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silver☆foxのブログ一覧

2016年08月31日 イイね!

【貼っただけ】リオで見えた嘘と真心 ~ ご紹介

こんにちは。
此方の紹介が抜けていたので、遅くなりますが28日の分です。


著者の伊勢雅臣氏の熱い気持ちが読者側にも伝わる良い内容だと思いましたので
ご紹介させて下さいませ。


手抜きで申し訳ないですが、リオオリンピックでの日本の活躍は選手が頑張った
という単純な話ではなかったのですね。


最後は「正義が勝つ」と云いましょうか、正直者が救われる様で清々しいですね。
ではまた ^_^








■■ Japan On the Globe(966) ■■ 国際派日本人養成講座 ■■

Common Sense: リオで見えた嘘と真心

 ドーピングや審判買収の嘘が消えて、選手たちの真心が輝いたリオ五輪。
■転送歓迎■ H28.08.28 ■ 47,799 Copies ■ 4,233,626Views■



≪ 中略 ≫



■1.メダル数を大きく減らしたロシア、中国、韓国

 リオ・オリンピックが終わった。日本選手団の獲得メダル数は金12、銀8、銅21の計41個と、過去最多となった。ロンドンでは金7個、合計38個だったので、金で大幅増、合計でも若干増という結果となった。

 メダル数を国別で見ると、ロシア、中国、韓国が大きく減った。ロシアはソチ五輪の組織的ドーピング(薬物)問題で多くの選手が出場禁止となり、ロンドンでは金24個、合計81個だったのが、今回は金19個、合計56個と約7割に減少した。

 同様に惨敗したのが中国で、ロンドンでは金38個、合計88個で国別では2位だったのが、今回は金26個、合計70個で、英国に抜かれて3位に転落。韓国は前回、金13個、合計28個で5位だったが、今回は金9個、合計21個、8位まで落ちた。

 中国はドーピングでの出場禁止処分こそ受けなかったが、かつては組織ドーピングの内部告発があった。今回は、検査がはるかに厳しくなっており、その影響があったのだろう。

 韓国はロンドン五輪では、サッカー、柔道、フェンシングなど、「韓国がらみのおかしな判定」が起きていた。今回は「誤審防止」との名目で、判定に異議を唱えたら、ビデオ判定するシステムが導入された[1]。今回の柔道では、16年振りに金メダルゼロに終わった。

 ドーピングや審判買収による嘘が消えて、選手達のスポーツにかけた真心が輝きだした大会だった。


■2.「相手がいますから。しっかりと冷静に礼をして降りようと」

 まずは、美しい柔道で金メダルをとったのが、柔道男子73kg級の大野将平選手。ロンドンでは日本男子柔道は史上初の金メダル無しで終わったが、今回も男子90kg級、女子48kg級、男子66kg級、女子52kg級といずれも銅で終わり、重苦しいスタートとなった。それを一挙に吹き払ったのが、大野選手だった。

 準決勝を除くすべての対戦に一本勝ちを収めた。決勝戦の相手は、アゼルバイジャンの欧州王者ルスタフ・オルジョフ。「一発のある選手」と警戒しながらも、接近戦で勝負に出た。得意の内股で1分44秒に技ありを奪った。

 ポイントをリードした後に、大野の消極的な姿勢に指導が入ると、「逃げるより、攻め抜いて投げてやろう」と、再び攻めて、3分15秒、鮮やかな小内刈りで一本をとった。日本柔道界に2大会振りの金メダルをもたらした勝利だったが、大野選手は笑顔もなく、厳しい顔をしたまま、深々と礼をして、オルジョフと握手で健闘を讃えあった。

 ガッツポーズも、喜びの表情もない理由として、大野選手は「相手がいますから。しっかりと冷静に礼をして降りようと」と語った。

 勝負には勝ちもあれば、負けもある。敗者への思いやりを込めて、礼に始まり、礼に終わる武道の精神。試合後、大野は「柔道の素晴らしさ、美しさ、強さを伝えられたと思う」と語った。だが、井上監督から「プレッシャーの中、よく取ってくれた」と声をかけられると、張り詰めたものから解放されるかのように涙があふれたという。

 柔道が世界に広まって「ジュードー」となり、ポイントを奪ったら、いかに逃げ切るか、というせこい勝負になった時期もあったが、礼に始まり、礼で終わる「美しく、強い柔道」という理想を追い求める大野の真心が爽やかだった。[2]


■3.「それは無駄な質問だ」

 真心の籠もったライバル関係を見せたのが、個人総合で金メダルをとった内田航平選手と銀メダルをとったウクライナのオレグ・ベルニャエフ選手。内村選手は5種目までベルニュアエフ選手にリードを許しながら、得意の鉄棒で最後に大逆転した。オリンピック2連覇で、世界選手権も含めると8年連続で個人総合の王者の座を守った。

 表彰後のインタビューで、ある海外の記者から「あなたは審判に好かれているんじゃないですか?」という質問が飛んだ。失礼な質問にも内村選手は淡々と「まったくそんなことは思ってない。みなさん公平にジャッジをしてもらっている」と答えたが、横にいたベルニャエフ選手が怒った。[3]

__________
 審判も個人のフィーリングは持っているだろうが、スコアに対してはフェアで神聖なもの。航平さんはキャリアの中でいつも高い得点をとっている。それは無駄な質問だ。

 航平さんを一生懸命追っているが簡単じゃない。この伝説の人間と一緒に競い合えていることが嬉しい。世界で1番クールな人間だよ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 銅メダルの英国ウィットロック選手も、「大変素晴らしい。彼は皆のお手本です。今日の最後の鉄棒は言葉がない。クレイジーとしかいえない」と声をそろえ、内村選手は気恥ずかしそうにはにかんでいた。


