この記事は、
「イケメン」な指揮者達~おまけも有るよ(笑)~について書いています。
怖い顔の指揮者の事を書いたら、みん友バーンスタインさんが男前の指揮者について書いてくれました。とーっても嬉しかったのでトラックバックのお返しをします(笑)
「オーケストラを指揮するのに顔なんか関係ないじゃないか!」と言われれば確かにごもっともです。
指揮者とオーケストラが作り出す音楽に価値があるのであって、顔やルックスはどうでもいいのです。
しかし、指揮者は指揮棒だけでオーケストラを指揮するわけではありません。
顔や表情でオーケストラにメッセージを伝えることは大変重要です。
故岩城宏之先生は「指揮のおけいこ」(文春文庫)というエッセーで、「無表情で指揮をしてみたら」(本書22ページ)という実験をして紹介しています。
無表情を完璧に作るために、石膏でデスマスクならぬライフマスクを作りそれをかぶりながら指揮したそうです。
結果は、無表情のマスクで手だけを動かした指揮は全く音楽にはならなかったが、逆に手を使わずに顔だけで指揮をした方が自然な音楽を演奏できたそうです。
今回は「顔」のタイプ別に指揮者を勝手に分類してみました。
あくまで「顔・ルックス」についての私感です。
ついでに昔 会社の研修で習ったリーダーシップスタイルの分類に無理やり当てはめてみました(笑)
■スター・ヒーロー指揮者
リーダーシップスタイルではエクスプレッシブタイプ・理念重視型です。
ヘルベルト・フォン・カラヤン

スター指揮者と言えばこの人「帝王カラヤン」に登場願わないわけにはいかないでしょう。
天才肌とも称される事が多く、自らのカリスマ性や、魅力的な理念やコンセプトでメンバーを引き付けるタイプの指揮者です。顔・ルックスも端正でスター性を備えています。
あくまでルックスだけですが、このタイプの指揮者としては、
カラヤンのライバル、レナード・バーンスタイン

イタリアの伊達男カルロ・マリア・ジュリーニ

マイケル・ティルソン・トーマスはハリウッドスターのようです。

年をとってもカッコイイ。
■厳格な指揮者
リーダーシップスタイルではドライバータイプ・牽引型です。
フリッツ・ライナー

恐ろしい人だったという逸話が多い指揮者です。
剛腕・強面のリーダーで、メンバーをビシビシしごいて超一流オーケストラに鍛え上げるタイプの指揮者です。禿頭で目つきの鋭い人、指揮者の顔にはこのタイプが多いような気がします。
このタイプの指揮者は、先日「
怖い顔の指揮者たち」で紹介しましたが、その他にも
アルトゥール・トスカニーニ

ウィルヘルム・フルトヴェングラー
■学究肌の指揮者
リーダーシップスタイルではアナリティカルタイプ・事実分析重視型です。
ニコラス・アーノンクール

クラシック音楽の世界で50年ほど始まった、作曲された当時の楽器や奏法を研究して、作品の本当の姿をよみがえらせようという演奏スタイル。
アーノンクールはバロック以前の音楽から、古典派・ロマン派・近代の音楽まで、その研究と演奏の幅を広げました。
資料や研究をもとに、論理性の高さや分かりやすい説明でメンバーの安心感と信頼を醸成するタイプの指揮者です。
指揮者という職業の人たちは、誰もがみな膨大な勉強をして指揮に臨むものですが、その中でも、あくまで見た目的に学者風という事で選ぶと。
ピエール・ブーレーズ 難しーい現代音楽をいっぱい作曲してます。

ジュゼッペ・シノーポリ 精神科医で作曲家で指揮者。本物のインテリでした。
■キャプテン、兄貴のような指揮者
リーダーシップスタイルではエイミアブルタイプ・人間関係重視型です。
クラウディオ・アバド

ベルリンフィルが帝王カラヤンとの不幸な確執の後に選んだ常任指揮者。ひと言でいえば「良いヤツ」って感じの指揮者です。
こういうタイプの指揮者だと少々振り間違えてもメンバーは「しょーがねーなーウチの親方は」とかなんとか言いながら、オーケストラの方で上手くカバーしてくれるんじゃないかと思います。
アナリティカルと同様、リーダー自ら意思を強く打ち出すことはしませんが、その分重視するのがメンバーとの関係性。メンバーの特性に応じた動機付けを行い、メンバーの能力を最大限発揮させ、その結果としてチームを成功に導くタイプ。
メンバーからは親しみを込めて親分とか兄貴とか呼ばれるような指揮者で、オーケストラとも長期間良好な関係を継続することが多いようです。
これももちろん見た目だけ私が選びました。
サイモン・ラトル

N響と大の仲良しだった、ヴォルフガング・サバリッシュ
ビジネススクールで勉強するリーダーシップスタイルでは以上4つの類型に当てはめる事が多いようです。
指揮者でなくプロ野球の監督をあてはめると、エクスプレッシブタイプ・理念重視型=長嶋、ドライバータイプ・牽引型=星野、アナリティカルタイプ・事実分析重視型=野村、エイミアブルタイプ・人間関係重視型=栗山でしょうか。
もちろん、4つの類型のどれにも当てはまらない人たちもいます。
野球で言えば「オレ流」落合監督でしょうか。
■オレ流個性派指揮者
フランスのエスプリ(ベルギー人だけど)、アンドレ・クリュイタンス

ほのぼのおじさん、ピエール・モントゥー

超個性派「ストコ節」、レオポルド・ストコフスキー

スイスの時計職人、エルネスト・アンセルメ

謎の前頭葉、ホルスト・シュタイン

北欧の巨人、レイフ・ゼーゲルスタム

音楽家でなかったら狂人か犯罪者かその両方、オットー・クレンペラー
以上、あくまで私が写真を見て「顔だけ」で考えた指揮者のタイプ別分類です。
暑い中、むさ苦しいオッサンの写真ばかりで大変失礼いたしました(笑)
なお、全然違うじゃねーか!という抗議は受け入れられませんので、あしからずご了承ください(爆)
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クラシック音楽 | 日記
Posted at
2017/07/25 13:09:42