自動車税支払いの季節がやってきました。ボクは日本でクルマ乗ってなくて車庫で保管しているだけなのに、しっかり29,500円払いました。
(皆さんはおいくら万円支払ったでしょうか)
なのですが、ボクがフィリピンで今年支払う自動車関連の税金は・・・0ペソです。来年も0ペソです。再来年も0ペソです。その先も、法律が変わらない限り0ペソで続きます。
まず、フィリピンでは自動車に対する税金は新車購入時にしか発生しません。
新車購入から3年以上経過するとLTO(運輸局)の登録更新が発生し出すので毎年支払うお金は出てくるのですが、あくまで更新手数料とステッカー代です。2,000ペソ(約4,000円)もしません。
新車購入時の税金は図の(NEW RATE)の通りです。
車両本体価格が60万ペソ(約120万円)より下なら4%、そこから100万ペソ(約200万円)までなら10%、400万ペソ(約800万円)までなら20%です。400万ペソ(約800万円)を超えると50%になります。
車両本体価格帯に比例して税率が上がります。
排気量は一切関係ありません。このあたりはアメリカの税金のかけ方に近いでしょうか。
(なので時折、よーしお父さんアストロ買っちゃうぞー、とか思ってしまったりもします、はい)
高級車は恐ろしく税率が高いですが、大衆車は大した額になりません。
ハイブリッドは税率が半額になります。
トラックと電気自動車はすべて0%です。
必然ピックアップトラックの割安感半端ない感じになります。
もちろん、このほか登録手数料がかかったり(ただディーラーに言うと登録手数料分はたいてい値引いてくれますが)、VATと言われる消費税12%もかかったりしますが、それでも日本と比べると新車購入時に上乗せされる費用も(大衆車であれば)かなり割安です。
(そもそも、フィリピンのディーラーでの新車価格表示は税金諸経費込み表示なのでそれ以外の費用が請求されたりましませんが)
日本と大きく違うのは関税も考えなければいけないことでしょうか。
関税は20%で設定されています。(政府の公式ドキュメント確認しました。わかりづらいですが、毎年変わらず20%での表記です。一番右の0はASEANの値です)
ASEAN域内からの輸入車は関税0です。(なので日本車メーカーはだいたいASEAN内のタイやインドネシア産の車両をフィリピンに持ってきて売っています。一部フィリピン産もありますが)
また、中国もASEANと包括的な条約を結んでいて自動車に限らず全品目が関税0です。(中国車もだいぶ見かけるようになりました)
韓国は個別にフィリピンと5%関税になる条件になるようにしています。
(なので韓国産のHyundaiも普通に輸入されます)
日本製の日本車は容赦なく20%の関税です。
(ところでネット上で日本製は関税100%という噂が流れています。ボクもしばらく信じ込んでました。誰かがタイかどこかと勘違いして書き込んだのだと思いますが・・・)
フィリピンの人たちは日系メーカーが新車を出すたびに日本製かどうかの話題を出しますが、毎回確認してがっかりしている書き込みを見かけます。
ほとんどの日系メーカーがASEANに工場を持っているせいで、フィリピンで手に入る日本製日本車は今やレクサスや、トヨタのランクルやアルファードのような車種がばかりです。
そこに最高税率の自動車税と関税がかかるので容赦ない価格になります。
(ちょっと調べました。アルファードが365万ペソから、ランクルが474万ペソから。ペソを2倍ちょっとすると日本円価格になります。)
この辺りの車種になると販売価格が日本の倍になります。
あぁなるほど、関税100%の間違った噂話に説得力が出てしまうはずです。
Posted at 2019/05/15 22:04:45 | |
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