■4.「誰にもできないところまでもっともっとやってほしい」

 ベルニャエフ選手の祖国ウクライナは争乱状態が続いており、練習施設も貧しく、国からの給料も月100ドルほどしかない。毎週試合に出て、活動費を自分で稼がなければならない状態だという。

 その実力を見込んで、他国から、国籍を変えて出場しないか、という好条件の申し出がなされたが、ベルニャエフ選手は家族や友人のいるウクライナから離れることを拒否している。

 内村選手に関しては、過去にこんな発言をしている。

__________
内村は本当に神話的な選手。
でも、僕の目標はシンプルだ。彼と戦うことさ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 こういう選手が、内村選手に対する質問に怒ったのも、当然だろう。質問が内村選手にとって失礼というだけでなく、自分が目標としてきた内村選手を貶めるような質問は、自分の生き方に対する侮辱でもある、と受け止めたのではないか?

 内村選手も、ベルニャエフに関して、次のように語っている。

__________
 オレグ選手がすごいことをやってきたので、本当にぎりぎりで勝ったという感じなので、次はないと。・・・それぐらいの選手になったし、次からの世界の体操は彼に引っ張っていってほしいなという感じもあります。

 オレグ選手には、全種目を高難度でやるという僕には信じられないことをやっているので、誰にもできないところまでもっともっとやってほしいとも思っています。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「誰にもできないところまでもっともっとやってほしい」という発言からは、体操という道を共に究めようとする同行者と考えているように聞こえる。


■5.記憶に残る真心のドラマ

 金メダルをとれなかった事が、ニュースになった場面もあった。誰もが金メダル間違い無しと信じていた女子レスリング53キロ級の吉田沙保里選手が決勝戦で敗退して、銀メダルに終わり、五輪4連覇を逃した時だった。

 吉田選手を破ったのは、米国のヘレン・マリーレス選手。終始、闘志をむき出しにして立ち向かい、1点先取されたが、その後4点取って、逆転勝ちを収めた。敗戦が決まった途端、吉田はマットに泣き伏したが、マリーレス選手も同様に泣き崩れた。[4]

 サリーレス選手は12歳の時に吉田選手を観て憧れ、両親の反対を押し切って、吉田選手に勝つことを目標にレスリングをやってきたという。サリーレス選手は、表彰台で米国初の金メダルを受けとった際も「これをずっと夢に見てきた」と顔を覆って大粒の涙を流した。

 そして、試合後には「彼女と戦う準備をずっと続けてきた。彼女は私のヒーロー。彼女は最もたたえられているレスラーで、彼女と試合をできたのは本当に名誉なことだった」と語った。[5]

 吉田選手の4連覇はならなかったが、事前の予想通りすんなり4連破を記録するよりも、記憶に残る真心のドラマが生まれたのではないだろうか。


■6.「そんなことないですよ。素晴らしい戦いでした」

 試合後に、吉田選手が号泣しながら受けたインタビューがまた、感動的だった。[6]

__________
─ 素晴らしい試合でした。今の気持ちを振り返ってください

(吉田選手は号泣しながら)「たくさんの方に応援していただいたのに、銀メダルに終わってしまって申し訳ない」

─ そんなことないですよ。素晴らしい戦いでした

「日本選手の主将として金メダルを獲らなければならないと思って、ごめんなさい」

─決勝戦、非常に厳しい戦いでしたが、あえて敗因をあげるとしたら?

「やっぱり自分の気持ちが、最後は勝てるだろうと思って、とりかえしのつかないことになっていまって・・・」

─そんなことは誰も思ってないと思います

(中略)

「最後は自分の力が出し切れなくて・・・」

─日本中では拍手を送ってくれていると思います。素晴らしい銀メダルでした。ありがとうございました。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 アナウンサーはNHKの三瓶宏志氏。応援してくれる人々に申し訳ないという吉田選手の真心と、その奮闘振りに感謝するアナウンサーの真心が響き合ったインタビューだった。


■7.「マオ(浅田)にも感謝したい」

 内山航平選手とオレグ・ベルニャエフ選手、吉田沙保里選手とヘレン・マリーレス選手の真心の籠もったライバル振りを見て、どうしても思い浮かんでくるのが、フィギュア・スケートの浅田真央選手とキム・ヨナ選手の関係だ。

 浅田選手の高難度の演技につけられた点数が余りにも低いので海外メディアが「馬鹿げている」と怒り、会場がブーイングに覆われたり[7]、逆にキム・ヨナが転倒しても最高得点を出して、解説者も「(得点が)ここまでどうして出てしまったのか、わからないと正直感じた」 と語った場面まであった[8]。

 浅田真央選手が高難度の演技に真摯に取り組む姿は、世界の選手に感銘を与えていた。[9]

「女子でトリプルアクセルに2回転をつけて跳ぶことがどれだけ大変か。それでも勝てないなんて・・・。」
「マオ(浅田)にも感謝したい。果敢にトリプルアクセルに挑んだ姿を見て、私は悲しいことなんか忘れて正直、燃えたわ。ありがとう」(ジョアニー・ロシェット、カナダ、10年バンクーバー銅メダリスト)

