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Goo-netで見つけた個体はスピードイエローのクラブスポーツ、並行、走行4万キロ、修復歴なし、RS用バックスキンステアリングとナビなどがついている以外はノーマルというものでした。この車、以前にYahooオークションに出ていた個体そのものに思えました。価格はオークションの開始価格＋20万円で、それほど上乗せされてはいません。

ネットへの掲載は見つけた前日の9月17日、18日の夕方に問い合わせると既に1件問い合わせがあったとのことでした。埼玉の店だったため、早速翌日に見に行く旨伝えました。

現車を確認すると、やはりオークションに出ていた個体に間違いないようでした。入手経路を聞くと知り合いの車関係の店から買い取ったとのことでした。
新車並行、Art sportsで購入（書類のコピーあり）、去年の車検は同オーナーが通しているようで、ほぼワンオーナー。RSステアリングも新車時のオプションのようで、その後いじられた様子はありません。サーキット走行の有無は不明、ボディーに洗車傷、多少の飛び石傷はありますが、凹みなどはなく、下回りもきれいでした。ブレーキパッド、タイヤの山も十分ありました。
マイナス要因はリップスポイラー、6点式ハーネス、消火器がないこと。ただリップスポイラーは段差で擦るのを嫌って外されていても不自然ではありませんし、ハーネスは後から買えばいいです。ブレーキはPCCBではありませんでしたが、PCCBなしのおかげで安いならそっちの方がいいし、サーキットに行くのに鉄ローターに替える費用を考えるとはじめから鉄ローターの方が安上がりです。

試乗は助手席のみ、運転はさせてもらえませんでした。洗車もしていない16年落ちロードスターで乗りつけた若造（見た目若く見えるので）は信用されなかったみたいです（左ハンドルマニュアル車は運転できなかったと思いますが）。

店まで来たものの、3台目を買っていいものか葛藤がありました。けれども、数ヵ月間探してきてやっと訪れたチャンスです。ここで買わなかったらまたずっとGT3を想い続けるだろうし、また並行してガレージ付の賃貸物件が見つかりそうだったこともあり、結局購入することにしました。その日は手付金を入れて帰り、後日電話を入れ正式に購入の運びとなりました。


ちなみに、その店というのはビートルズやスティーブ・ジョブスとは無関係の中古車買取販売チェーン店で、軽自動車と並んでGT3が売られていました。ポルシェ専門店から買うのが一番安心ですが、その分高くなります。専門店であろうとも保証があるとは限らないし、よっぽどアクセスが良くなければ通わなくなってしまいます。今回のお店、車検残りがある車で、店頭販売価格以外にかかった費用（納車整備、手続き諸費用など）は10万円のみでした。それで12ヵ月点検に準じた点検、エンジンオイル交換（Mobile 1）もやってもらえたので、中古車量販店もなかなかいいと思います。


今回の失敗点としては値引き交渉的なものをほとんどしなかったこと（事前にさむ。さんの購入記を読んでいれば…）と、ローンの頭金を入れすぎて生活が苦しくなったこと（汗）。これは今後の教訓にしたいと思います。

今、いわゆる都心の賃貸マンションに住んでいます。会津から今の家に引っ越してきたとき、職場が都心だったために現在の部屋を選びました。月々の駐車場代は42000円。都心では3-4万円/月が相場で、平置き＆屋根付にこだわって探した結果やや高目となってしまいました。

車で30-40分ほどのところに実家があるので、ロードスターは実家に、M6は手元にという生活ですが、3台目を購入するとなると新たに駐車場を借りなければいけません。自宅周辺は高くもう一台分借りるのはきついです。かといって遠くに置くのも不安です。遠くても屋根付ガレージならばいいですが、そうなるとあまり安くはならないし、そもそも屋根付ガレージという物件はネットで探す限りほとんどありませんでした。
そのため、5-6月からGT3を見ていたとはいえ実際に購入するとなると障壁は大きい状態でした。

そうこうしているうち、9月1日付で異動になりました。職場が都心からいわゆる「都下」に変わり、都心から下って通勤という形になりました。都心の暮らしは便利だし楽しくありましたが、職場が都下なのにあえて家賃の高い都心に住むのはばかげています。家賃の差額を考えると引っ越せばGT3も買えるか…、と思いはじめ、職場近くの部屋、駐車場を探し始めました。

