作業を開始した途端に降り始めた雨。私は神の存在など信じていないし、いたとしても無能、もしくは敵だと思っているクチだが、まさにそれを証明する形となった。根性悪いにもほどがあるぞ、神さんよ。
一旦は作業の中断を余儀なくされたが、山の天気は移ろいやすいもの。雲の流れは速く、しばらく待っていると雨もやみ、雲間から青空が垣間見えるくらいには天候が回復してきた。まさしく神様の歪んだ根性に、私の日頃の善行が勝利した瞬間である。
チャーンス!!
百戦錬磨のメンバーのヘルプにより瞬く間にバンパーを外され、事故車のような様相を呈する我が愛機。 よっしゃぁあ! バンパーさえ外れれば、こっちのものよ!! ライトユニットの周辺部品の移設を
行灯さんに、HiビームのH.I.D.換装を
TO-Gさんに手伝って頂き、作業は順調にすすむ。 自分でやらんかい!というお声はもっともだが、天候が再び悪化する前に作業を終了しなければならないのだ。なりふり構っている余裕はない。
ユニット換装終了、バルブ移設完了、H.I.D.換装終了、イカリング配電オッケー! この辺りから急速に空が暗くなり始める。デイライトとサイドマーカーの配線は後からでも出来る。とりあえずはバンパーの再装着だ! ボトリと嫌な音を立てて落ち始める大きなの雨粒。本降りの前兆。もはや一刻の猶予も許されない。 数人がバンパーを持ち上げ、上部のボルトをしめている間に、バンパー下へ潜り込み、下部のボルトを締め付けていく、せばすちゃん。最後の一本を締め終わった時、バケツの底を割ったかのような豪雨が始まった。
まさに、危機一髪!! うへぇ~、こんなギリギリのタイミングとは…やっぱり山の上でのクルマイジリってリスキーだなぁ。 ちなみに間一髪、ビショ濡れになったメンバーも約一名いたのはナイショだ。
というわけで豪雨の中で撮った、完成写真!
ぬおお、素敵!! これでこそ、苦労した甲斐があったというものだ。けっきょく作業時間の不足により、今回は新機軸のEL発光サイドマーカーとLEDデイライトを光らすことは出来なかったが、あとは配線を繋ぐだけなので、とりあえずプロジェクトは成功とみていいだろう。まぁ、まだ付随するサブ・プロジェクトの構想は色々あるんだけどね、ぬっふっふ。
この後は、あまりの豪雨に前方視界すら危うい中、比叡山を下り、近場の温泉へ移動。ゆったりと一日の汗を流し、
製作に2時間かかる伝説の天丼などに舌鼓を打ちつつ、今回の比叡山オフはお開きとなった。
今回のオフで手にしたもの、それはプロジェクト「トール・ハンマー」の完遂だけではない。なかなか会えない(ハズの)関東メンバーの皆さんとも会えたし、「幻」とまで呼ばれる行灯さんとも会えた。新しい知己も得た。そして何より、ただ同じクルマに乗っているというだけ…それだけにも関わらず、メンバーが等しく感じているであろう
「絆」を感じることが出来た。このオフで私が手にしたもの…それは形には出来ない、とてつもなく大きなものだったのかもしれない…。
…
…
…
そして、セブ子もな!
ぬぐわぁああ!!
チックショー、誰だこんなのコッソリ貼り付けたヤツは!? 噂には聞いていたが、まさか洗礼を受けることになろうとは…。次の朝まで気付かなかったじゃねーかよぉお!! こんなの貼り付けたまま、名神をひた走っていたとは…。
…復讐だ。復讐してやる。
絆がうんぬんは一瞬で忘れ去られ、
今、新たなる闘いの連鎖が始まる。
叡山燃ゆ編・完
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Posted at
2009/07/22 22:42:37