「なんて言ったらいいのかわからない。ジャッジはキムの何もかもに加点しまくっている」
「真央のスケートには誠実さがある。素晴らしいことだよ。傲慢さがない。そこが好きなんだ。」
「浅田のスケートには静かな無垢さ(イノセンス)があって、そこが魅力的だと思う。作った見せ掛けの態度みたいなものがなくて、スケートそのものをするという感じ。」(エルヴィス・ストイコ、カナダ、94年リレハンメル銀、98年長野銀)


■8.日の丸と真心

 キム・ヨナの得点に関する疑惑と反感は、スケート選手の間では相当広まっていたようで、ソチ五輪の競技後のエキジビションではキム・ヨナ一人が仲間はずれにされたり、記者会見でもキム・ヨナがまだ話している内に他の選手が席を立ったりした[10]。

 メダルさえとれれば、何をしても良い、という姿勢が、自分たちの神聖なスポーツを汚している、という怒りが、広がっていたのだろう。

 疑惑の採点などがなければ、浅田真央選手もフィギュア・スケートの究極を究める事に集中し、その過程で世界のライバルとも美しい争いを繰り広げられたはずだ。そう思うと、改めて、ドーピングや疑惑の判定で、スポーツの神聖さを汚してきた国々に対する怒りが込み上げてくる。

 今回、大きくメダル数を減らしたロシア、中国、韓国。一事が万事である。これらの国々は、「南京大虐殺」や「従軍慰安婦」といった嘘を国際社会に流し、北方領土、竹島、尖閣と我が国の領土を不当に奪ったか、奪おうとしている。金メダルさえとれれば何をしても良い、と考えるような国々とは、信義ある外交も不可能だということである。そういう国々に、わが国は囲まれている。

 そういう国々のメダルが大きく減って、今回は表彰式で日の丸が何度も上がった。日の丸の白は「神聖と純潔」、赤は「博愛と活力」を現すと言う。正々堂々とルールを守り、自らの競技の究極を究めようとする日本選手たちの真心を象徴した国旗ではないか。
(文責:伊勢雅臣)

■リンク■

a. JOG(360) 金メダル以上の幸せ
 レスリング浜口京子選手は「国民のみなさんとともに金メダルへ向かってともに戦えたことが幸せ」と語った。
http://www2s.biglobe.ne.jp/%257Enippon/jogbd_h16/jog360.html

b. JOG(248) ワールドカップの報道統制
 世界中で報道されていた「判定疑惑」を日本のマスコミは頬被りし、日韓友好のみ謳い続けた。
http://blog.jog-net.jp/201309/article_3.html

■参考■(お勧め度、★★★★:必読~★:専門家向け)
  

1. 世界のニュース トトメス5世「韓国・中国の金メダル激減の理由 ビデオ判定で八百長困難に」
http://thutmose.blog.jp/archives/65086483.html

2. THE PAGE 「 <リオ五輪>柔道73kg級金メダリスト大野が笑わなかったワケ」
https://thepage.jp/detail/20160809-00000004-wordleafs

3. サラッと速報「内村航平とオレグ・ベルニャエフの関係が良好すぎる!?」
http://sarattosokuhou.com/sports/oleg-verniaiev/

4. 「レスリング 吉田沙保里 女子53kg級決勝 リオオリンピック(2016.8.19)」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm29476021

5. FUNGO「『サオリは私のヒーロー』吉田沙保里に勝利したマルーリスのエピソードに感動」
http://fundo.jp/88166

6. choco日記「吉田沙保里インタビューで号泣謝罪!感動コメントのアナは誰?」
http://wamadai.com/4272.html

7. YouTube「海外メディアが真央を絶賛しキムヨナに皮肉連発 トリノ世界フィギュア」
https://www.youtube.com/watch?v=lNFBiuFl_G8

8. JCASTニュース「ジャンプで転倒キムヨナが『今季最高得点』 『浅田真央より上』報道にネットで怒り
http://www.j-cast.com/2012/12/10157544.html?p=all

9. NEVERまとめ「世界中から愛される浅田真央の魅力」
http://matome.naver.jp/odai/2139189471638105001

10.正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現「会見、エキシビジョンでもキムヨナの嫌われっぷり露呈・日本スケート連盟名誉会長が元在日の荘英介」
http://blogs.yahoo.co.jp/deliciousicecoffee/47881058.html
Posted at 2016/08/31 11:35:24 | トラックバック(0) | 戯言 | 日記
2016年08月30日 イイね!

【貼っただけ】親日の在日として〜その②からの引用とか

こんばんは。
あと、お久しぶりです。

相変わらず公私ともにバタバタとして居ります。

なので、長らく更新を滞っていますが、まだ暫くは多忙ですが来月半ば頃からボチボチ復活する予定です。

というわけで、またまたまたまた
転載で終わりますが、興味深い内容でしたので、少し長いですがお時間の許す方は是非お読み下さいませ。

ではでは ^_^



□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
3、呉亮錫氏 『「親日の在日」として』より引用 その2
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第3トピックも先週に引き続き、友人の呉亮錫(ごりょうせき)氏の著書で、
私が推薦文を書いた『「親日の在日」として』という書籍から引用します。
___
 読売新聞が報じたところによれば、安倍首相は談話を起草した後に、自分
を支持してくれている、考え方の近いグループに、その内容を事前に報告し
ていたということです。もともと安倍首相は、これまでに政府が外国へのお
わびの一環として発表してきた歴史認識を問題視しており、謝罪にとらわれ
ない「未来志向」の談話を自らの手で出したいという構想がありました。し
かし、今回の談話は「反省」や「お詫び」という言葉を引用しながら、「村
山談話」を形の上で継承することになってしまい、「志半ば」というところ
があったようです。同紙は次のように報じています。

