ALTEC LANSING 405-8H  

オーディオマニアには有名な名機をヤフオクで安く入手しましたが、いかんせんボロイ(^_^;)
ウレタンエッジは前のオーナーが交換したらしく、弾力が有る状態で残っているものの、ペーパーコーンはヨレヨレです。

■仕様
口径　：　4インチ（10cm）
種類　：　フルレンジユニット
インピーダンス　：　8Ω
再生周波数帯域　：　60Hz～15kHz
出力音圧レベル　：　93dB（新JIS）
許容入力（連続プログラム）　：　15W
取り付けバッフル開口径　：　フロントマウント 108mm　リアマウント 97mm
サイズ、重量　：　直径 135 × 奥行 54、　0.9kg

　405-8Hの原型は1968年ごろ発売の405Aというシーリングスピーカーです。シーリングスピーカーとはホールや会議場、駅や空港などの音響設備として、天井や壁に埋め込んであるスピーカーです。
　カー用どころかオーディオ用ですらないスピーカーなのです。405シリーズはアルテック社がエレクトロボイス社に買収された後も名を変えながら製造を続けられ、廉価盤タイプがエレクトロボイス205-8Aとして入手できるようです。

私が入手した405-8H。口径10cmと言いますが、前のMarkAudio CHR70と比べると一回り大きい。振動板面積としては12cmクラスと同等です。
マグネットは20cm口径の同社スピーカーとほぼ同じ大きさのもので、振動板の直径とマグネットの直径がほぼ同じ。がっしりしたアルミダイキャストフレームで重量約1kgの非常に堅牢な作りのスピーカーです。
音響設備用という用途なので、丈夫で故障しないという事は重要です。これは高温高湿度のカーオーディオというヘビーな環境で使うのに適した長所です。
許容入力は定格15W(連続入力)ですが、最大(ピーク入力)は120W上あり、万一の大入力でも簡単に壊れない耐久性があります。
Q値やf値などの詳細な仕様は分かりませんが、天井埋め込みなどで使用するスピーカーですから、ボックスに入れないフリーエアーでも大丈夫でしょうし、自動車ドアへの取付けにも向いていそうです。

まとめ
●ヘビーデューティーなプロ用音響設備です。
●高能率なユニットです。ヘッドユニットの小出力アンプでも鳴らせますが、大出力の外部アンプで鳴らすとさらに元気になります。
●大音量でガンガン鳴らしてあげましょう。
●超高音は出ません。艶や響きは足りない気がします。
●細かいニュアンスや小音量での表現は苦手です。
●ハイ上がり、低音だら下がりの特性です。
●90Hｚ以下の低音はサブウーファーで足してあげましょう。
●パーカッションは歯切れがよく、気持ちの良い打音が聴けます。
●ボーカルは非常にクリアですが、声の質によっては固く感じることもあります。
●クラシック音楽のppピアニッシモの繊細な表現は不向きです。きれいな音を出すのは苦手かもしれません。
●金管楽器や打楽器は元気な鳴りっぷりです。


▼2018/1/19搭載、2018/2/10フォステクスMG100HRに換装
▼大音量にした時の鳴りっぷりの良さが気に入ったが、小音量の時に歪っぽさやノイズがあった。入手したユニットが古いものでコーン紙やボイスコイルが劣化していたことが原因かもしれない。いったん取り外して整備して、また試してみたい。