
ずいぶん塩漬けにしてたモンだが、話題にしないのも
それはそれでなんだかなあ、ので改めて。
さて今回のレンタル車。話題の一台、S660!
訳あって平日が仕事休みになたので、ならば今こそと思いレンタル申し込み
目論見通りに空いていたのだった。
NDロドスタとコイツ、買うならどちら?と考え
複数台持ちならいっそこっちでは、と仮決めもしたが
まあ乗ってみてからでも遅くはない。
試乗車は廉価グレードぎみのβ。
つってもその違いはかなり微妙なもんではある。
むしろ、黄色にこだわらないならアリな選択だろう。
まだ18000キロ程度の新兵でアル。純正タイヤのままなのもオイシイですしお寿司。

まず乗り込む…えっいきなりのオプーンですかい?
まあ本日は暖かいしいーか。
座面はビートとたいして変わらんorちょっと高いくらい、でも
サイドシルが座面に迫るくらい高くって、少し乗り込みにくい。
ドラポジにガシーンと収まった!狭さはビートとだいたい一緒、
でも実はビートは少しゆるゆりっとしてるのだが
エスロクはFDと同じくらいの収まり度じゃね。
ステアリングはビートよりちょいと上、シフトとの位置関係はほぼ同じ。
クラッチ踏む…少しだけ重いな、けどスムーズだ。
シフト入れる、おっなんか良さそう。ステアリングを切って出発…
ん?なんか今ハンドルがぬるりと動いた…?ともあれ発進!
少し落ち着いて各部チェック。
まず視界。タルガトップ的だが解放感はけっこうある。
後ろ側のゴツいフレーム、実はあまり気にならない。
むしろ前側、ピラーがゴツくビートよりひとまわり太いほうが気になる感じ。
エンジンは粘るが頼りない感じ?なんか印象薄い。
電動リヤウインドは、屋根開けるなら開放必須。
開けないと室内、風巻き込みでどったんばったん大騒ぎw
んでココ開けると、エンジン音が入りやすくなり少し賑やかに。
アイドリングではポスポスポスと情けない音になるけどw

シフトタッチはとてもすばら。
軽くてスムーズ、手ごたえもほどほどでシャコッと入る。
シフトがシャッキリポンと掌の上で踊るわ!…とか、反日ぐるめマンガめいた表現をしてみるが
レバーの取り付け剛性も高くガッチリしてて、これも好印象の一因かな。
DEデ澪やヌイヌポほど軽くはなく、少しだけ手ごたえもある。
ブレーキは強力、いきなりガツンと効く。ただコントロール性もまあまあ。
大通りに出て高速に乗り、パワー系をkwsk。
まず2速で吹け切り…メーターから見るに7500かな、そこで78キロ…
んっこれもう少し吹けるぞ?ビートと同じでリミッターはレッドの少し奥か。
2速7800で83キロね、うわリミッターに当てよったw
ヌイヌポはリミッター手前で、電スロ側が寸止めしてたモンだけど。
さて各ギヤは。2速から3000ごとにシフトしてみると
2〜6速まできっちり700ずつヲチw ホンダギヤ徹底しとるのう。
なので6速はそれなりにハイギヤードで、1500で50キロの1800で60キロ、吹け切れば220キロくらい…?まあ出ネーだろ!
普通車はともかく軽でこれだと当然ながら6速巡航は割と厳しく、登坂車線があるような坂では
6速のままだと坂にメゲてペースが落ちる事多し。
下道でも、1500は廻さないとガクブル言い出すので、50キロまでは6速に入れられない。
最初は頼りないと思ったエンジンだが、2000も廻せば元気になってくるんだな。
そこからの動力性能はなかなかのもの。これだけパワーあれば十分じゃないかと思うが
上でもブーストを抑えずにいけば80ウマは簡単に出せそう。
なにげに軽ターボ初体験だが、これはなかなか良いな。
ブーストうpした軽四コゾーが、なんか勘違いするのも頷ける。
チョーシこいたターボ軽四が、よりによってリッターSSにケンカ売って
予想に違わず爆裂四散とかする光景をたまーーーに見るが、これも納得。
自分でもなんかそうなりかけたんだよ、不思議。
アレはGT-R持ってこないとダメな相手だって知ってるのに。
んで車体は、例によって硬い。
エスニほどガッチガチではないにせよ、ビートより硬い。
ちなドア閉める音はよく似てる。
足もまあまあ締まってるけど、ギャップはスタッと乗り越えて軽くいなす。
エスロクは実車見るとわりと押し出しが強いのだが、それは
フロントが厚くてボンネットが高いせいかなと思う。
つまり、サスのストロークは十分にあるのだろう。ナイス正常進化。ワザマエ!
重量の前後バランスも良く、46:54という数字。MRでこれってけっこう凄くね。
しかしステアリングの感触で気づいたことひとつ。
まずニュートラル付近ではそこそこ、ビート並の手ごたえ。
ハンドルを30度くらい傾けただけではそのまま変わらず。
しかしここで、ハンドノレを45度も傾けると?
手ごたえがするりとフェードアウトして、つい廻しすぎてしまう。
たぶんそのへんから電動パワステがアシスト始めるのだが、
そのせいでインド人を廻しすぎる、というのは正直初体験だ。
これはアレかな、アジャイルハンドリングっていう。(以下、ずりーやつ)