 問題は、自らに近い保守層からの評価だった。保守派の論客である中西輝
政京大名誉教授や長谷川三千子埼玉大名誉教授らは、談話で謝罪色が強まる
ことを懸念していた。特に、中西氏は「二十一世紀構想懇談会」のメンバー
として、報告書に「侵略」を盛り込むことに最後まで反対したとされる。自
らがよりどころとする保守派から談話を批判されたら、首相はたちまち求心
力を失う。首相は閣議決定の数日前、ひそかに保守派の論客や議員に談話内
容を伝え、理解を求めた。

 内容を知った高市総務相は、首相に「『おわび』が入っているじゃないで
すか」と驚いたように語った。首相はこう切り返した。
「俺がやれるのは、ここまでが精いっぱいだ」

 談話の発表後には、「保守派」と言われる言論誌でも、安倍首相を盛り立
てる意味からか、「安倍談話は百点満点だ」といった意見も掲載されていま
した。しかし、ここで重要なのは、今回の談話を手放しで持ち上げるだけで
なく、及ばなかった点についても公平に振り返り、今後の国のかじ取りや外
交に生かしていくことではないでしょうか。それは、いわば、安倍談話が残
した「宿題」とは何かという問いかけです。

 それでは、安倍首相がやり残したこととは何だったのか、そのことを考え
てみたいと思います。この談話が特徴的なのは、一九〇四年からの日露戦争
までの歴史については「日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのア
ジアやアフリカの人々を勇気づけました」などと評価する一方で、第二次世
界大戦へと向かう流れについては、「満州事変、そして国際連盟からの脱退。
日本は、次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした『新しい国際秩
序』への『挑戦者』となっていった。進むべき針路を誤り、戦争への道を進
んで行きました」と、否定的な見方を示していることです。

 「村山談話」は「わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り」と曖昧
な記述になっていて、過去の日本のどの政策が、具体的に反省が必要な事項
なのかが分からなくなっています。その結果、全体の印象として、「日本は
侵略国家だった」というイメージを与える文章になっています。その点、安
倍首相の談話では、日露戦争までについてはある程度の評価を下しながら、
その後の時代については、誤りを認める書き方を取りました。

 今回の談話は、安倍首相の手によって日本政府の新たな歴史認識を示した
と見ることも、確かにできます。しかし、違う見方をすれば、「日本は侵略
国家だった」という総体的な評価はあくまで変えていないわけですから、
「遠くない過去の一時期、国策を誤り」という部分をより具体的にした「村
山談話の改良版」という言い方もできるわけです。

 つまり、第二次世界大戦における日本の戦いが、侵略だったのかどうかと
いう議論については、「村山談話」から方針転換したり、論争を呼ぶような
表現を避けたと言えます。「戦後レジームからの脱却」を掲げる安倍首相は、
かつて「侵略の定義は定まっていない」と発言するなど、「日本が一方的に
侵略戦争を仕掛けた」という見方に対して、何らかの見直しをしたかったも
のと考えられます。その部分こそが、今回の談話でやり残したことであり、
安倍首相が「俺がやれるのは、ここまでが精いっぱいだ」と言った言葉の真
意なのでしょう。

 先の戦争については、「日本による侵略戦争」という見方が定着していま
す。しかし、こうした見方以外には、あり得ないのでしょうか。そのことを
考えてみたいと思います。

 第二次世界大戦における日本の戦いについては、「侵略戦争だった」とい
う評価が多く聞かれ、償うべき歴史として、これまで語られてきました。確
かに、敗戦の結果、国土は焦土と化し、多くの人々が犠牲となり、家を失い、
家族も失いました。政府にとっての第一の仕事が、国民の生命と幸福な暮ら
しという「国益」を守ることだとすれば、なぜこれほど悲惨な敗戦に至って
しまったのかという戦略の失敗については、検証し反省すべきことだと思い
ます。このような悲惨な戦争を繰り返すことは、今後絶対に防がなければな
りません。それが、現代を生きる政治家の責務でもあると思います。

 実は、もっとましな戦い方をするチャンスは、いくつもあったのです。た
とえば、アメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領は、海外での戦争に
参加しないことを公約として大統領に再選しており、野党の共和党は海外で
の戦争に反対の立場を取っていました。アメリカは大統領の一存で決まるよ
うな国ではなく、議会やその背景の世論が、常に大統領の動きを監視してい
ます。

 これは歴史の「イフ」ですが、もし当時の日本がアメリカの共和党や、
「戦争は嫌だ」という世論に訴えかけることができていれば、アメリカの戦
い方に影響を与えられた可能性もあります。あるいは、日本がイギリスと結
んでいた日英同盟が一九二一年に解消されてしまったことが、長期的に見て
日米が対立する原因となったという意見もあります。こうしたことを振り返
り、国としてのかじ取りを反省していくことは、今後も重要なことだと言え
ます。

 しかし、敗戦についての反省をすることは大切ですが、それが行き過ぎて、
「日本が一方的にすべて悪かった」と考える見方は、あまりに極端だと言え
ます。「安倍談話」の発出を控えた時期に、日本のメディアは、「植民地支
配」「おわび」「反省」というキーワードが談話に盛り込まれるかどうかに
ばかりスポットを当て、それしか基準はないとばかりに、談話を“採点”し
ようとしました。まるでマスコミが、「キーワードを漏らさずに、文章を作
りましょう。きちんと入れられたかどうかで、採点されます」と言う試験官
か何かであるかのように。いつから私たちは、小論文に取り組む受験生であ
ることを、総理大臣に求めるようになったのでしょうか。首相の出す談話と
いうのは、“駿台模試”か何かなのでしょうか。こうした報道姿勢には、奇
異な印象を受けました。

