先日、16nightsさんが取り上げて居られたブログで、例の「保育園落ちた。日本死ね!!!」
の書き込みに対して、福祉支援で有名な駒崎さんが非常に的を得た素晴らしいコラムというか
ブログを挙げているのを紹介していました。
なので、昨夜何気に興味があったので覗いてみましたら、そのブログに対し、また、そのコメント
に対しても、更に興味深い内容で共感する事が書かれて居ましたので、全文
(誤字脱字もそのまま記載)を先ずは転載させて頂いて、その後に駒崎さんがアップされた
ブログを紹介させて頂いて、かなりのボリュームになりますが、どれも端折れない様な気が
しましたので長々書きますが時間がある人はお付き合い下さいませ。
では、コメント欄の転載から
もっとおっさん | 2016年2月17日 10:38 | 返信
とても分かりやすい説明に感銘しました。
現場の方の発信なので大変参考になりました。
佐久間 | 2016年2月17日 11:11 | 返信
「国会議員を半分」
税金減らしでよく出てくる台詞ですが、金額的には無意味であって、あくまでもパフォーマンス
的な意味しかない。
これより公務員減らしのほうがよっぽど効果的だけど、節税可能な金額よりも感情論ばかりが
先走っているし、公務員給与の総額だけで話をしても意味が無い。
薄給で苦しむ夕張市の職員から、無能な高給取りの「上級国民」(これもイメージか)まで
いるんだし。
子供がいないおばさん | 2016年2月17日 13:17 | 返信
今朝のNHKでも、取り上げてましたね。
海外みたいに、ベビーシッターのような仕組みは難しいのかな?
あえて子供のいない私から言わせて頂くと、本当に子供を預けてまで働かなけければ苦しい
世帯はどのくらいあるのでしょうか?
結婚して綺麗な家に住み、そこそこの車も所有し、家族旅行、イベントなどににお金をかける、
少し余裕がなくても子供との限りある時間を過ごせる事のほうが、何物にもかえがたい事
なのではと思ってしまうのです。
長い一生のうちで、一時ですよね。日本で、女性が働くにはまだまだ大変だなぁと痛感します。
あんこら | 2016年2月17日 14:18 | 返信
元保育士です。正直、福祉はお金になりません。好きだけではやっていられません。
将来の不安もあり現在は事務職です。保育士の仕事より仕事は楽だし収入もあります。
駒崎さんやフローレンスさんの活動は十年近く前から存じておりますが、皆さんプロとして
ご尽力され飛躍されていてただただすごいなと感じております。
病児保育が浸透してきましたのも皆さまのご尽力あってのことだと思います。
駒崎さんやフローレンスの皆さまは有言実行の集団なんだな、と思います。
これからも陰ながら応援しております。
パパスから子供がいないおばさんへの返信 | 2016年2月17日 16:44 | 返信
子育て中のものですが、
「本当に子供を預けてまで働かなけければ苦しい世帯」だとか
「少し余裕がなくても」だとか、どうせお金の話なんでしょ、
無駄遣いしたいから共働きしつづけたいんでしょ、
という風に考えてしまうのか心底不思議です。
実際に働き続けている女性って、お金ももちろん大事、
だけど何よりキャリアを続けて労働者として社会とのつながりを持ち続けたい、
だけどできる限り家族の時間も大事にしたい、
だからこそお金で解決できること(手間&時間)はお金で解決したい、
というギリギリの判断の中で頑張っているのだと思うのですが。
「長い一生のうちで、一時ですよね」と簡単に言いますが、
出産のためにキャリアが断たれるとき、どんな葛藤があるかとか想像したことありますか。
煽るようで申し訳ないのですが、「あえて子供のいない私から言わせて頂く」みたいな
逃げ口上を準備する暇があるのなら、もう少し想像力を働かせてはいかがですか。
重度心身障碍児の親 | 2016年2月17日 19:04 | 返信
高齢者より子育て世代、子育て世代より障碍児世帯の方が少なく、環境は酷いです。
