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2023年07月03日

「紫陽花のうた」の物語

「紫陽花のうた」の物語 梅雨末期の7月上旬。
曇天が続く中、時折見せる夏空が清々しい。
そして山へ出かけたくなる。
来週末、息子と北アルプス登山を計画しているが、この先の天気が気になるところ。
前日から上高地に入り、槍ヶ岳を目指した後、大キレットを抜けて北穂から下山する。
梅雨明けはまだ先のため悪天候なら断念せざるを得ない。命に係わる事なので慎重な決断も必要だ。

さてさて本題ですが...
先月上旬に訪ねた鎌倉の紫陽花寺。
目的は浜田省吾さんの「紫陽花のうた」の世界に浸りながら趣味の写真を撮る事だったんだけど...この曲、一部では「不倫」をテーマにした曲?...なんて言われている。
でも、ホントにそうなのか...なんて思っていたので深く考察してみた。

という事で、この詩の主人公ふたりの心境と行動を想像しながら物語風に考察してみた。あくまで私なりの解釈なので皆さんの解釈と違ってたらご容赦ください。

第一章
********************************************************
6月の雨の雫
紫陽花の花 北鎌倉
横須賀線のプラットホームに
君と・・・

静かな 静かな 雨の午後
微かな 微かな 木々の声

何も奪わず 何も求めず
君を愛したいと願う
*********************************************************
そぼ降る雨...6月。
紫陽花を観に訪れた北鎌倉。
ホントの目的は別にあった。
それは彼女の悩みを聞いてあげる時間と場所を作る事。
時折こうやって彼女の悩みを聞いてあげていたのかもしれない。
平日の午後...
ふたりは人目を気にしながら北鎌倉駅のホームで待ち合わせたのだろう...

ひと気の少ない明月院。
静寂の中、雨の雫が木々に落ちる音だけが聞こえてくる。
ここならば人目に触れず彼女の悩みを聞いてあげられそうだ。
ふたりきりで居られる事に喜びを感じる彼。

ふたりの関係、人目を気にしながら会わなければならない理由とは?
ふたりの出会いは学生時代の先輩後輩の関係?... はたまた職場の先輩後輩か...
そして今、彼は独身、彼女は彼より年上で既婚者といったところだろうか...
詩の印象から、彼が年上という感じがしない。
彼に強引さを全く感じず、優しさで包まれている感じがそうさせるのかもしれない...
彼女の方が結構年齢が上の様な気がする。

彼女が既婚者だとして...悩みの種は何か?
夫との関係?

既婚者である以上、彼女を困らせる様な事はしないと自分に言い聞かせる彼。
何も奪わず... 何も求めず...
でも彼女への想いはどんどん強くなっていく。

第二章
*********************************************************
誰にも話せない 恋だから
誰にもゆずれない 恋だから

すべてを与えて 何も求めぬ
君と暮らしたいと願う

渋滞の海岸通り
そぼ降る雨に 煙る江ノ島

水平線に頬づえつく 君の
愛しい横顔
*********************************************************
決して誰にも話せない恋
でも誰にも譲りたくない恋

「君に何も求めたりしないよ...」
「でも...いつか旦那さんと別れたら僕と一緒に暮らしてほしい」
そんな彼の心の叫びが聞こえてきそうだ。

彼女の悩みを聞き終え、ふたりは鎌倉駅から江ノ電に乗り七里ヶ浜へ。
サーフィンを楽しむ人たちを横目に他愛ない話をしながら海岸線を歩いた。
そぼ降る雨の中、遠くに江ノ島が煙って見える。
楽しい時間を過ごし緊張が解けたふたり。
いつしか人目も気にせず、海岸通りのカフェテラスで珈琲を飲んでいた。
ふと横に座る彼女を見ると頬づえをついて笑顔で七里ヶ浜を眺めている。
そんな笑顔の彼女を見て彼は無償の愛を誓う。

最終章
*********************************************************
I'll give you my heart.
(僕の心を捧げるよ)
I'll give you my soul.
(僕の魂を捧げるよ)
Stay with me forever.
(ずっと一緒にいよう)

I'll give you my heart.
(僕の心を捧げるよ)
I'll give you my soul.
(僕の魂を捧げるよ)
We can be together.
(一緒になれるさ)

So close and so far.
(こんなに近くにいるのに遠く感じる...)
Every time when we touch each other.
(触れ合うたびにそう思うよ...)
*********************************************************
僕の愛すべてを君に捧げるよ。
ずっと一緒にいよう。
うん、きっと一緒になれるさ。
でもこんなに近くにいるのに、君と触れ合うたび遠くに感じる時があるよ...

カフェを出て辿り着いた鎌倉高校前駅。
彼女はそろそろ帰らなければならない時間。
刻々と別れの時間が迫る中、鎌倉行きの江ノ電に乗り込むふたり。
極楽寺駅を過ぎるとトンネルが見えてきた。
このトンネルを抜けると、またいつもと変わらぬ日常に戻ってしまう...
ふたりはそんな気がしていた。

ここで物語はおしまい。

読み返してみると詩の内容は彼目線で、彼女の想いは全く書かれていない。
彼の想いは全て心の叫び(願い)で、おそらく彼女には伝えていないだろう...
何故なら...
想いを伝える事...それは既婚者である彼女を困らせるだけ。
自己欲求の一方的押し付けであって無償の愛という言葉から掛け離れる。

少なくとも彼女も好意を抱いているはずだけど、ふたりの想いの大きさにはギャップを感じる。
だとすれば...こうやって時折会っても、ふたりが一線を越える事はなかったのでは?

紫陽花の花言葉は、「移り気」「辛抱強さ」「浮気」などなど...
「辛抱強さ」は6月~7月の長い期間、ずっと花を咲かせ続ける事が由来らしい。
青い紫陽花の花言葉に限っては「辛抱強い愛情」

この詩の舞台となった北鎌倉には紫陽花寺で知られる明月院があり、そこに群生する「ヒメアジサイ」は明月院ブルーと言われる青い紫陽花。
そして、彼女と一緒になりたいという欲望を抑える彼の心情にスポットを当てると「辛抱強い愛情」という花言葉がしっくりくる。

だとすれば...
この曲は、不倫をテーマにした物語ではなく、彼の「辛抱強い愛情」をテーマにした物語なのではないだろうか...

プラスαとして...
悩みを打ち明け、彼に安らぎを感じ惹かれつつある彼女の想いにスポットを当てれば「移り気」という花言葉もこの曲のテーマになる。

もし省吾さんがこの二つの花言葉を秘めて詩を書いたとしたら...

...なんて、自分勝手な物語解釈に鳥肌が立ってしまった...自爆

「紫陽花のうた」が収録されたアルバム『青空の扉』がリリースされて約27年。
ふたりは結ばれたのだろうか...

以上、勝手ながら「紫陽花のうた」の世界観を考察してみた。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

以下、浜田省吾「紫陽花のうた」~Cover~

※動画中の英文「Every time when we touch each other.」の和訳
 「いつも触れ合っていたいよ」は間違いかもしれません。
  正解は「触れ合うたびに・・・」だと思います。
ブログ一覧 | 浜田省吾 | 日記
Posted at 2023/07/03 20:38:23

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