
※ネタバレ閲覧注意です。
ご覧になりたくない方は退出ください。
第二部
ビートルズのカバー曲「In My Life」が流れるとバンドメンバーが登場し、歓声を受けながらセンターステージに向かうと少し遅れて省吾さんが登場。
SH「戻ってきたぜ!! ウォーイエィ‼ ウォーイエィ‼」とAUDを鼓舞する。
「ワン! トゥ! 、ワン! トゥ! スリー!フォー‼」
11曲目 MAINSTREET
古村敏比古さんのサックスフォンが鳴り響く。
ここから省吾さん、バンドメンバー、オーディエンス(以下AUD)が一体となって合唱だ。
12曲目 さよならスウィート・ホーム
リズミカルな小田原豊さんのドラムとフォーンセクションに合わせてAUDが手拍子。
最後の″Good bye sweet home”の繰り返しは合唱となった。
13曲目 終わりなき疾走
センターステージから発せられたブルーのサーチライト照明が縦横無尽に場内を照らす。
センターステージで間違いなく盛り上がるナンバーだ。
終盤の間奏 ″Wow oh oh oh~″ からの ″Hey! hey!、hey! hey! hey! hey!″の掛け合いは一体感を感じる瞬間でもある。
MC(※記憶を頼りに勝手な言い回しで書いてるのでご容赦ください。)
河内肇さんの弾くピアノの音色が優しく流れる。
省吾さん(以下SH)「今回のツアーのサブタイトルに「youth in the “JUKEBOX”」ってつけたんだけどね...これって青春のジュークボックスって事なんだけど...子供の頃...家にジュークボックスがあったらいいなぁ~なんて思っていた。自分の好きな曲をいっぱい入れて学校から帰ったらアレを聴こうっていう感じで...でもそんな高価なもの買えるわけもなくて...やがて時が経って1979年にカセットウォークマンが登場して...」 AUD 反応なし
SH「君たちウォークマン世代でしょ~! 何それ?って顔しないでよ(笑」
AUD 歓声/笑
SH「それでさぁ、好きな曲をカセットにダビングして好きな人にあげたりしなかった?」
AUD 歓声/笑
SH「好きな曲を入れる事で、自分がどんな奴なのか伝えたくて...
...まさか俺の曲とか入れたりしてないよね?」 AUD 笑
この時、省吾さんと目が合った様な気がした私は思わず大声で「入れた!」と叫んだ。
SH 人差し指を左右に振りながら、私の方に向かって
「チッ、チッ、チッ、それダメだわ。それ絶対変な奴って思われたよ。」 AUD 爆笑
なんと自虐的ネタで私に突っ込んでくれた! 省吾さんとの会話に感激してしまった‼
事実中学時代、省吾さんの他、オフコース(小田和正さん)、アルフィーなど好きなナンバーを入れて付き合っていた彼女に渡したことがある。彼女は「片想い」を聴いて泣いていた。もちろんそれは変な曲って意味で泣いていた訳じゃないですよ...w
MCはまだ続く。
SH「そうやって当時好きな曲を入れてたんだけど、それって今で言うプレイリストなんだよね。だから今日のセットリストも君たちの青春のプレイリストになってくれたらいいなぁと思ってます。」AUD 拍手
SH「そしてもし...どこかでジュークボックスを見かけたなら...俺の曲をセットしてくれたら嬉しいなぁと思ってます。」
考えてみれば、この「るーぱん」も昭和のレトロな木造の作りで、店内にはジュークボックスが置かれていた。当時は良く省吾さんの曲を掛けていたものだ。
自分がセットした省吾さんの曲が店内に流れるとなんとも言えない優越感...笑
俺ってイケてるだろ?...なんて他のお客に言いたくなったりして...汗
そういう意味では、「るーぱん」に置かれていたジュークボックスは、私にとって青春のプレイリストが詰まっている。
SH「次は1976年ソロデビューした時のアルバム『生まれたところを遠く離れて』の中からこの曲を歌います。」
14曲目 青春の絆
お金がなく貧しい男女の青春失恋バラード。
当時こんなつらい恋愛した方も、今は ほろ苦い青春の1ページとなって幸せに暮らしていると願いたい。
MC(※記憶を頼りに勝手な言い回しで書いてるのでご容赦ください。)
SH「センターステージは2011ツアー以来だから12年ぶりなんだよね。」AUD 歓声
SH「...という事は町史君...前回のセンターステージ君は50代だよ。」ADU 笑
SH「俺たち60代飛ばしちゃったね」