障碍児世帯から言わせてもらえば、子育て世代は恵まれてます。
確かに待機児童はいるかもしれないが、多くは入園でき、延長保育もできます。
小学校にも学童保育があります。
障碍児世帯でも軽度の障害児であればそれなりの施設はありますが、重度心身障碍児は
受け入れ機関が圧倒的に少ないです。
もちろん延長保育など不可能です。
その為、両親のどちらかは就業することが実質不可能です。
それにもかかわらず世帯年収ではなく世帯主の年収で支援が打ち切られます。
支給額で600万円位が分岐点ですが配偶者が働けないことを考慮すれば決して楽な暮らしでは
ありません。
支援が打ち切られる額もいろいろ合わせると年100万円以上違います。
我が家には兄弟がいるのでその子には障碍児の兄弟がいることで負い目を感じさせたくないので
頑張って働いていますがその結果、国・県・市からの支援が打ち切られました。
毎年3000億円を使うのであればその内の10%で良いから障碍児(特に重度心身障碍児)
世帯支援に回してほしいです。
国の支援を打ち切るのも、せめて世帯収入を世帯人数で割った金額が300万円位にしてほしい
です。
またゼロサムではなく少しづつ減額していくような方式にしてほしいです。
たかオバ | 2016年2月17日 19:40 | 返信
私は子育て中の母です。
今までどんな仕事でも、仕事の出来る人で通っていたのに、子育ては大変でした。
社会と隔離されたように感じる独特の世界で、子どもとの生活に苦しんだ。初めての経験。
辞めたいけど辞められない。自己葛藤。
子どもや夫の付属品みたいに感じた事もあった。
周りが保育園に預け働き出したりし、焦ったりもした。
世間のニュースみたいに、自分も虐待とか殺しとか、しないで生活出来るのか?
子育てに非協力的な夫。頼る親もなく辛い子育て。思い詰めることもあった。
自分と向き合わざる得ない。
子の母親はただ1人。その子の人生に大きな影響を与える。
だから苦しくて、外に出たかった。
でも、外の仕事しながら出来るほどのパワーは私にはなかった。
今は子どもとの生活を楽しめるようになった。
人間を育てるってすぐに結果が出ないけど、しっかりした子になって来た。
これほど凄くて誇りを持てる仕事はないと、やっと思えるようになった。
外の仕事より代わりのきかない母親業の素晴らしさに目覚めました。
でも子離れし、自分の世界を作っていく時期とも思う。
ママ友は働きたくないと言いつつも、独身の時に勤めた会社から能力を買われ、
子育てしながら出来る内職を依頼されています。
今、目の前の自分から逃げずにベストを尽くしていれば道は開けると、彼女を見て思う。
私は逃げて誤魔化し生きて来た。子育てで逃げたくても逃げられず、自分を成長させて貰いました。
色々な意味で子育ての素晴らしさを伝えたいと思う。
ミツキ | 2016年2月17日 21:05 | 返信
保育士、幼稚園教諭資格を持ち子ども2人育児している母親です。
現在は全く資格と関係ない仕事をしています。
ちなみに夫は保育士です。
低賃金、持ち帰り仕事や無賃の残業、先生という立場の重圧。
真面目に働こうとすればする程苦しくなる職業でした。
こうやって一所懸命いろいろ取り組んでいらっしゃる方がいる、というのは本当に嬉しいです。
息子は保育園待機児童でしたが、3歳まで決まらなかったので結局幼稚園に通いました。
お迎えの時間と戦いながら保育料を払うために働く毎日。
貯蓄はなかなか増えません。どころか支払いはどんどん押し寄せる。
自分の思い通りにならないお金、時間、子ども。正直専業主婦をやっていた頃は子どもが
憎くかったです。
更に世間は子育てに厳しいし、なんだか産まないほうが自分も子どもも幸せだったのかな、
なんて思っていました。
これからは声をあげながら自分に出来ることをやっていきたいです。
こわ | 2016年2月17日 21:22 | 返信
っていうかなんで保育園なの?なんで祖父母に預けないの?
