減速時に運動エネルギーを４万５千回転／分できるフライホイールに蓄積し、加速する際には発電機にクラッチでつないで電力に変換の上、前輪をモータで駆動するe-TRONという革新的なクワトロシステムでした。
同じ事をやろうとしても、トヨタとは異なる手法を用いていて面白いですね。


来年はマツダもディーゼルで復活を目論んでいるそうですし、トヨタもこのままでは済まさないでしょうから、次回も楽しみです。

しかし、この熱狂的な大群衆を見ていると、ヨーロッパではクルマとモータースポーツが愛されているなあと感じます。車を取り巻く文化が広く市民権を得ているようで羨ましいです。