
さて前回はNCロドスタ、今回は七瀬八重たんもといRX-8の出番!
とはいえ…デビュー当時に通常版(5MT)をディーラー試乗したっきりだし
正直このエイトさん、ネットとかでの評判は芳しくない。
まぁそんな前評判が覆ればそれも良し、楽しんでこーぜ!(鉄心)で挑む。
バトルギアではエスニとほぼ同性能(ややエスニが格上)のライバル車種、
カッチリ系のエスニと若干ゆるふわなエイト、の違いだったが。実物ははたして。
ご対面のエイトさんは、ホイール4本ガリ傷に、前後両脇ともエクボありの
此処おもしろレンタカーの中でもややお疲れな外観。まあ漏れはそんなん気にせんがな!
軽く説明を受けて出発。さてエイトの6MTを本格的に触るのは初めてだし
ちょっといじりを含めても久々の事だがはたして。バックが異様に入れづらかった記憶しかないが。

それにも、らしい理由があったっぽい。まず前フリとして、乗り込む時の足元の狭さ。
ミッションが室内におもくそハミッててなんぞこれって思う。
けどそれも、乗り込むとミッションの出張りが左膝の裏に隠れる感じになって
見た目ほど邪魔にはなっていない。
だが狭いもんはやっぱり狭いので、クラッチペダルとフットレストの間隔がほぼ無い。
まあそれはディーラー試乗でも印象に残った点だし知ってた。
ただ、そのせいでクラッチを奥まで踏み込みにくい。これはこのときやっと気がついた。
つっか、タイプSのクラッチはFD並みに重いので、それも奥まで踏み切れない理由だった。
まあそこまで判れば、あとは気合の問題なので良しとして。
意識して奥まで踏み込めば、バックもちゃんとスコッと入れやすくなったし。
んで発進のときに気づいたが、ミート範囲が異様に広くてそこは使いやすい。
正直ここまでするなら、ミート範囲が狭くなってもいいから
シリンダーの比率をもっと上げてペダルを軽くして欲しいのだった。
発進でもーひとつ気づいた事は、フライホイールが通常版より重くないかいって事。
べつに、起動トルクが細いとも思えないんだけどね?
まあ通常版のほうは明らかに低速が太くてフライホイールが軽かったので、こっちのがむしろ普通な感じ。
わかってしまえば走らせやすい車だった。クラッチも、奥まで踏まなきゃいけないのは
発進かバックの時くらいなので。あとセル廻す時な、これは知らないと地味に焦る。
ハンドリングも、ナーバスでもなくごく普通…?まあこれは後で。
高速に入り、2速で引っ張る。んー、8500でピーが鳴ってそこで100キロ。
REでレブ当てするのはやっちゃイカンので、タコメーターは注視すべし。
2~4は、4000でシフトアップすれば1000ずつ落ち、5と6は少し近い…これ、NCロドスタとおんなじで内科ね。
タイプS前期型はアイシン製6MT、NC(エイトも)後期は自社製6MTのはずだから
このギヤ比はマツダのこだわりでそうしてる気配。いまいち理解はできんけど。
となると、NB2のアイシン6MTも、今度出るNDの6MTもきっとこうなんだろーな。
ともあれ6速まで入ったので速度チェック…3000で100キロね。廻すねえ。
そのまま8500だとだいたい270キロくらいっぽい。廻ればね!
高速走ってて気づいた。
静か。
ド安定。…快適。
エンジン音は随分抑えられてるみたいで静かだし、車体がホントに安定でレールの上走ってるみたい。
新幹線に乗ってるような感覚。でも速度を上げるほどエンジンも応えてきて次第にwktkしてくる。
パリッとしたペリ排気の音と違い鼻づまりめいたサイド排気の音も、モーターっぽさを強調する要素で。
これがほんとに気持ちよくて、谷和原で降りるはずだったのがつい谷田部まで乗ってしまうw
パワー系の仕立てもなかなか面白く、上よりも中が充実してる感じ。
3000~5000あたりの吹けが、音・振動・トルク感で見ていちばんいい感じ。