なんでご近所の相互扶助が機能しないの?
誰にも干渉されない個人主義の自由を謳歌するためにあらゆるものを切り捨ててお金で解決
できる保育園のみを残してそこに入れないから政府ふざけるなは一体だれが悪いの?
正直嫁姑関係や同居なんてめんどくさいよ?
信頼できる近所関係の構築も大変だ。
ただ、それを放棄したらこうなるにきまってるじゃない。
なんで保育士の給料が安いのか。保護者が金を出さないからでしょ?
一人の保育士で100人の子供を見るなんて雑なことはできないのだから多売薄利で
保護者一人頭の負担を抑えるなんてできっこない。
にもかかわらず数人で一人の保育士の生活の面倒を見るほどの金は出せないと言う。
保育士の給料が上がらないのも当たり前じゃん。
なんで保育園が認可制なのか。じゃあもし保育園で事故や事件が起きたら金も大して出して
ないくせに狂ったように叩くでしょ?
「待機児童がいなくなったから質の低下は仕方ないね」
なんて絶対に言わない。「認可した行政の責任が」なんて言うに決まってる。
それを知ってて「保育園の数を増やさないのは怠慢だ」という姿勢はどうだろう。
そもそも「親なんてどうでもいい、近所や社会もどうでもいい、保育園に入れれば万事解決」
という方法論が夢物語に過ぎないってだけ。
長田 | 2016年2月17日 22:08 | 返信
子どもが保育所を卒業してもう6年になります。
公立保育所だったので、在園中は共産党に振り回されて大変でした。
待機児童是正を口実に政治活動へ誘導する論調は、共産党と変わりません。
ママの舎弟からパパスへの返信 | 2016年2月17日 23:00 | 返信
1歳になる娘を持つパパです。子供はこの4月から保育園に入れて、嫁は職場復帰する予定です。
そんな私から言わせてください。
まず、子供がいないばあさんへのコメントに棘があり過ぎて残念です。
そんな言い方しなくても。。。
ただ、パパスさんの仰る意見には私も激しく同意します。
人はお金の為だけに働く訳ではないですもんね。
子供保育園に預ける=愛情の欠如では、けっしてないですもんね。
子供と一緒にいれる時間が制限さるなら、一緒にいれる時間をより大切にしますもんね。
これは全部大人の都合かもしれないけど、でも、我が子が世界の誰より(自分を含めて)
一番大切なのは間違いないですもんね。
パパスさんの意見に共感するが故に、棘のコメントが気になってしまい投稿しました。
きらず | 2016年2月18日 13:09 | 返信
3歳になる子供を育てています。
子育てをされてない方の意見は、やはり少子化になっていくこの日本を象徴していますね。
知らないと言うのは恐ろしい事です。子どもの貧困の現状もご存知ないのでしょう。
主人の少ない手取りと、保育園がダメだったので幼稚園に預け、パートをして生活していますが、
想像されるような生活ではありません。年に一度も旅行など行けませんし、外食も月に一度
くらいです。
このままでは貯蓄ができず、中学の修学旅行費などは無理かもと思います。
祖父母も仕事をしていますので、預ける事はできません。
ご近所に預ける事をすすめられてる方もいますが、今の日本で本気でそんな事が可能だと
思うのでしょうか。
そして4時間でも預かってみて欲しいと思います。
私がパートをしていなかったら、子育ては無理でしょう。
お金がないなら子どもを産むな、と書いてありましたが、
日本に子どもが居なくなったら、あなたが年老いた時に、介護する方も医師も看護婦も居ませんよ。
そして年金を払う世代も居ないので、死ぬまで働かないと食べれないでしょう。
人は一人で生きてるようでも、たくさんの人と関わっていると思うのですが…
理解できない方が増えているのが残念です。
ゆゆ | 2016年2月18日 14:26 | 返信
世帯収入に応じて保育料を大幅に変える。
保育士の給与は、税金じゃなく保護者から取ればいいだけでは?
