中島飛行機(現 富士重工)は第二次大戦中に、栄エンジン(零戦に搭載)や、誉エンジン(疾風・ 紫電改に搭載)などを設計・生産していました。(注:零式戦闘機の本体設計は三菱重工業)
誉エンジン外観図

シリンダーを円周状に配置した星型エンジンです。
空冷複列星型18気筒(前列9気筒+後列9気筒)をスーパーチャージャーで過給。
クランクケースはクロム・モリブデン鍛造鋼。(世界初採用)
2,000馬力/3,000回転の出力。
紫電改に搭載された場合、正規全備重量 4,376kg でパワーウェイトレシオは2.19kg/ps
水平対向エンジンは、星型エンジンから派生したエンジンになります。
2列星型16気筒エンジンの真横(時計で言うと3時方向と9時方向)だけを残すと水平対向4気筒エンジンになります。
スバル(富士重)社内の技術資料にあった、誉エンジンのシリンダーやピストンの消耗度は、
1番気筒(時計12時・垂直方向)より3番気筒(時計3時方向)と 8番気筒(時計9時方向)の方が少なかった
という過去の実測データに基づいて、スバルは水平対向エンジンを採用したという経緯があります。
という事で、直列やV型に比べ、水平対向はピストンの消耗が進むと言われていますが、
実はそんな事ないんじゃないの?と考えてしまう。
よく水平対向はエンジンオイルが漏れるとか聞きますが・・・・・
私のEJ20ターボは、もうすぐ
15万キロですがなんの不具合も無く、すこぶる快調です。
新車当時からブースト計を着けていますが、過給圧もなんら変わりません。
エンジンもATもデフも全て純正オイルを使用しています。
社外品を使うという事はそれなりにリスクもあるかもね、という事です。
「同じ種類の物であって同じ物にあらず」です。
直列やV型エンジンは純正とか社外とか気にしなくても良い事かもしれません。
しかし、ロータリーや水平対向エンジンは、オイル管理はとても重要。
何が言いたいか?というと
インプやレガシィで、初期はオイル漏れが酷かったとよく聞きますが
ただ単に
「仕様上、間違った整備のしかたなどによるものでは?」
初期のレガシィやインプのエンジンのオイルパッキン類は化学合成油に非対応だったとか。
そこに、一般人(つまり素人)が化学合成油の方が高性能オイルだからと盲目的に信じ、当時非対応だった水平対向に入れたら??
スバル大好きな人達の中には、やたら高性能に拘る人も多いから、余計多くの割合でオイル漏れの個体が出るのも想像に難しくないです(笑)
最近はオイルパッキン類は化学合成油に対応済みなので、すぐ漏れるという事も少ないようですが、
やはり水平対向エンジンには純正オイルが一番のように思えます。
あ、付け足すとあくまで個人的見解なので、他のユーザーさんを非難するつもりもないです。
その辺は、自己責任を前提とした自由なので。
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車(その他) | 日記
Posted at
2012/12/02 11:06:15