ノーブランド RAIZIN改Ⅱ 36F  

オカルトチューンと言われがちですが、オカルトではないのがコンデンサーチューン(キャパシターチューン)。
しかし、今から20年前近くの大昔に流行ったホットイナズマ、このクラスの静電容量が比較的低いものでは、小排気量で絞り出しているような車とかバイクとか、効果が得られる車は限られていましたね。
実際、10年以上前に、私も0.031 F(ファラド)の容量のものを付けてみましたが、体感できませんでした。

最近は、電気二重層コンデンサ(EDLC)が普及するようになり、劇的に容量が増えた商品が出てきて、容量が高いと効果が体感できる車種の範囲が広がるようです。
大容量品の選択肢はいくつかありましたが、ヤフオクで色々と見ていると、2つの業者がお互い偽物と罵り合いながら出品しているRAIZIN改なるものが（笑）

メタライザーも、かつてそうでしたね。
おそらく、前は一緒にやっていた人が独立して、本家を凌駕してやろうと図っているパターン。
どちらが本家か？は、評価の数で一目瞭然ではありましたが、まず聞きたいこともあったので、両者に質問して探ることに。
評価数が多く本家と思われる方は、質問してもぶっきらぼうで、レスポンスも悪く、回答が無い場合もあり、印象良くない。
他方の一桁評価が少なくて分家と思われる方は、レスポンス良く丁寧に答えてくれて好印象。
ただ、製品の静電容量対価格は本家の方が上手。
そうこうしている内に、本家がさらに大容量なものを発売してきた。
分家の方が取引がスムーズで、アフターケアも良さそうだったですが、どうせ金払って送ってもらうだけだからと、本家の大容量新商品を買うことにしました。(後日談で大変だったので後述)

それで届いたのがこれ。
容量は桁違いの36 Fです。
何基準かはわかりませんけど56000倍なんだそうで、私が過去に付けたものからでも1000倍を超えるものとなっております。

商品説明に書いてある謳い文句10項目について、以下にファーストインプレッションを添えてみます。

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◆パワー/トルクアップ: 全回転域において安定した電圧を供給できるため燃焼効率が向上

⇒ブーストアップではなく、排気量アップな感じが体感できます。純正オイルが入っているとは思えない感じのモリモリになり、街乗りでアクセルに足を載せるだけで走る感じが増します。(ランエボ9は、一速ギアでクラッチをゆっくり繋ぐと、エンストせずにまるでAT車のクリープのように進むほど元々パワフルのため、街乗りではアクセルに足を載せるだけ)
また、平地で6速ギアだと、50 km/h定速が限界な感じでしたが、45 km/hでも何とか行けるか？みたいな。
これまでの感覚でギアチェンジすると、ちょっと低いギアで引っ張りすぎたなという感じになります。
5速で登る坂が6速で登れたりとか。
燃費は10％以上向上しました。
しかし、プラグやエアクリも同時期に交換しており、さらにはガソリン添加剤も入れたし、気温が下がってきているので、どれが最もクリティカルかまでは言及できません。

◆レスポンスアップ: 二次電圧の立ち上がり向上や負荷による電圧変化が少なくなり、吸入空気量増加時においても安定したスパーク

⇒二次電圧といえば、既にイグニッションブースターが付いていて、現在も稼働してますが、負圧域では排気量が大きい車のレスポンスになったという感じ。軽くブーストもかけましたが、正圧域もスパっとキレが良いというよりも、やはりモリモリっと加速する感じ。
レスポンスがターボラグのことなのなら、ラグは減った感じです。

◆カーオーディオの電源強化・解像度アップ: 低インピーダンス高速EDLC、オーディオ用コンデンサーを採用することで、高音域・低音域を 大幅に音質改善に効果を発揮

⇒低音は車なのでわかりにくいものの、ニュースの男性アナウンサーの声が野太くなった感じがします。一方の高域は明らかにキンキンするようになったので、前より出るようになったということですね。イコライジングをやり直さなければならないです。

◆始動性の向上: スパークが安定する事により着火性能が向上

⇒プラグとエアクリ交換してから始動性は改善していますが、先程再確認してみると、セルモーターの回りが若干速くなり、エンジン始動までの時間も短いことを確認しました。また、ブースト計を見ると、負圧領域で走る(ブーストがかかっていない)ことが多くなったように思います。

◆エンジンに優しい: 燃焼効率向上する事でカーボンの蓄積を低減しエンジンの負担を減らします

⇒これは、どんな車でも長期的に気筒内の内視鏡観察やプラグの焼け具合とか見ないとわからないですね。

◆エンジン振動の低減: 燃焼が安定する為、エンジンの振動が低減し乗りごごちが向上

⇒プラグとエアクリ交換して既にとても滑らかになっていたので、あまり変わりませんが、エンブレはさらに効かない方向に。メタライザーの類を入れて圧縮が良くなった時に似ています。

◆エンジン再スタート時のショック改善: アイドリングストップ車の切り替わりショックを軽減します

⇒アイドリングストップ非装着車ですが、最近は信号待ちなどて手動アイドリングストップなどをします。上の始動性の項と同じく、一度エンジンをかけて止め、再始動させた時もセルの回りが速く、着火まで短かったです。

◆エアコン使用時のパワーダウン軽減: コンプレッサーを作動させたときでも、エンジントルクが向上したことで、燃費悪化を軽減します

⇒プラグとエアクリ交換して改善してますが、そこからさらにエアコンコンプレッサーオンをもろともせずにモリモリ走るようになったか？と問われれば、あまり変わりません。

◆ライトの明るさアップ: 電装系の強化でライト類のチラつきや電力安定化が向上

⇒ハロゲン球の車なら体感できるかもしれませんが、HIDなので変化無し。

◆バッテリーの負担を低減: 高性能なEDLCを搭載することで、バッテリーの寿命は格段に延びます

⇒バッテリーというよりオルタネーターについての話ですが、これは、何も変わりませんでした。発電してバッテリー充電していると、電圧計では14 Vを超えて、安定すると13 V後半の値になる様子は変わらない。電装系とエアコンフル稼働で12 V周辺まで電圧が落ちるのも変わりません。
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より大容量だとどうなるのか？興味あります。50 Fとか80 Fなんてもの見つけてます。

ただ、今回の業者(本家)からは二度と買いません（笑）
まず、頼んでもないのに標準ではないM10の端子が付いたものが最初届いた。
自分の車のバッテリー周りは標準のM6(10HEX)なので、マイナス側は何とかなるけど、プラス側は何ともなりません。
返品交換の約束はすぐ取れましたが、返品送料を私が負担することになりかけたり、そもそも連絡が非常に取りづらく、何とか(目に見えない手間暇のコストは除き)私の追加負担無く交換に至りましたが、そこに至るまでが面倒くさくて時間もかかり、これまでのネット売買の中で最低でした。
職人気質でぶっきらぼうだからしゃーない、と思えるレベルではないです。

なお、こんな金があるなら、コイルやプラグコード、そして純正のセンサー類やホース類をレストアしろ？
もちろん、それらもやりますよ（笑）
前から興味あったので、最近車に金をかけてなかったので、少しくらい遊び心系をやってもいいのかと。