貧困世帯は全免除、高収入世帯は保育士1人の月収(30万)を
丸々出すくらいに差をつける。まさか高いとは言えないですよね?
大切なわが子の面倒を見てもらう上にキャリアは継続出来るのだから。
ほんの数年間だけ、わが子の世話代とキャリア継続代を払うだけ。
それで丸々、夫婦どちらかの収入がなくなったとしても、
元々世帯収入が高い世帯は暮らして行けるでしょう?
子供ほしい、キャリアも切らしたくない、でも保育料で
お給料が飛ぶのは嫌。あまりにもわがままじゃないかと思う。
自分の給与を丸々保育士に渡して面倒見てもらって
自分はやりたい仕事続けて社会と繋がれて、何か不満がありますか?
選挙に参加することからかなぁ | 2016年2月19日 00:47 | 返信
子育て世代というか若い世代の選挙投票数が、老人の投票数を上回れば。
政治家が票が欲しいとかではなくて、「投票数=声の大きさ」ではないかと。
物事の優先度は声の大きさで大半は決まる。民主主義。
絶対数がただでさえ老人より少ないので、全員で投票するつもりでないと厳しいけど、
手を差し伸べる先は別に老人だろうが、生活保護者だろうが、幼児だろうが、
どれも税金の用途として正義にはなるから、声が大きいかどうかだけでしょう。
私も子供がいないおばさん、いや婆さんですけど | 2016年2月19日 02:39 | 返信
ここで子どもを持つ若者と持たざる若者が争ってはいけません!
敵の思うつぼですよ!
敵を間違えてはいけません。
駒崎さんの記事の終わりのほうを読んでください。
>高齢者1000万人に3万円配ること(つまりは3600億円)をポンと決めちゃえるわけなので、
出そうと思えば出せるのです。
投票率が低いから、我々子育て世代の優先順位が、低いだけです。
子どもの優先順位が、高齢者と比べて、故意に低くされてるんです。
子どもを持つ者と持たざる者が争って、誰が喜びますか?
保育所が増えますか?
喜ぶのは高齢者と政治家だけですよ。
なにも解決しませんよ!
私は身体的な理由でもう子どもを持つことは叶わないと思いますが、
子育てしながら働いている方に尊敬の意しかありません。
自身は、子どもを持たないことで軽蔑されることは、ありますけどね。
どうか敵を間違えず、声をあげるなら、
駒崎さんのお書きになった通り、自治体に致しましょう!