SH「...という事は、客席はどうなってんだろ?...アレ...やる?」ADU 大歓声
この時、オーディエンスは何をやるか既に解っている...笑
SH「これをやるのは2001年のツアーからなんだけど...その時に映像作品で″これからアリーナツアーやる時は必ずやるからね‼”って言っちゃったんだよね...」ADU 大歓声
SH「じゃぁいくよ...10歳未満?」
少ないものの会場から叫び声が聞こえ、AUDから拍手が沸き起こる。
SH「前回は生まれてなかったねぇ~」 ADU 笑
10代、20代と続き30代へ。
SH「前回は30代、40代が多かったのね。今回どうなってんだろう...」ADU 笑
SH「それじゃ、30代?...」
SH「元気だけどめちゃくちゃ数減ったよねぇ~(笑」ADU 爆笑
SH「じゃぁ...40代?」 30代と同じくらいって感じだ。
SH「前回主役だった40代も減っちゃったねぇ~...という事は次か...」 ADU 爆笑
SH「それじゃいくよ...50代?」 圧倒的に大きな声援と拍手が沸き起る。
そして、もっと叫べと言わんばかりに耳に手を添えて煽る省吾さん。
それに応えるAUD。私も大声で叫んだ。
60代も50代と変わらぬ数の大きな叫び声。
70代もまだまだ健在。
そして長野では確認できなかった80代の方もお越しになっていた。
SH「これからもコレやっていくのかな?...それじゃ、町史君と同じ80代⁉って...」
ADU 大歓声/拍手
SH「ここ最近までね、皆さんマスクをして歌えず拍手や手拍子だけのコンサートが続いてたけど、やっと解禁になったので、みんなも一緒に歌ってくれる?」ADU 大歓声
15曲目 悲しみは雪のように
ドラマ「愛という名のもとに」の主題歌に採用されたナンバー
このドラマをきっかけに多くの人がカラオケボックスで省吾さんの名曲を歌うようになった。既にファンだった私は我先にとマイクを取って歌ったものだ。
そんな事もあって、仲間うちでは″浜田省吾″といえば″私″という存在になった。
そしてセンターステージもいよいよ佳境。
16曲目 ラストショー
省吾さんとバンドメンバーを囲み、AUDが両腕を上げて左右に振る一体感。
AUDひとりひとりが会場の雰囲気を演出してる感じ。
上階席から眺める光景も圧巻のはずだ。
ここでバンドメンバーを紹介しながらメインステージに移る。
今回、ホーンセクションに新たなメンバーが加わった。
トランペットの五反田靖さん。そして若手のトロンボーン半田信英さん。
省吾さんから依頼を受けたトランぺッター佐々木史郎さんが紹介したらしい。
2011ツアーのSaxy Ukoさん、2015-2016から加わった河内宏美さん、中嶋ユキノさんもそうだが、バンドメンバーに若手の息吹を吹き込む試みは、若手ミュージシャンにも活躍して欲しいという省吾さんの願いもあるのだろう。
気になるのは、トロンボーンの清岡太郎さんがいなかった事。
スケジュールの都合がつかなかったのか...
17曲目 ON THE ROAD
ピアノのメロディに合わせて静かに歌い始める省吾さん。
そして ″もう~ 一度~”とAUDが人差し指を突き上げる。
スクリーンには疾走するトレーラー(牽引車)の大きなタイヤがアニメーションで映る。
18曲目 J.BOY
今回大きな進化を遂げた「J.BOY」
″ドゥスッ、ドゥスッ”という重低音と″ピッポポ、ピッポポ”という高い電子音のリズムが重なり、メインステージから発せられたサーチライト照明は点灯しながら場内を赤く染める。
スクリーンには、夜空に煌めく星の様な無数の光が流れるように登っていく。
2016アリーナツアーは、太陽に照らされた地球を俯瞰する衛星写真の様な映像。
夜明けを迎えようとする何処かの国の街灯りが暗闇で宝石の様に輝く映像が印象的だった。
そして今回は、惑星がぐるぐると回る太陽系のアニメーションに変わった。
また一回りスケールが大きくなった俯瞰映像だ。
「J.BOY」は世界から、地球、そして宇宙へ飛び出した。
ラフに描かれた地球を中心に頭の無い人間が列を成してぐるぐると歩くアニメーション。
頭のない人間の足元では、無数の「目」「鼻」「口」が蠢いている。
その様子からは不平不満が聞こえてきそうだ。
人間の驕りや傲慢さが映像に滲み出ている...そんな気がする。凄く意味深い映像だ。
この映像の雰囲気がビートルズっぽく感じるのは私だけだろうか...