やっぱり13Bなのだ、どうしてもFDを思い出す。
6000から音と振動が激しくなるあたりもホント13Bだ。
んでトルク感がそのへんで落ちるのもやっぱ13B。ただFDほどあからさまでそこからはブースト頼み、
というトルク落ちはせず、ちょっと息切れする程度。
さすがにエスニみたいな、6000超えてからが本番!てな訳にはいかない。
ただ、中が厚くて盛り上がる感じはエスニには無い味わいだと思う。速いかどうかはさておき。
とりま北を目指し、お試しはいつものR461…グリーンふるさとラインよりもこっちかな
どうもこのクルマは、おおらかなステージのほうが合うように感じた。
さて、高原道路めいた緩やかな山道を流していくと、なんとも新感覚。
これは、スポーツカーなのか?
自分でもそう思っていない事を棚にあげつつ心中でつぶやく。
何しろ、乗り心地よすぎ。ギャップに乗ってもふわりふわふわ、車検代車のDEデ澪のほうが
よほど締まった足してたくらい。駄菓子菓子…
この頼りなさげなゆるふわに、荷重を預けてみるとしっかり踏ん張るのだった。
この感じ、まるで…
電ちゃん?
!?
アイエエエエ!?ロリータナンデ?
落ち着いて再確認してみても、やっぱり柔らかいくせにしっかり踏ん張る。
柔らかくスムーズなのに最初から最後まで頼もしいルーテシアRSとも違った感じ。
まあこれは思い出補正あるかもしれない。
レンタル開始したから今度試そう。(ステマ
試してもワカランから妄想だけするが、1G未満の領域でサスが良い働きしてるのかも。
1G沈み込みが大きくジャッキアップでなかなかタイヤが浮かないのは、プレ/あZでもFDでも
見られたマツダ車のお約束であるが。その領域を活かす手法がようやく花開いた、のかもしれない。
つまり、沈み込んだアウト側ばかりでなく浮きそうなイン側でも車体を支える、みたいな感じか。
実際そんなのが上手くいくかどうかは(・∀・)シラナイ
ハンドリングの感触自体もけっこう良さげ、というか好み。
切ればススッと反応するし、でもNCほど遊びがなく硬質な訳でもない。
ロールは普通にする。まあこんだけサス柔らかいんだしなあ。
ピッチングも当然それなりにするので、ブレーキング時の安定感はFDに劣る印象。
まあGCインプのStiにも明確に優位なポイントなので、そのレベルを求めるのは酷かも。
ただピッチングが加速感の演出にも一役買ってるかもなので、厚い中間のトルクやハンドリングと相まって
このクルマはなかなかどうして、踏む気にさせる。ワザマエ!
とどめに室内チェックぅ~…
ステアリングは地味に小径な純正、φ36くらい?んで10時10分のコブなし。でかした!

シフトはタッチこそ軽くてイイけど、ブーツがヤレててそこが抵抗に。まあ仕方なかろて。
あとシフトがちいと後ろ寄り。まあフロントミッドシップの代償なのだが…
太めのセンタートンネルにドリンクホルダー2個。やや使いにくいが邪魔にはならない。

ドア側に追加したいところでアルね。
例によって右側サイドだが、このデカいのはちょっとうっとうしいw
6時間通しで座ったがシートはそれなりに良さげ。価格帯の割に頑張ってるな…
内装の質感?知らんがな。不満はないですだ。
んー、でーまあ結論として。
大変すばらな、いいクルマでした。ネットの評判()とは何だったのか。
自分では若干狭いスポーツセダンと思っているが、スポーツカーめいた楽しさを
十分にもたらしてくれる傑作だと感じた。
こんなのが260~320マソくらいの価格帯だったと思う。NDロドスタと大差ないて!
もっと評価されるべき…
いや、エイトはこのテの車にしては売れたほうだろうか。
正直ちょっと…欲しいかも、とか思ったりもしたさ!少し考えておくw
走行は453.9キロで、42リッター入りましたー…
10.81km/Lね、下道中心でまさかの2ケタ到達。高速ばっかじゃない割にはイイな!