私も声をあげます。
フラッテ | 2016年2月19日 09:26 | 返信
投稿なさった人の気持ちわかります。
私は三人の子供がいて一番上の六歳の子供が重度脳性まひで寝たきりです。
吸引を15分に一回、風邪を引いたときは三分に一度真夜中も寝ずにやります。
去年ついに顔面神経痛になり入院をしました。
下の三歳、一歳の子供を保育園に入れる決心をしたのですが、みごと落ちました。
役所には「点数が高いので入れますよ」って言われたのに・・・
役所に一番にお願いして診断書も出して(二人分で五千円)それも毎日お願いして最後に
「入れなかったら訴えます」って電話でいってしまいました。
義父が役所に知り合いがいるって言うのでお願いしてもらいましたがそれでも駄目だった。
「どうぞ死んでください」っていわれた気分でした。
ボロボロ泣きましたが文句を言う気力もなくなりました。
このまま死んでしまいたいです。
この投稿を見て涙が止まりません。
私の言いたいことを言ってくれてありがとうございます。
単身赴任の父 | 2016年2月20日 01:33 | 返信
日本に0歳の子と妻を残してインドに単身赴任しているものです。
駒崎様のご活躍はテレビ等でも拝見しております。
まことに恐れながら、今回のニュースに少し違和感を感じております。
自分は子供ができてから、役所にいってちょろっと保育園について知った程度のもので
まったく見当違いな考えをしているかもしれませんが、疑問を解くためにも投稿させていただきます。
「保育園落ちた日本死ね!!!」
こちらの前提になっている点はあくまで認可保育園に入ることになっていると思います。
いざ保育園を探してみると、無認可の保育園もたくさんあることに気が付きました。
そして無認可には点数がそもそも関係ないとのこと。
さらに区からの援助で認可と同等レベルの費用で無認可に預けられると知りました。
(そこに空きがあるかどうかは別ですが、、、)
ただ、時たまニュースで流れる無認可保育園での幼児虐待や死亡事故などが、私たちを
漠然と「無認可」に対して不安感を抱かせてしまっていると思います。
しかし「認可」と「無認可」は役所の規格にあっているかどうかで、必ずしも親が求める
「質」とは関連してないのではないでしょうか。
そこで考えますのは、民間の立場から、そのような役所のお墨付きのない「無認可」の保育園を
評価するようなことは出来ないのでしょうか。
いわゆる「食べログ」のような評価サイトのイメージです。
親が求めているのは、費用の面で同等であれば、お役所のお墨付きよりも
口コミの現れてくるその保育園の実態であると思います。
一部の悪質な「無認可」の事件によって、
私も含め過剰に「認可」へ期待している面があるように感じます。
場違いな意見かと思いますが、今回のニュースを拝見して思ったところを
書かせていただきました。
子育て卒業主婦N | 2016年2月21日 12:23 | 返信
私は国立大学を卒業し30歳を超えるまでキャリアウーマンとしてバリバリに働き小さい会社
ながらも課長代理という役職までいただきました。
結婚して、出産を控え、切迫流産しかかったのを理由に、仕事を辞めました。
浪費家で貯金のない主人と結婚し、結婚前の貯金も底をつき、不安もありましたが、授かった
命に代えられるものはないと思い、迷わず決断しました。
主人が薄給でしたので、生活は本当にきつくなりましたが、子供が小学生になるまで、専業主婦
でいました。
旅行どころか新しい洋服1つ買えませんでしたが、子供が大学生になった今、思い出すのは、
小さくて可愛かった息子と2人で過ごした夢のような日々の思い出ばかりです。
お乳をあげている時私の腕の中で眠ってしまう愛らしい顔を見るたび、薄給ながらも仕事に
行ってくれる主人に感謝したものです。
両実家が遠く、泣きたいくらい大変な時もありましたが、子育ては、もともと、楽ではないという
覚悟は、お腹にいる10ケ月に、1つの命を背負う重みとして、持っていましたから、必死でしたが、
頑張りました。
いろいろな物を我慢しましたが、今、本当に、立派に育った息子を見ていると、後悔は何一つ
ありません。保育園が足りない、政治への不満、という点については大いに理解できますので、
それはそれとして、子供はどんな巨万の富にも勝る授かりもの。
「保育園を落ちた」苦労だけでなく、今後の子育ての中では、理不尽な苦労はつきもので、
大きくするまでは、本当にいろいろなことがあります。
それでも、「だから産まない」などとは言わず、苦労も何とか乗り越えて、後で、大きくなった子供
と笑って苦労を語り合える時が来ると思って、それぞれの環境で、子育てを頑張って欲しいと
思います。
私は、もう1人欲しかったのですが、2人目は流産し、年齢も高かったので、結局1人しか恵まれ
ませんでしたが、この国が可愛い子供達であふれ、さらにさらに元気になるように、願って
やみません。
コメント欄の転載はココまで。 次は駒崎さんのブログです。
政治が子育て層を簡単に無視できる、投票率以外の大きな理由
こんにちは、12年前から子育て支援活動をし続けておっさんになってしまったため、もう誰もかつてのように青年実業家扱いしてくれない駒崎です。
数日前のこの記事(「保育園落ちた日本死ね」と叫んだ人に伝えたい、保育園が増えない理由 http://bit.ly/1U62fOM)がヤフトピ砲のお陰でバズったのですが、大切なことを一つ言い忘れたな、と思って書きます。
政治は子育て層を基本的に軽視しています。
しかしこれは悪意ではなく、合理性からです。
【子育て層が無視されやすい要因① 投票率】
このグラフ( http://p.tl/2BNR )を見て頂くと分かる通り、60代・70代の投票率は、20代・30代の1.5倍です。
あなたがスーパーの店長で、客単価が1000円の人たちと、1500円の人たち、どっちに合わせて商品棚をつくりますか?