日本に留まらず世界に発信しているかのようだ。
曲にも厚みが増した。
メンバーが増えた事もあってか、ホーンセクションの存在感が大きい。
サビに突入する直前鳴り響くトランペットは圧巻だ。
そして、前回ツアーからアレンジされた終盤の間奏では、美玖月千晴さんのベースから佐々木史郎さんのトランペットに引き継がれるシーンがある。
ロックナンバーは続く
19曲目 明日なき世代
高速ドラムからギター、サックスフォンと続く前奏。
そして省吾さんが ″Yeah~”と叫ぶと、それに歓声で応えるAUD。
ラストの ″Wow oh~ oh~, Wow Wow Wow oh~”の繰り返しは、省吾さんとAUDの合唱となった。
MC(※記憶を頼りに勝手な言い回しで書いてるのでご容赦ください。)
SH「最近俺は、″ソングライターの旅″というテーマを掲げていて、自分が書いた詩と共に旅をするという事なんだけど...まぁ、辿り着くべき場所は漠然としてるんだけど...そんな中で一度ゼロに戻して...スタート地点に戻る事なのかなぁなんて思ってます。」
SH「まだそのスタート地点に立ててなくて、この旅をもう少し続けるつもりなんだけど、みんなもその旅に付き合ってくれたら嬉しいなぁと思っています。」 ADU 大きな拍手
20曲目 家路
河内肇さんのピアノソロ。スクリーンには満天の星空に三日月が浮かんでいる。
いつしか星空と三日月は、東京タワーがそびえる夜景の空撮映像へと変わる。
遠ざかる東京タワー、眼下に近づく高層ビルの屋上に目をやると、遠くを眺め佇む省吾さんの後ろ姿に気付く。
やがて都会の夜が明けると、場所はフランス ノルマンディ地方の断崖へと変わる。
海に沈みゆく太陽を眺める省吾さんの後ろ姿は、ここまで来たか...とソングライターの長い旅路を振り返っているかのようだ。
″どんなに遠くても たどり着いてみせる” は、AUDを励ましてくれるフレーズ。
日常や仕事の中で、苦しくて、辛くて立ち止まってしまいそうな時、背中を押してくれるナンバーだ。
この曲のクライマックスである最後のサビに突入する直前。
これまでパンデミックで送れなかった″ショーゴー"の声援が復活した。
″ありがとうー″と腕を振りながら、省吾さんとバンドのメンバーがステージ下手へと去ってゆく。(第二部終了)
″省吾‼省吾‼”の声援と拍手が暫く続くとバンドメンバーと省吾さんが再び現れた。
MC(※記憶を頼りに勝手な言い回しで書いてるのでご容赦ください。)
SH「もう、みんな気付いてると思うけど、今回のセットリストは1976年から86年に作った...俺が23歳から33歳までの10年の間に書いた曲なんだよね ...さっきも年代別チェックやったけど、その多くの人が10代、20代の頃に聴いていた曲だと思います。そして若い世代にも届いてくれたらなぁと思ってます。」 ADU 大きな拍手
SH「次は1986年のアルバム『J.BOY』の中からこの曲を歌います。」
アンコール1
21曲名 SWEET LITTLE DARLIN'
スクリーンにはパラパラ漫画の様なアニメーション。
優しい風がカーテンを揺らす窓際。そこに置かれた一輪挿しの花が揺れている。
やがてひとひらの花びらが落ちると、その花びらは掌に包まれ、最後はロケットペンダントにおさまる。謎が残ったアニメーションだ。
″花びら″ は、彼女が″大切にしてきた幻想(ゆめ)"を象徴しているのだろうか...