 そもそも、「植民地支配」「おわび」「反省」というフレーズはいずれも、
「日本が侵略戦争を仕掛けて、アジアに迷惑をかけた」という考え方をベー
スにおいたものです。安倍首相がこうした見方に疑問をもって、談話を出そ
うとしている時に、マスコミは従来の見方が絶対の物差しであるかのように
報じていたわけです。それでは、国民には「なぜ安倍首相は、新たな歴史認
識を打ち出そうとしているのか」が伝わらないことになります。片方の見方
から報じるだけではなく、この場合は、「安倍首相はどのような視点から、
何を考えているのか」についても客観的に伝えてこそ、国民は談話の是非を
公平に判断できるようになるはずです。それを怠ったメディアは、公平性を
欠いていたのではないでしょうか。

 すべての物事にはそれぞれ、マイナスの面だけではなく、見方によってプ
ラスの面もあることに、目を向けなくてはなりません。日本の戦いの結果、
持っていた植民地を失ってしまった欧米の立場から見れば、先の大戦は確か
に、「侵略戦争」以外の何物でもないということかもしれません。しかし、
歴史にはまた、違った見方も存在します。それは大きく言えば、日本は安全
保障上の理由から戦争せざるを得ない状況に追い込まれていた面があったと
いうことと、そして、日本の戦いがアジア・アフリカ諸国に残した意義の二
つです。

 GHQのトップとして日本の占領政策を舵取りした、米軍のダグラス・マ
ッカーサー元帥は、一九五一年に、米議会上院の外交委員会で次のように証
言しています。

 日本は絹産業以外には、固有の産物はほとんど何も無いのです。彼ら
 は綿が無い、羊毛が無い、石油の産出が無い、錫が無い、ゴムが無い。
 その他実に多くの原料が欠如してゐる。そしてそれら一切のものがアジ
 アの海域に存在してゐたのです。

 もしこれらの原料の供給を断ち切られたら、一千万から一千二百万の
 失業者が発生するであらうことを彼らは恐れてゐました。したがつて彼
 らが戦争に飛び込んでいつた動機は、大部分が安全保障の必要に迫られ
 てのことだつたのです。

 一九二九年の米ニューヨーク市場における株価暴落をきっかけに、世界恐
慌と保護貿易の波が広がる中で、世界は、資源を「持てる国」と「持たざる
国」とに分かれました。日本のような小さな島国にとっては、資源をいかに
確保するかが、生き残る上でますます重要な死活問題になりました。日本が
戦争に進んだ背景には、このように、「生き残るための戦略」という側面が
あったのです。特に、日本はアジア政策をめぐってアメリカと対立し、日米
開戦前には石油などの輸入を止められてしまっていました。この証言をマス
コミが取り上げることはほとんどありませんが、日本と戦った張本人である
マッカーサーがこうした指摘をしているという事実を、見逃すわけにはいか
ないでしょう。

 工業力の差などから考えても、日本がアメリカと戦って勝てる見込みは、
ほぼありませんでした。海軍の山本五十六・連合艦隊司令長官ですら、開戦
前に「ぜひ私にやれと言われれば、一年や一年半は存分に暴れてご覧にいれ
ます。しかし、その先のことは全く保証できません」と発言していたほどで
す。それでも、負けを承知で戦わなければならなかったということは、それ
なりの理由が存在していたはずです。国家というものは、自国の「国益」を
常に考えて行動するものですが、その「国益」の最たるものは、自分の国が
いかに生き残るかということです。先の大戦では、結果的に敗れはしました
が、当時の指導者たちも「いかに日本が生き残るか」を考え、開戦のやむな
きに至ったという面を無視することはできません(もっとも、その戦略が正
しかったかどうかは、別に議論しなければなりません)。「一部の軍国主義
者たちが、好き勝手に侵略戦争を始めた」というイメージが定着しています
が、これはあまりに一方的な見方であることが分かります。

 そして、先の大戦において、日本はアジアの植民地解放のために戦い、そ
して、第二次世界大戦後にはアジアやアフリカの国々が次々と独立を達成し
ていきました。このことは、世界史上の偉業として誇るべきことではないで
しょうか。

 もっとも、先の大戦に絞って考えるならば、アジアの解放という戦争の大
義は、政府が開戦後に公式決定したもので、後付けだったという見方もでき
ます。しかし、日本が緒戦の快進撃で東南アジアを支配していた植民地勢力
を追い出したことが、各地の人々のその後の独立戦争を有利にしたことは確
かですし、また各地で戦った日本の軍人の中には、純粋にその大義を信じ、
実際に現地住民の独立を助ける人も多くいました。たとえば、インドネシア
では終戦後に約二〇〇〇人もの日本兵が現地の独立軍に参加し、独立戦争を
援助しています。欧米諸国は植民地において住民を言語や宗派などで分断し、
統治者に歯向かえないような施策を取るのが一般的でしたが、日本は逆にイ
ンドネシア語を普及させて現地住民が団結できるようにするとともに、独立
軍の軍事訓練も行っています。