そんな折の9月18日、Goo-netに一台の996GT3を発見しました。

探し始めた時点でまず目にとまったのは、シルバーの996GT2。
いきなりGT3ではありませんが、約4万キロ走行、販売元は横浜のディーラー、800万円ぐらいのものでした。中古車価格はGT2はGT3よりやや高い程度で、新車時の価格差を考えるとかなりお買い得です。また同時期に白のGT2並行車も出ており、どちらも見に行こうかと思いました。
けれどもいくらお買い得とは言え支払い金額が高くなるのは間違いなく、ハイパワーターボは維持費もかかりそうです。それにGT3が欲しかった筈なのに話が違います。

GT3ははじめから後期に絞っていました。
探し始めたちょうどそのとき、Yahooオークションにスピードイエローのクラブスポーツ、並行輸入、4万キロ走行という車がありました。相場より明らかに安く遠くない場所からの出品でもあったので見に行こうかと思いましたが、高額な車をYahooオークションで買うのはさすがにリスクが高く、また当時は仕事関係も落ち着いていなかったので見送ることにしました。結局この車は落札されずに終了、再出品されることもありませんでした。

その後、目黒の店にキャララホワイトのクラブスポーツ、ホイール、マフラーなど交換済み、PCCB仕様車でローターはスチールに交換済み、走行4万キロというのもありました。これも家からは遠くない店だったので何度も見に行こうかと思いましたが、サーキットをずいぶん走ってそうな雰囲気なので車の傷みが心配だったのと、この時点ではそれほど勢いもなかったのでスルーしました。この個体は1-2ヶ月ほど掲載されていましたが、そのうちに売れたようです。


買うか買わないかはともかく、というか買う気は1割程度しかありませんでしたが、徐々に希望が固まってきました。

① クラブスポーツであること。ボディー剛性についてはこだわりませんが、サーキットを走るならロールケージがあった方がうれしいです。また単純に6点ベルトを装着することを考えるとロールケージ付がいいです。

② 色はスピードイエローが第一希望、第二がキャララホワイト。黒もいいけどGT3のイメージとは違う。シルバーはよっぽどお買い得でなければ候補外。
ランボルギーニディアブロやルーフCTR（イエローバード）の影響で昔からスポーツカーは黄色がいいと思っていました。ユーノスロードスターを買うときも黄色を考えましたが、タマ数が少なかったので諦めたのでした。

③ いじられていない車両。純正を知りたいというのと、いじられている＝走りこまれているという危惧から、なるべくノーマルの車が希望。エアバッグが外されているものは絶対にNG。マフラーもうるさいのはイヤなので、交換してあっても純正が残っていること。

④ 走行距離は4万キロぐらいまで。短いほうがいいに決まっていますが、予算との兼ね合いになります。

⑤ 正規ディーラー車か並行輸入車かのこだわりはなし。どうせディーラーでメンテナンスすることはないので、どちらでも構いません。

確か今年の5月か6月、おそらくM6のリアナンバープレートを移設するに当たってポルシェのナンバープレートベースについて調べていたときだったと思いますが、996GT3乗りで有名なホワイトフロッグさんのブログにぶつかりました。

元々幼い頃から車好き、カーグラフィックを読んで育っているので当然ながらポルシェのことはそれなりに知っています。また3-4歳の頃に近所にポルシェが止まっていた記憶がうっすらあり、また白い911のミニカーを持っていた記憶もあります。

でも実生活ではポルシェに全く縁はなく、先輩たちが乗っているのを見ても何とも思いませんでした。また最近のポルシェは過剰なヒエラルキーと旧モデルの陳腐化の策略が目に余り、むしろ嫌悪感さえ抱く程でした。

それがホワイトフロッグさんの996GT3称賛の記事を読んだ瞬間、とてつもなく996GT3が欲しくなってしまいました。

理屈ではなく「インスパイアされた」という感じで、とにかく乗ってみたい、欲しい、と。

冷静にいえば「この方をこれほどまでに引き付ける996GT3という車はどんなものなのか知りたい」ということになります。広告の影響を受けたジャーナリストの記事にはない説得力というでしょうか。

また、「車好きとして多くの車好きを魅了する911にいつかは乗ってみたいが、911には星の数ほどの年式、グレードがる。『最新こそ最良』を求めるとそれこそポルシェの思う壺、かといって空冷はトラブルが怖くて敷居が高い」という問題に対して、996GT3は一つの答えといえるものでした。

とはいってもM6を買って1年程度、また車を買うのはさすがにはばかられましたが、見るのは自由、中古車サイトで996GT3を見る日々が始まりました。