サン・ファン・イルミネーション2020-The Final

サン・ファン・バウティスタ号

江戸時代初期に仙台藩で建造されたガレオン船。

慶長遣欧使節団はこの船で太平洋を航海し、

メキシコ、スペイン経由でローマに行き、戻ってきています。

表の目的は、仙台藩とイスパニアの通商、

裏の目的は、伊達政宗の野望（軍事同盟による倒幕？）なんて言われてます。

使節団が帰ってきたときには鎖国でしたが。

使節団の持ち帰った物や記録は、大変貴重で国宝に指定されています。

偉業ですね。

そんなサン・ファン・バウティスタ号は復元され、

石巻のサン・ファン・バウティスタパークに係留されています。

2013年3月　東日本大震災

サン・ファン・バウティスタ号は、津波で外板一部損傷しましたが耐えました。

ドック棟や施設は呑み込まれ壊滅してしまいます。

さらに悲劇が

翌月の暴風により大破。

その後、施設、船とも修復され、復興のシンボルになりました。


現在、大津波によりサン・ファン・バウティスタ号の船体は歪み、

主要部位の多くに腐食が進み、立ち入り禁止です。

そして、2021年3月に破却が決定しました。


サン・ファン・バウティスタ号　イルミネーション-The Final

今シーズンが最後です。

日本最大の木造洋式帆船の破却は残念です。