22曲目 今夜はごきげん
″あの頃のリズム&ブルース″ が "あの頃のロックンロール″ に替え歌された。
最後の繰り返し″Wo~w Wo~″ は省吾さんとの掛け合い合唱となった。
23曲目 HIGH SCHOOL ROCK & ROOL
「今夜はごきげん」から間を置かず流れるように曲が変わる。
これも生で聴くのは初めてだ。デビュー当時は高音で歌っていたが、低いキーで歌うこの曲は、また違った新しい別の曲に聞こえてくる。
MC(※記憶を頼りに勝手な言い回しで書いてるのでご容赦ください。)
SH「俺が10代の頃、こんな言葉が流行っていた...″Don’t trust over thirty"..."30以上の奴を信用するな”...ってう言う意味なんだけど、30歳を過ぎた頃 ″俺もとうとう30になってしまった...でもステージに上がってロックンロールをやっている時は、今もティーンエイジャーのままだぜ‼″ なんてMCをやっていたんだけど、あれから40年も経ってしまった」
ADU 笑/大歓声
SH「そして町史君と互いに問いかけるわけ...今もこうしてロックンロールやっているけど今もティーンエイジャーのまま...どうなんだ町史?どうなんだ浜田?どうなんだ町史?どうなんだ浜田?...その答えは...Oh!Yeah!!」
24曲目 あばずれセブンティーン
アルバム『Home bound』収録されているメロディとは異なる。
映像作品『ON THE ROAD "FILMS"』に収録されるフィルムカメラ映像、1984年の「A PLACE IN THE SUN at YOKOHAMA STADIUM」と同じである。
このメロディは『ON THE ROAD "FILMS"』でしか聞いた事がないがすぐに解った。
今回違ったのは ″ROCK & ROOL″ が "Oh!Yeah!!" の掛け合いになった事。
長野参加後に みん友のROY-BG5さん、まさきshogoさんから教えてもらったのだが、あのメロディはチャック・ベリーの「johnny b goode」だった。
バック・トゥー・ザ・フューチャーでマイケル・J・フォックス演じるマーティが1955年にタイムスリップした学校の「魅惑の深海パーティ」で演奏したあの有名な曲である。
ストーリーでは、マーティが演奏するギターに魅せられたチャック・ベリーの従弟マービン・ベリーが「これを聴いてくれ!新しいネタが欲しいって言ってただろ‼」とチャックに電話をするシーンがある。
何度も観た映画なのに何故今まで気づかなかったのだろう...f(^^)
ROYさん、まさきshogoさん、ありがとうございました‼
言われてみれば、省吾さんはギターのネックを前後に振り、町史さんは楽しそうにダックウォークを真似ていた。
アンコール1が終了
省吾さんとバンドメンバーが下手に退いた後も声援と拍手は続く。
やがて再び省吾さんたちが現れ、メインステージに全員が整列すると深々とお辞儀をする。...そしてそれぞれの位置に着く。
アンコール2
25曲目 君が人生の時...
優しいピアノの音色と同時に「A PLACE IN THE SUN at 渚園 Summer of 1988 」のエンディング映像がスクリーンに映し出されると拍手が沸き起こった。
省吾さんのファンなら一度は観に行ったライブ映画だろう。
二次元映像と3D生音源の融合。映画館と全くスケール感が違うアリーナ会場で観るエンディングは感動でしかない。
間違いなく今回のライブのラストにふさわしいナンバーだ。
そして人気アーティストに登り詰めた省吾さんにとっても感慨深いナンバーだろう。
以上、ライプレポート
ON THE ROAD 2023
Welcome back to The Rock Show youth in the “JUKEBOX”
長野二日目に続き、横浜初日も素敵な夜を過ごすことが出来ました。
省吾さん、本当にありがとうございました。
ツアーも折り返し地点。 年明けのさいたまスーパーアリーナまで続きますが、どうかお身体に気を付けてください。そして...このツアーが終わっても、まだ続くであろう省吾さんの旅に付き合わせてください。再会の時を楽しみにしています。
そして最後まで読んで下さった読者の皆様、ありがとうございました。
既に参加された方、これから参加される方、また参加される方、参加できそうにない方にどれだけの事が伝えられたかわかりませんが、少しでもライブの雰囲気を味わって頂けたら幸いです。
以下、セットリスト
第一部
1. 愛の世代の前に
2. 壁にむかって
3. HELLO ROCK & ROLL CITY
4. BIG BOY BLUES
5. いつかもうすぐ
6. もうひとつの土曜日
7. 愛しい人へ
8. DANCE
9. 東京
10. MONEY
第二部
センターステージ
11. MAINSTREET
12. さよならスウィート・ホーム
13. 終わりなき疾走
14. 青春の絆
15. 悲しみは雪のように
16. ラストショー
メインステージ
17. ON THE ROAD
18. J.BOY
19. 明日なき世代
20. 家路
アンコール1
21. SWEET LITTLE DARLIN'
22. 今夜はごきげん
23. HIGH SCHOOL ROCK & ROOL
24. あばずれセブンティーン
アンコール2
25. 君が人生の時...