 もし日本の意図が侵略と植民地化だけであったなら、欧米列強と同様に、
現地住民の分断を図ってもよかったはずです。しかし、むしろ日本が現地の
人々の団結をむしろ助けたということは、「侵略戦争」という言葉では片づ
けられない歴史が、そこに存在していたことを意味しています。そして、明
治時代にいち早く近代化をなし遂げた日本は、先の大戦の前から、アジア・
アフリカの希望の星だったのです。大航海時代以降、欧米の国々はアジアや
アフリカを次々と植民地に変えていき、アジアで残った独立国は日本とタイ
だけという状況になっていました。彼らは、「白人こそが優越人種」と信じ
込み、「未開の民を教化する」という宗教的な信条を持って、各地の現地住
民を奴隷のように扱っていました。こうした世界を、一変させてしまったの
が日本です。

 明治の近代化で列強の仲間入りを果たした日本は、日清戦争での勝利に続
いて、日露戦争でも勝利を収めます。黄色人種は白人に勝てないと信じ込ま
されていた当時の世界で、日本がロシアを破ったことは、衝撃的な出来事で
した。日本海海戦でバルチック艦隊を破った東郷平八郎・司令長官や、旅順
要塞を苦戦の末に攻略した乃木希典大将らが各地で英雄扱いされるとともに、
「黄色人種でも白人に勝てるのではないか」という希望が、植民地とされた
地域の人々の間に広がりました。一九一九年には、日本は、新しく発足した
国際連盟の規約に、人種差別を撤廃する条項を加えるという提案も行ってい
ます。

 そして、第二次世界大戦でアメリカと三年半もの間、四つに組んで戦った
ことは、「白人の優位」が当たり前のように信じられていた当時からすれば、
前代未聞の出来事だったと言えます。歴史家として名高いアーノルド・トイ
ンビー氏は、英紙への寄稿の中で次のように日本の戦いを評価したことが伝
わっています(オブザーバー紙 一九五六年十月二十八日)。

  第二次世界大戦において、日本人は日本のためというよりも、むしろ
 戦争によって利益を得た国々のために、偉大な歴史を残したといわねば
 ならない。その国々とは、日本の掲げた短命な理想である大東亜共栄圏
 に含まれていた国々である。日本人が歴史上に残した業績の意義は、西
 洋人以外の人類の面前において、アジアとアフリカを支配してきた西洋
 人が、過去二〇〇年の間考えられていたような「不死の半神」でないこ
 とを、明らかにした点にある。
Posted at 2016/08/30 19:45:51 | トラックバック(0) | 戯言 | 日記
2016年08月14日 イイね!

【貼っただけ】ヘイトスピーチか公憤か ~ 桜井誠氏の戦い

こんにちは、こんばんは。

今日も暑いですね。

毎日、歳のせいかバテバテで何も出来ないので、ブログ書けない(言い訳です)

ので、随分とほったらかしにしていますが今回も超手抜きで貼っただけです(苦笑)。




しかもネタ的に、遅すぎるのですが先ほど読んでみて、なるほど考え方は他人

それぞれあるのだなと思いましたのでご紹介だけ。



個人的には桜井さんの場合、ちょっと極論な気がしますけどね。

また、彼自身はアレですけど周りの人で偏り過ぎな人が多いので、それも責任を負って

いた立場に居たので、どうなのかなと云うのが偽りない意見ですが、それでも伊勢さんの

仰ることにも一理あるなと頷けたので。



ではでは。





以下、転載したまま(原文まま)です。









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Media Watch: ヘイトスピーチか公憤か ~ 桜井誠氏の戦い

 朝日新聞は「選挙運動の形したヘイトスピーチ」と決めつけるが、、、
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投稿者 薄給入魂 ★★★★

 作者の長年にわたる国際的経験に裏付けされた内容で、国際的な仕事を行うビジネスマンとして最低限知っておくべき事項が満載されています。高校生や大学生で、日本の歴史に興味がない人でも、日本とはこのような国であったという、社会的事実の導入手引書として最適と思います。

 2人の息子が夏休み帰省した時に、プレゼントします。また会社の新入社員にも一読を勧めています。
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■1.「選挙運動として公然と行われる排外的な言論」!?

 都知事選が終わった。今回の選挙で存在感を示したのは、圧勝した小池ゆりこ氏を除けば、選挙の黒幕と言われた内田茂氏と、「在日特権を許さない市民の会(在特会)」の桜井誠氏だろう。

 内田氏は猪瀬元知事を引きずり下ろしたり、桝添前知事を担ぎ出した人物だという。桝添氏は日本人の常識を超えた浪費家で、なぜこんな人間が出てきたのか、と不思議に思っていたが、内田氏の仕業だったようだ。また、内田氏のいじめにあって自殺した都議会議員の遺書を猪瀬氏が公表したが、それは「自民党の皆さん。旧い自民党を破壊して下さい」と結ばれていた。[1]

「旧い自民党」に対抗して出てきた新しい保守勢力が、小池ゆりこ氏と桜井誠氏だろう。小池氏は見事当選を果たしたが、「泡沫候補」扱いされた桜井氏も独自の存在感を示して11万票以上も獲得した。その桜井氏を朝日新聞はこう論じた。

__________
 先月の東京都知事選には、外国人排斥を訴える街頭宣伝を繰り返してきた団体の前会長が立候補し、在日コリアンについて「日本から出て行け」などと主張した。公職選挙法に基づく選挙運動として公然と行われる排外的な言論とどう向き合うか。6月に施行されたばかりのヘイトスピーチ対策法との関係も含め、課題が残された。

 都知事選が告示された7月14日、豊島区のJR巣鴨駅前。選挙カーの上に立った男性候補が、マイクを握って声を張り上げた。

「日本で生活保護をもらわなければ、今日にも明日にも死んでしまうという在日がいるならば、遠慮なく死になさい。遠慮なく日本から出て行けと言っているんですよ」

 この候補は桜井誠氏(44)。在日コリアンらに対する排外的な演説を街頭で続けてきた「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の前会長だ。[2]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

