
13B ロータリーターボ、
小型軽量なのに、驚異的な出力を出すのが
ロータリーエンジン。
シンプルな構造と言う人が多いが、
完全に理解する事も、難しいエンジンと思う。
途方もない出力を出す、強いエンジンでもあるが、
少しでも失火やデトネーション起こしたら、
一瞬で大破する、しかも、タービンまでも道連れに・・・・
ロータリーエンジン調整する時は、ミスは許されないので神経を使う。
失火させる事なく、適正な空燃比とブースト制御、点火時期調整を
手早く行う事が、重要と思う。
今回の仕事は、いつもお世話になっている、
V-8の得意なショップ様からのご依頼です。
実走させる事の出来ない車輌に載った、新品のエンジンだけに、
なおさら、慎重になる。しかも、レースまで日数があまりないらしい。
実は、土曜日に一度、ローラータイプのチャシーでは、
軽いナラシ??(15分程度!)と、1kg以下のブーストで、
点検程度のチェックはしてある。 (その時点で、軽く460馬力オーバー!!)
実走に近い負荷をかけないと、本番調整にはなりそうもないので、
ダイノパックをお借りしました。
5回の計測で、調整を詰めていったのが、グラフを見て分かると思います。
一回目は、土曜日の調整のまま。
ちょっと、きわどかったのは2回目かな。
少しだけブーストを上げ始めたのですが、まだ、ブーストも少し不安定で、
若干、濃すぎる所もあるのがグラフに出てますよね。
可能な限り、エンジン負担を少なくするために、
3回目以降も、ブースト、燃調、点火時期も同時進行で合わせてます。
5回目、完成しました、552馬力!!
ダイノパックのTCF係数 1.00での数値ですから、
エンジン出力は、たぶん630馬力以上出ているんじゃないかな?
恐る恐る、甘めに合わせているのに、軽~くあっさり、この馬力!
排気量1300cc、5ナンバー!なんて、うそぶいちゃいけないよなぁ~。
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パワーチェック | 日記
Posted at
2009/11/30 21:03:06