
こんばんは♪
夏休み、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
一年中、夏休みの私ですが、皆さんに合わせて夏休みの自由研究をしましたので発表します。
ぼくのじゆうけんきゅうのテーマは
「じゅうていおんを鳴らしたい」ですww
ぼくのスピーカーはJBLのC36 VISCOUNTという、1952年頃から1967年頃にアメリカで作られていたスピーカーのコピー品です。
C36 VISCOUNTは縦型で、横型のC38 Baronという兄弟もありました。
ニックネームのVISCOUNTは子爵、BARONは男爵という意味です。
C36 Viscount

C38 Baron
C36 VISCOUNTは約15年間製造が続けられ、その間にさまざまなスピーカーユニットの組み合わせが提案されてきました。

ウーファー(低域用)だけでも、D208 D123 D131 D130 LE12C LE14C 130A D123 D130 LE14A LE10A LE15Aと12種類もあります。その中で15インチ(38センチ)は、D130 130A LE15Aの3種類です
ぼくのスピーカーは、上表の001タイプ(赤囲)。つまり、低域用130A、中高域用LE175DLHを手本に、130Aをプロ用の2135に変更し、高音域をJBL077で強化しています。
JBLのスピーカーユニット(JBLはスピーカーユニットと言わずトランスデューサーと言っています)は、コンシューマー用の3桁数字(+アルファベット)のラインと、4桁数字のプロ用ラインがあります。また、フェンダーなどのギターアンプ用のOEMもあり、なかなか複雑です。
その中でも15インチユニットは、種類が多く、目的によって性格の異なるスピーカーがあり、いっそう複雑になっています。

ぼくが初めに使っていた2135というユニットは、上の表の赤丸のユニットです。
これは、JBL15インチの代表的な名機D130のプロバージョンです。
D130は実はウーファーではなく、ワイドレンジ・トランスデューサーつまりフルレンジスピーカーです。
そのため、f0は60とか40hzと言われ(数値が資料によって異なる)、いわゆる重低音は出ません。
その代わり、軽量・強力な振動系により、優れた応答性と100dbを超える高能率を実現しています。
明るく張りのある、元気にグイグイ前に出てくる迫力ある音が、D130の真骨頂です。
2135も同傾向で、プロ用として放熱性・耐久性を向上させています。

ぼくはこのスピーカーを入手してから約1年間半、いろいろな曲を聞いてきましたが、特に打楽器系のパンと張った皮を叩くパリッと乾いた音や、ギターや弦楽器のピチカートの弦を弾く音、またピアノの音色が気に入っています。
一方で、やはりローエンドの不足は、特にクラシックのフルオーケストラで感じることがありました。また、曲によっては中音域の響きにややうるささを感じることもありました。
これらを解消するために、低域用ユニットの2135をLE15Aに変更することにしました。

LE15Aは純然たるウーファーで、D130(2135)とは全く異なったアプローチのスピーカーです。
また、設計者もジェイムズ・ランシングではなくバート・ロカンシーという人物です。
LE15AのLEとは「Low(またはLinear) Efficiency」つまり低効率を意味しています。
LEシリーズは効率よりもローエンドの音域を再生することを優先した設計になっています。
その結果、D130(2135)では100dbを超えていた能率は94db程度までに抑えられ、D130(2135)では40Hzまでであったf0は20Hzまで伸ばすことができています。
JBLの15インチユニットについては、
こちらのページが非常に良く調べられていて、読みごたえがあります。
https://lazyecology.web.fc2.com/reverb/DIY/jbl_2220/1_jbl_15inch.html
さて、御託はここまで。
実際に聞き比べてみましょう。
1.女性ボーカル
Desperado / Diana Krall
What a Wonderful World / Eva Cassidy
木綿のハンカチーフ / 橋本 愛
2.JAZZ
Take Five / The Dave Brubeck Quartet
Waltz for Debby / Bill Evans Trio
3.Classic Piano
Mozart / Piano Concerto No.25
Rachmaninov / Rapsodi on a tema of Paganini
4.Classic Chamber Music
Mozart / Piano Concerto No.12 (Chamber version)
Ravel / Le jardin féerique (Ma Mère l'Oye)
5.Classic Opera Choral
Bizet / Carmen Act III - March and Chorus
Verdi / Aida, Act II - Gloria all'Egitto
6.Classic / Opera Duet and Overture
Veldi / La traviata : Act 1, Toast Cotrubaş / Domingo / Kleiber
J. Strauss II / Die Fledermaus - Overture
7.Classic Orchestra
Gershwin / Cuban Overture
Respighi: Pini di Roma - 5. I pini della Via Appia
2135・LE15A、いずれもJBLを代表する15インチスピーカーユニットです。
どちらが優れているか?じゃなくて、自分の使い方ならどちらが相応しいか?だと思います。
結論はみなさんで出してください♪
いじょうでなつやすみのじゆうけんきゅうのはっぴょうをおわりますww
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Posted at
2023/08/20 21:01:05