交差点の左折でとかずりーやつが働き、電動パワステも働きだす事で
ドライバーの意思以上にクルマが曲がろうとする。
ちょっと困った現象だけど、まあすぐに慣れたかな。

目的ルートまでぼーっと巡航してる間に、パワー系再チェック。
メーターパネル横にあるセレクトスイッチで、通常モードとパワーモード?を
切り替えるのだが…正直じぇんじぇんワカラン。
パワーモードにすると、メーターが赤くなって燃費計がブースト計になる。
あと、低回転高負荷でのブーストが通常モードではほどほどで止まってたけど
それがアクセル踏んだままに最後までかかるようになる、のかな?
ブローオフの鳴きが気持ーち、元気よくなったかも?なので。
体感加速はあまり変わらないけど、燃費はかなり違ってくるのかもしんない。
通常だとブーストわからんしパワーだと燃費わからんし、そこは妄想でしかない。
通常モードでも、2000以上低負荷ならブーストはギンギンかかるし
アクセルのレスポンスも特に変化なし。
つまり、通常モードも十分に使える。ここは実にすばら。
これがトヨタ様だったら、通常モードを容赦なくモッサリにしてユーザーの顰蹙を買うだろな、とそんな偏見。
ただ、6MTだから何とも変わらんかったのだけど
これがCVT車になったら、エンジン・CVTの統合制御も含めガラッと変わるのかも知れない。
そんなインプレが車雑誌にあったような気もしたけど、ワスレタw
音についてだけど、ブローオフはぱしゅんっと小気味良い音質。
でも音量が小さいのだわw 赤ちゃんのくしゃみみたい。
これは軽だから仕方ないかな。軽なのにホイッスル鳴らしまくるってのも
おお、ぶざまぶざま。と思ってしまうので。
タービンの音も控えめなのはしょーがないけど、ちゃんと聞こえるねー
あと、エンジン音ももう少し勇ましくてもいいんで内科医って思った。
さて、今日もグリーンふるさとライン…ではなく、あえてR461。
ロドスタでは楽しかったがエスロクはどう?期待できそうではあるが。
うはwwwwwちょうたのしいwwwwwww
ずりーやつサイコーwwwwwwwww
パワー系文句なしwwwビートだと必死で登るのにエスロクよゆーのよっちゃんいかwwwww
広域農道に入ってもいわき市からR289に抜けても、終始こんな調子。
なにしろ、ずりーやつのおかげなのかコーナーがド安定。
適当に曲がり込んでもクルマがぐいぐい曲がってくれちゃうし。
フロントも、ビートと違って逃げる感じがまるでないし
路面荒れに対する安定性も段違い。
あとブレーキング強い。車体の剛性感も安定感も随一で、
ブレーキングの強さはFDに迫る勢いか、とまで感じた。
むろんこの点、ビートもMR-Sもまるで相手にならぬ。GC8のStiも余裕で負け。
やっぱりエスロクのシャシーって、ずりーやつが無くても十分に完成度が高いんだな。
日も傾いて涼しくなったので、いったん休んで
ロールトップを付けて帰投に移る。
ついでに、改めて細部チェック。
まずロールトップ、けっこうデカい。両脇のゴツいフレームに
中骨も3本入ってて、ロールトップは4等分される格好になる。
付けてみると簡単…というか、ろくに力を入れないし張りつめるところも無い。
不安にもなるが3本の中骨のおかげか、たいしてバタつきもせず快適に走る。
荷物入れ関係は…?正直キビシイ。
おひとり様行動なら助手席に荷物置けばいい、けど二人では?
荷物入れがとにかくなくて苦労しそう。ビートの実にささやかなトランクも
あれば結構違ってくるものだなあ。
エスロクのロールトップ入れはけっこうな容量だが、
ロールトップはなかなか重いので、人に持ってもらうのは酷だ。
なので二人とも手ぶらに近い荷物の量でないと、屋根を開けられない。
リヤフードのバルジの間に物置きたくなるけど、
ここは風の通り道&後方視界の要なんだなあ。
インテリア&エクステリアのちょっとした事。
ビートと違ってルームランプがあるw いやこれ大事だよ!
ビートにもルームランプ自作して、夜の乗り降りが便利になったし。

あと、便利キーのドアノブスイッチなのだが
これ初見ではぜったいワカランwwwスタイル重視とは言ってもなあ。
帰り道は高速に、早めに乗ってコーヒーで一息。
安いコンビニコーヒーに押されているけどこのアドマイヤ、相変わらずうまいし
フタもちょっと改良されてるね。
高速走行性もド安定、125すぎから微振動が出るけど余裕。135でリミッターwww
高速でのスピードレンジなら、6速入れっぱでもエンジンに元気が出る。
そんな中、ぼーーっとエスロク評価の総括。
ああ、これは車体が主役のクルマだ。エンジンは裏方に徹してるのだな。
このシャシーにボディにインテリアに、が動き移動することで物語を紡ぐもので
エンジンやミッションはそれを行うためのものに過ぎない。
こういうキャラなら、CVTを選ぶのもアリだ。
というか、CVT仕様のためにこういうキャラのクルマにしたのだろう。
そのくせ6MTのタッチが実に素晴らしいのも、何ともニクい。
ただそうするなら、MT車は元気の良いマフラーで
エンジンの存在をもっとアッピルしても良いんではなかろうか。
レンタルが終わってビートに乗って帰宅。
なんかホッとする。エスロクとは違ったシビアさもあり、ルーズさもあり。
まだ慣れないせいかな、エスロクは割と気疲れした。
あれほど素晴らしいクルマなのにな。
「S660はスーパーカー(キリッ」とかいう意見があるのも、なんか納得。
いかにもな非日常製造機といった風体が鼻につく?そういう訳でもないが。
なお414.2キロで19.56L。21.2km/Lであるか、あの動力性能に走行の質感。
それを小まめな5〜6シフトで稼ぎ出した+新技術の勝利、じゃのう。
しかも驚きのレギュラー仕様、まあ軽だからか…
そう思いながら、ビートで5速入れっぱのダラダラ走行、燃費ほぼ同じ。
でも登り坂だけはカンベンな!