答えは明らかですよね。
しかし、政治への影響力って、投票率だけじゃないんです。
何か?
それが「如何に長期間に渡って、たくさんのコミュニケーションをとり続けられるか」です。
【子育て層が無視されやすい要因② コミュニケーション量】
例えば日本医師会。政治に大きな影響があります。
でも、医師の数って人口の0.24%しかいないんです。
ではなぜ大きな影響力があるのか。それは医師会としてまとまって、政治家とたくさんコミュニケーションを取るからです。
時に要求し、時に感謝し、時に説明し、時に応援する。
そうやって仲良くなっていくと、政治家にとっては信頼できるパートナーになるし、彼らは基本的に正しいことを言っているし、何とかしてあげないとダメだ、となるわけです。
また例えば、障害者団体。
障害者は全人口の6.2%です。マイノリティです。
ということもあり、つい40年前は、市バスに車椅子で乗れませんでした。
駅も階段しかなかったし、駅員も手伝わなかったので、車椅子での移動は至難を極めました。
しかし、青い芝の会を始めとした各種障害者団体の方々が、粘り強く市や国鉄と交渉し続けた結果、バスに乗れるようになり、駅にはエレベーターが設置され、駅員たちも業務として手伝うようなルールになっていったのです。( http://bit.ly/212H4Tj )
今では、そんな時代があったことさえ、誰にも信じられないことだと思いますが。
そう、粘り強く、継続的に、要望したり交渉したりコミュニケーションを取る人々が、社会運動には必要なのです。
【子育て層だけは、「当事者」期間が非常に短い】
しかし、子育て層は、この側面において、決定的に弱い。
保育園に入れない!という悩みも、入れてしまったら、もう過去の話になります。
子どもが熱を出して会社に行けない、困る!という悩みも、子どもが4歳を過ぎた辺りから、徐々になくなっていきます。
学童に入れない!という悩みも、高学年になったら塾に行けるし、まあいっか、となる。
そう、当事者が当事者であり続けるということが、ないのです。
喉元過ぎれば、課題は遠のく。だから、「今頑張れば、まあ良いか」となる。
過去味わった課題については「そういうことも、あったよね」となる。
怒りは持続せず、よって運動は継続しない。
一方、高齢者はどうでしょうか。
65歳以降、少なくとも平均的には15年は高齢者であり続けます。
障害者は、障害によりますが、一生障害と付き合いを続けることになります。
彼らは、継続的に課題を抱え続け、そして継続的に当事者であるのです。
だから、継続的に社会運動を行っていくことになり、その継続性は成果を生みやすいのです。
2、3回要望されるのと、10年間継続して要望されるのでは、要望される方に与えるインパクトは、全くもって違うのです。
【ではどうする?】
ならば我々の取る戦略はクリアです。2つあります。
まず、
①「当事者でなくなっても、自分の味わった痛みを感じる人のために、動く」
ということです。
これは短期的には非合理です。自分の課題と関係無いのだから。
でも中長期的には合理的です。
それによって他者が助かり、より良い社会になり、自分たちの子どもたちは自分たちと同じ目にあわずに済むからです。
そして
②「当事者じゃなくても、共感した人が動く」
自分に子どもがいなくても、直接子育てしていなくても、当事者のために運動に手を貸すこと。