■2.「これは法律に基づいて言っているのですよ」

 桜井氏の演説をユーチューブ[3]で見た印象は、この記事とは全く違う。まず桜井氏は、公明党や共産党がお年寄りを役所に連れていって、生活保護を受けさせている事を指摘する。氏は役所に勤めていたので、その現場を知っているという。

 それが日本人のお年寄りならまだ分かるが、問題なのは外国人に対してやっている、だから怒っているのだ、という。外国人が生活保護を受けるのは法律違反で、入国管理法には「自活できない外国人は入国させない」と書いてある。

 その後で「生活保護を受けなければ死んでしまうという外国人は、遠慮無く死になさい。遠慮無く日本から出て行け、と言っているのですよ。これは法律に基づいて言っているのですよ」と発言しているのだ。朝日の報道は「これは法律に基づいて言っているのですよ」という部分を隠している。

 韓国人に最低限の生活を保障するのは、韓国政府の役割であって、日本政府の責任ではない。ある韓国人が「生活保護を受けなければ死んでしまう」と言っても、助ける義務は日本政府にはない。韓国に戻って母国の生活保護を受けなさい、というのが、国際常識であり、それに則った日本政府の法律なのだ。

 さらに桜井氏は「今もこの瞬間に、生活保護を貰えなくて、日本人が死んでいる」と付け加える。現実に最近も博多で二人の日本人が餓死している。「その一方で、皆さんの税金が、1兆2兆という単位で、外国人のために使われている。この状態に怒らないのは、日本人ではない」


■3.「ヘイトスピーチ」というレッテル貼り

 ヘイトスピーチとは、Wikipediaによれば「人種、出身国、宗教、性的指向、性別、障害などに基づいて個人または集団を攻撃、脅迫、侮辱する発言や言動」である。「在日コレアンは死んでしまえ、出て行け」と言ったらヘイトスピーチだが、桜井氏はそうは言っていない。

 桜井氏は、日本国民を見殺しにしながら、法律違反までして外国人を手厚く保護している日本国内の誤った政治に対して怒りをぶつけている。これは政治論議であって、ヘイトスピーチではない。朝日の論法は、真っ当な政治論議をヘイトスピーチとレッテル貼りして押さえつけようという言論弾圧である。

 かつて慰安婦の募集で「誘拐に類いする方法をとっている業者がいるので気をつけよ」との軍の指示を、あたかも軍が「従軍慰安婦」の募集に「関与」したようにでっち上げた、朝日お得意の「つまみ食いによるねじ曲げ報道」である。[a]


■4.「立派な朝鮮人将校」という人がレイシスト?

 桜井氏が朝鮮民族をどう見ているのか、7月22日の品川駅高輪口の演説が如実に示している。ここでは日本統治時代に「創氏改名で名前を奪われた」との非難に対して、2割は名前を変えなかったという事実を指摘している。[3、話し言葉を一部簡略化]

__________
 そして、その二割の中に、洪思翊(こうしよく)中将という方がいらっしゃいます。この人は朝鮮人名のまま、中将職にまで登りつめました。この人は結局、B級戦犯として処刑されたんですけれども、大変立派な朝鮮人将校でございました。

 この人はですね、捕虜収容所の所長をやっていたんです。で、この時に自分たちの部下、日本人の部下が捕虜を虐待したと…。その罪を問われて、B級戦犯として処刑された人です。

 しかしね、この時に洪思翊中将は、一切、抗弁しなかったんです。裁判の中において、すべて自分が悪い、自分がこの所長である以上、部下がやろうが誰がやろうが、『自分がその責任をすべて負います』といって処刑された立派な朝鮮人将校です。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 このように史実をきちんと述べる人が、朝鮮民族全体を蔑視・憎悪するレイシストであるわけがない。意図的に歴史をねじ曲げる朝日新聞などより、はるかに真っ当な論客ではないか。


■5.「言ってることとやってることがデタラメじゃないかよ」

 こういう史実に目をつぶって「創氏改名で名前を奪われた」との虚偽の反日教育・宣伝をしている輩に桜井氏は怒っているのである。

 さらには、そう言いながら、在日コレアンの多くは本名を隠して、通名を使っている。あるコレアンは、勤めている会社の社長から「在日として金田〇〇と名乗っているけど、キム・〇〇といって朝鮮名で、きちんと本名で名乗ったらどうだ?」と言われた事で、人権侵害だと訴えたという。

__________
『自分の名前が奪われた、自分の名前が使えない…』とほざいておきながら、その一方で、『じゃあ本名、名乗ってみろ』と言ったら、裁判所に訴える…。これが朝鮮人なんですよ!

だから怒ってるんですよ! 言ってることとやってることがデタラメじゃないかよ、朝鮮人! 怒られて当たり前のことなんだよ、こういうのは!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

■6.「公憤」はヘイトスピーチではない

 桜井氏の言動で、特徴的なのはこの「怒り」だろう。こういう言い方には、いかにもヘイトスピーチではないかと、怯んでしまう人もいるかも知れない。

 しかし、「怒り」には「私憤」と「公憤」とがある。私憤とは個人的な事、たとえば自分に与えられた暴力や屈辱に対して怒ることだ。それに対して、公憤とは、公共の立場から道義に外れた事に対して憤ることである。桜井氏の怒りは、明らかに公憤である。

