私は、自ら乗らずして、他の車のアレコレを言うのはフェアじゃないと考えてるので、基本的に気になるクルマがデビューすると必ず試乗させて頂くスタンスをとっています。営業の方には冷やかしで申し訳ありませんが…。で、今回は8年振り?にフルモデルチェンジしたV37スカイライン。一番上級グレードの350GT HYBRID Type SP試乗させて頂きました。簡単ですが短評にて率直に感想を書かせて頂きます。
尚、この記事はあくまで個人素人の見解・感想ですので、各オーナーの方のご気分を害されましても責任は負い兼ねますので、ご容赦下さいませ。
【エクステリア】★★★★☆
最初のデビューイメージ写真を見たときはビミョーとか思いましたが、実物は案外纏まっていて格好イイと思います。L○XUSのスピンドルグリルにJ○GUARのXFシリーズをパクったようなフォルム。まぁ、とって付けたようなデザインで国産車のデザインにはIdentityが無いのは諦めてますし、競合するLEXUS ISよりは個人的には好みです。
【インテリア】★★★★☆
この価格帯のクルマとしては非常に良く感じました。ユーザー様には申し訳ないですが、コストダウンの激しい現行のF30あたりと比べても、遜色ないくらいか寧ろ勝っている部分もあると思います。ただ、UIは国産ならではの電子デバイスてんこ盛りのスイッチ沢山で少々操作に慣れるまで時間が必要かもしれません。電子デバイス、新しいモノ好きにはたまらないでしょう。インテリアデザインは最近の流行り?というかBMWが始祖だと思いますが、レイヤーリングコンセプトで、まぁ好感は持てました。
【ドライビング】★★☆☆☆
もう、極論から書いちゃいますが、ぶっちゃけ、愉しいクルマかそうでないかで言われると、究極に愉しく無いクルマでした。☆世界初☆ご自慢のDirect Adaptive Steeringは違和感たっぷりで、路面からのフィードバックがまるで無し。ゲームセンターの機械みたい。路面からのフィードバックが色濃い欧州車に慣れ、またそれを好んで乗っているユーザーからするとクルマの本質を疑うくらい異次元でした。スポーツドライビングなんて以ての外、高速をふわわキロで巡行したり、お山を責めたり、怖くてする気にもなりません。カタログや各雑誌・メディア等取り上げていろいろ謳い文句書かれてますが、何故、ココをバイ・ワイヤーにしたか、甚だ疑問が残ります。クルマが走行中、唯一、路面と触れているのは紛れもなくタイヤであります。そのタイヤからの直の路面インフォメーションをドライバーが得られるのが舵取り装置です。タイヤ→ハブキャリア(キングピン)→タイロッド→ステアリングラック&ピニオン→ステアリングコラム→ハンドルが一体となって繋がっていてこそリアルな感覚として運転出来るのだと思います。今回の日産のDirect Adaptive Steeringという取り組みは、クルマの操舵感覚をバーチャルなものにして、ドライバーが意のままにクルマを操れる事を目指したのだと思います。しかし、そこにはクルマを自らの手で操っているという実体感を削いでしまったという結果が、今回の試乗で「まるでゲームセンターの機械」という印象を与えた思います。
そして、最新のドライブトレイン。少なからず、国産車はカタログスペックと実際の走りに結構大きな隔たりがあるように感じます。数値だけに踊らされててはいけないと思わされました。☆世界最速☆スポーツハイブリッドセダンの謳い文句を掲げていますが、実際は期待していた程では無かったのが事実です。寧ろ機構的には同じでカタログスペック的には劣るはずのBMW ActiveHybrid3のほうがパワーハイブリッドっていう感じで面白いし、実際には速いと感じます。両者ともハイブリッドで車重も重いですから仕方ないですが、気持ちの良いリニアな加速は望めません。あと、停車時の揺り戻しがニュルッとしているのは頂けないと思いました。脚回りの節度が悪いのか、ビタッと止まらないんです。走りに関しては短い試乗ではあったものの、あまり良い印象は持てませんでした。
以上、辛口評価でした。
あと、ディーラーのセールスさん、幾ら冷やかしでももうちょっと愛想良くしようよ。
試乗中、ずっと無言は辛いよ(;´д`)トホホ…
日産はこういう対応される場合が多いです。
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くるま=3 | クルマ
Posted at
2014/07/10 01:02:35