さよならアウディ・・・なぜ突然廃車になったのか？

なぜ突然廃車になったのか？
それは炎上したからです。前日19:30頃に帰宅。就寝しようとしていた深夜0:30頃に突然フロントグリル付近から炎が吹きあがりどんどん広がって大火災に。幸い御近所の通報で消防車がすぐに到着し、車内にも火が入らなかったため、なんとか家屋への延焼は避けられましたが、フロント部は全焼。

ガラスの割れる音、タイヤが破裂する音、２ｍ以上も吹き上がる炎など今思い出してもゾッとします。

警察、消防の現場検証の結果、放火の可能性はなく、あくまでも車両が原因の出火との結論が出ましたが、車のどこが悪かったのか？キーを切ってから５時間以上経過しているため、排気系(タービンとか)は考え難く、電装系(バッテリー含む)か？＊(画像は参考です。)

実はドライブレコーダーに出火直後と、ボンネットからフロントガラスに吹き上がる炎が写っていました(レコーダーは壊れましたがSDカードは健在)。その動画を見ると、最初フロントグリルの左側から炎が出て、その後右側からも吹き出します。エンジンルームの左側はバッテリーがあり、エアフィルター等の樹脂パーツも多くどんどん延焼していったものと思われます。ラジエーターも溶け落ちるほどの高温で、フロント部はエンジンブロックと排気系の金属パーツ以外はバンパー、ライト含め全て燃えつきてしまっていました。

炎は下側からホイールハウス、タイヤを焼き左右のフロントドアへ回ってきたようです。このまま、車内に引火すれば大惨事だったでしょうが懸命な消火作業でなんとかくい止めていただきました。

後日、ディーラー整備工場で保管されていた現車に対して、ディーラーメカニック、AudiJapanの担当者、ドイツ人？のメカニック、警察官立ち合いで消防署による再検証が行われました。消防の担当の方の指示で分解しながらの検証です。私もズッと視ていましたがひどい状態でした。出火の２週間前にディーラーで定期点検整備をうけたばかりで、？？？と思うばかりでした。

検証結果は「出火原因不明」。消防署の方は「車両火災は想像以上にたくさん起きていて、原因はオイル漏れ放置や整備不良が考えられるが、出火原因不明も多い」とのこと。よく火災の報道で「分電盤から出火して・・・」などと報じられたりしますが、どこが燃えたというだけで、なぜ出火したかは明らかではありません。個人的にはHIDのイグナイターかトランスあたりが怪しい気がしますが、こればかりは素人考えではなんともわかりません。DIYでいじった電装系とは言っても、せいぜいドラレコ、レーダーを取り付けた程度で(これは消防の方に何度も聞かれた点です。)原因とは思えません。ただただ驚き、残念です。
＊(画像はNETに落ちていたA4の火災現場写真。全く同じ燃え方のような・・・)

事件から半年以上を経て、イヤな、もう忘れてしまいたいことではありましたが、Audiとさよならをするためにも書いておいたほうが良いと思いました。事件後、ディーラーの担当者曰く「一切、このことに触れるな」との指示を受けたそうで、こちらへのディーラーからのコンタクトは一切なし。別に、補償しろだのなんだのとクレームつけたり揉めたりしたいわけでもないのに。ただ言わせてもらえば11年間、3台新車を乗りついだ一顧客に対して見舞の一言すらないとはどういうこと？公式に原因が不明なのだから詫びる必要はないですよ。しかし「大変でしたね。」くらいは社交辞令でもあってしかるべきでしょう。残念でがっかりしました。思い返せば、一台目を購入した頃はとても親切で、もっとアウディに乗ってもらいたいって熱意もあったのに・・・。その後、担当者も次々替わり、アウディの世間での認知度が上がってゆくのに比例するかのようにだんだん余所余所しくなって、もう潮時なのでしょう。10年間で変わってしまったなぁ。アウディは今でも大好きなのに、これではもうディーラー(Audi Japan?)と気持ちよく付き合えない＝もうアウディを買うことができない。なにせ地方ではディーラーは選べませんから・・・。さよならアウディ。