 日本政府が日本国民を餓死させながら、日本の法律を無視して、外国人の生活保護に日本国民の税金を使う。外国政府や国内の一部マスコミが史実を偽って、さも過去の日本人が非道なことをしたように言いふらす。こういう事に対する怒りは公憤である。

 私憤から特定の民族への憎悪や蔑視の言葉を投げつけるのはヘイトスピーチだが、公憤は違う。誤った政治や制度に対して国民が公憤の声をあげる事は、自由民主主義国家において、より良い社会を築いていくための常道である。

 それをヘイトスピーチとして、公憤を抑え込んでいくのは、言論弾圧だ。中国政府が汚職に怒るジャーナリストに「国家転覆罪」などの罪を着せて弾圧するのと同じ所行である。

 思えば、我々、日本国民は長らく「公憤」という感情を忘れていた。原爆攻撃による一般市民の大量虐殺という戦争犯罪まで、怒るどころか「過ちはくりかえしません」と自省してしまった。

 これも戦後の占領軍に洗脳され、その後も反日マスコミや近隣諸国から繰り返し植えつけられた日本罪悪史観によるものだろう。そして、韓国による竹島強奪や、北朝鮮による拉致、近年の中国による尖閣侵略に対しても、我々は怒ることを忘れてしまっている。

 我々の先祖が大切にしてきた武士道では「義をせざるは勇無きなり」として、不義非道を見過ごさずに立ち上がるべしと教えてきた。桜井氏の「怒られて当たり前のことなんだよ、こういうのは!」という声は、日本人が忘れていた不義非道に対する公憤である。

 国家や民族の名誉を他人事と考えていれば、こういう公憤は生じない。日本人が公憤を忘れていたのは、国家も民族も自分とは関係ない、という愛国心や公共心の欠如ゆえだろう。


■7.「温和な日本人が、ついに怒りの声を上げた」

 こういう公憤を、在特会は横断幕やメガホン、手製のプラカードを持った「抗議街宣」で表現した。平成25(2013)年3月17日の新大久保デモでは約500人もが参加し、沿道からも拍手をもって迎えられた。[4, 303]

 この「嫌韓デモ」に注目して、韓国メディアのみならず、ニューヨーク・タイムズなどの欧米メディアから、アルジャーラのような中東系メディアまで、特在会に取材に来た海外報道機関は平成25年だけで30社以上に上ったという。

「何をいわれても微笑みを絶やさない温和な日本人が、ついに怒りの声を上げた」「日本人が韓国への怒りを露わにし、初めて自己主張を外に向けて訴えている」と各国で大々的に報道された。

__________
 ある意味で日本国民対マスメディアの戦いでもあった新大久保での一連のデモは、当初の「異常反日を続ける韓国に日本人の怒りを直接ぶつける」「韓国を動かす」という目的を達成するどころか、それ以上の効果を叩きだしたのです。[4, 313]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 従来はこういう怒りの声もなかったので、韓国や国内左傾マスコミの反日はまさに言いたい放題だった。外務省の平和友好路線では、韓国人による世界での慰安婦像設置は止まらない。不義非道の行いは、それなりの代償を払わせなければ止めることはできない。


■8.「しかし、投票には行ってください!」

 7月22日の品川駅高輪口の演説を、桜井氏は次のように始めている。

__________
 ありがとうございます。 ただいまご紹介に預かりました、東京都知事選に立候補させていただきました桜井誠でございます。・・・

正規の泡沫候補でございます。しかしね、いまのメディア…、ここを御覧ください。 ここにいわゆるテレビメディア、新聞メディアと呼ばれている人間が誰も来てないんですよ。 しかし、これだけ大勢の人が集まっている。・・・

 もちろんね、有名人がここにきてね、しゃべるのが一番皆さんの注目を引き付けるでしょう。 しかし、都知事選挙っていうのはね、人気投票じゃないんだよ![3]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 この演説を、桜井氏は次のように結んだ。

__________
 今日私の言った話、私から聞いた話から気に食わないんだと、お前の言っていることが間違っているというんであれば、私に一票なんて入れなくていい! しかし、投票には行ってください!

 特に若い君たちが投票に行かないことによって、都政はね、都政は停滞しております。選挙に行かないということはですね、白紙委任状を都政に、国政に捧げるということなんですよ。 白紙委任を出しておきながら、都政、特別都民税だの、固定資産税だの、そういったものが高い、そうやって文句を言うのは間違ってるんですよ!!![3]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 今回、都知事選となったのは、あまりにもひどい桝添前知事が辞職したからだった。その桝添前知事を選んだのも、自民党都議連の黒幕やら公明党の組織票などで、一般の有権者が本当に自分で考えて、一票を投じなかったせいだろう。

 政治を真剣に考えない有権者が、マスコミに踊らされて、民主党政権や、桝添前知事などのどうしようもない政党、政治家を選んでしまい、その結果、国政や都政が大混乱して、国民自身が被害を受けているのである。[b,c]

 国家の事を我が事と考える有権者なら、かつての民主党政権や桝添都政に、公憤の声を上げるのは当然だ。それを「ヘイト・スピーチ」とレッテル貼りをして抑え込もうという一部マスコミは、我が国を民主主義を知らない近隣諸国のようにしようとしているのだろう。そういうマスコミにも公憤の声をあげなければならない。
(文責:伊勢雅臣)
Posted at 2016/08/14 16:24:19 | トラックバック(0) | 戯言 | 日記

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何シテル?   07/20 23:10
【座右の銘】 賢者の信は、内は賢にして外は愚なり、 愚禿が心は、内は愚にして外は賢なり。 是は親鸞聖人の御言葉です。 【意味】 私たちはなかな...
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