ちなみに僕は自分が子どものいない、結婚すらしていない時に、保育業界の難問中の難問と言われた、病児保育サービスを始めました。今では全国最大の病児保育団体です。
当事者たちが数年で喉元すぎることも、非当事者の僕は何年も取り組み続けられました。
常に新たな当事者たちの苦しみを、見続けたからです。
僕は願います。あなたが、自分の苦しみ以外も苦しみと感じ、動き続けることを。
それが「保育園落ちた日本死ね」と言われる我々の母国、日本を変える、ひとつの鍵なのです。
転載おしまい
少しばかり長かったので、全文を読み終えて下さった方ありがとうございました。
この様な内容の濃い話ですので、稚拙な内容の文章を書くのは気が引けますが、
敢えて私見を申し添えますと、結局、廻り回って「 因果応報 」だと気付かされます。
どの様に「 因果応報 」なのかというと、少子高齢化になぜなったのか?
少子高齢化に因って、どのような歪が生まれたか?
将来の日本は大丈夫なのか?
だったらどうすれば良いのか?
ココまで書くと、もう実は答えが一つしかないのですけど、このままジリ貧に陥るのではなくて、
本来の姿に戻して行く為にどの様に行動をすべきかという話に落ち着くと思います。
もしも“あなた”が未だこの期に及んで御自身の事しか考えない様な方でしたら、衰退の一途
でしょうね。
残念ですけど、栄枯盛衰は世の習いなのですから日本は一旦栄えたのですから後は枯れて
衰えることでしょう。
でも、もしも“わたしたち”が今までの慣例に捉われずに、強制的にではなく自らの意志で
他人様の為になる様に考え、お互い様という風に考えることが出来たら、単純に今まで通り
にはなりません。
例えば、昔はボランティアや募金という概念は殆ど無かった様な感じでしたけど、今は一般の人
も積極的に行います。
そういう事から始まって私利私欲ではなくて、例えば電車の順番待ちに例を挙げずとも、
お互いが気を遣いあう様な社会が“ふつう”なら、子育て世代の緩和を考慮して、自分たちが
苦労したので将来世代の人たちが苦労しない様に積極的に動いてあげる事が大事だと
思います。
それも強制ではなく、こうして話題になった瞬間から問題の本質に気づいて、公共を動かすのは
制度や法律を決める政治家ですので、政治に関心を持ち自分の保身の為に自分への投票だけ
を気にする政治家では無くて、将来を語りプランを掲げて理想に燃える人を、子や孫の為になる
人を選ぶ事が結局は遠い様で一番の近道であると思います。
喩が悪いかも知れませんが、「 急がば回れ 」と申しましょうか、少子化は経済へ直接影響を
及ぼしますが、少子化の解決策を移民に頼るのではなく、また、移民を受け入れるのであれば
外国人ではなく、本当の意味で「 日本人 」になってもらわねばなりません。
その覚悟も国民や政治家が持てないのなら、一時的に衰えてでも復活する為に、日本人が
日本の為にどの様に行動できるのかが問われて来ていると思います。
わざわざ書く必要などないかと思いますが、治安の良さは育ちが影響します。
同じ日本でも、治安が良い場所と悪い場所があります。
その説明は最早不要かと思いますが、なぜ、そうなのか理由がある様に全ての事象には
原因が有り、ならば根幹を変えなければいつまでも解決などしないのです。
あとコレ以上は、流石に扇動になるので皆まで書きませんが、どうすべきかは個々で熟考して
もらいたいと思います。
今回はこんなところです。
それではまた。