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Dr. せばすちゃんのブログ一覧

2009年05月29日 イイね!

薄暮に輝くイカリング

さぁ、殻さえ割れてしまえばコッチのもの。内部の工作に取り掛かろう。現在、イカリングの主流は2種類あり、ひとつはLED光源、そしてもうひとつはCCFLと呼ばれる蛍光管を光源とするものだ。それぞれに一長一短があるのだが、今回は取扱いは繊細だが、光量が段違いに豊富なCCFLを使用することにする。





目玉のサイズを計測して、CCFL管を発注。今回はCCFLパラダイスさんから購入した。ここはCCFLイカリング専門店というマニアックそのものなwebショップだ。Loビーム側は径90mmのO型、Hiビーム側はC型楕円・長径112mmを選択。せっかく作った作品が速攻で壊れても悲しいので、お値段は倍以上するが、耐久性の高い高品質バージョンにしておいた。発光色は青と白があるが、白色を選択。

CCFLは蛍光灯と同じ原理なので、蛍光管の他にインバーターが必要だ。今回は異径2灯用を左右一個ずつ購入。ちょっと厚みが気になるが、まぁヘッドライト内には仕込めるだろう。






Hiビーム側に使用するC型CCFL管には、捻じれによる破損防止用か、プラスチックのガードがついているのだが、CX-7にこのまま装着すると光軸を遮ってしまうので、プログレス・ナイフでばっさりカットしてしまおう。左がカット後ね。形成終了後、ヘッドライト・インナーにマスキング・テープをで仮止めする。


さて、いよいよ点灯実験を行うのだが、それには勿論12Vの直流電源が必要だ。ソル・バルウ制作の際にはi-color FLASHとの絡みもあったので、わざわざ車内に持ち込んでテストしていたのだが、流石にそれは面倒だ。かといって、安定化電源は結構なお値段がするので、わざわざ購入するのもバカバカしい。ということで、家の中を探してみると、ありました! 12V・1AのAC-DCアダプター。 ちなみに、エネループの充電器用のものだ。パーツ屋で買ってきた電源ジャックにリード線とワニ口クリップをハンダ付けし、アダプターから電流を取り出せるようにする。総工費200円くらい。1AなのでHIDの点灯なんかは無理だろうが、CCFLのテスト点灯くらいなら大丈夫だろう。今後の電装系D.I.Y.にも役立つだろうしね。



さぁ、いよいよ点灯実験だ。


テストとは言え、やっぱりこの瞬間はドキドキするね。
モノ造りの醍醐味ってヤツだね。




いざ! ポチっとな!!






おおぅ、エクセレント!! 気になっていた発熱も、5時間連続運転試験を実施してみたのだが、CCFL管・インバーターともほとんど発熱なしだ。 ちょ~っとHi側のCリングにフィッティングの難があるのだが、まぁなんとか誤魔化せる範囲かな? Lo側は完璧なフィッティング。ただ、CCFLに限らずLEDでもそうなのだが、イカリングには構造上、一部光らない箇所がある。今回使用した高品質版では、その部分にご丁寧に装飾を施してあるので、無発光部分が目立ってしまっている。



とりあえず点灯試験は成功したので、これからはこの辺りの改良と、よりカッコよく見せる工夫、そして実装にとりかかろう。 お~し、ノッてきたぜ!
Posted at 2009/05/29 22:49:20 | コメント(3) | トラックバック(0) | D.I.Y | 日記
2009年05月27日 イイね!

シャイなアイツを引きずり出せ!




というわけで、無事に手元に届いた中古の右目だが、レンズも綺麗だし、モノは上々。さっそく今作戦の最大の難関である「殻割り」に挑戦してみる。通常ヘッドライトはネジなどの他に、雨が入らないようにブチル・ゴムを使用して密閉防水してある。これらを引き剥がす作業が、牡蠣の殻を割るのに似ていることから、俗称「殻割り」と呼ばれているのである。

殻割りは非常に難度の高い作業とされており、先人達の記録を読み漁っても、「二度とやりたくない」とか、「レンズを割ってしまった」とか、成功しても「あとで水が浸入してライトが死んだ」とか、不吉な記載も多い。 ホントに、こんなのD.I.Y.歴3か月の私に出来るのか? ま、とにかくやってみるべ!

結局、問題は「ブチル・ゴムをどう処理するか」の一点に限られてくる。ブチル・ゴムは温めれば水飴のように軟らかくなるので、熱して軟らかくしておいてから引きちぎるようにレンズを外すのだが、これがなかなか難しいらしい。ドライヤーやヒートガンであぶったり、熱湯に漬けたりしている例が多いようだが、私は今回、ガス・ファンヒーターを使用することにした。





予めライトのレンズを固定している5本のネジを外しておく。そして段ボールを利用して加熱用のボックスを作ってやる。おそらくサイズはギリギリの大きさにしておいた方が熱の輻射により、全体に熱が回りやすいだろう。今回はライトを梱包していたボックスを改造して再利用。このボックス内にライトを入れ、ファンヒーター前面に置き、20分加熱してやることにする。ファンヒーターの温度設定は設定上限の30度だ。

ちなみに、段ボールについている銀色に輝くアイテムは天ぷら用油温計だ。だって温度計が家になかったんだもん…ま、なんでも使うのが、せば流さ! なんせ天ぷら用…しかも油温計なので信頼度ゼロだが、ボックス内温度は約75度にまで上がる。サウナ並だね。




そうこうしているうちに加熱時間が終了。
火傷防止のために軍手を装着し、そっと慈しむようにヘッドライトを取り出す。


のるかそるかの一発勝負!


緊張が交感神経系を賦活させ、血圧と脈拍数を飛躍的に増大させる。
ノルアドレナリンの過剰分泌により、室温の上昇にも関わらず冷たい汗が噴き出す。


瞼を閉じ、大きく息を吸い、呼吸をとめる。

そして

くわっと眼を見開き、両手に力を込める!




喰らえ!! いざ、天地照覧!!






べりっ





おおおお、大成功!! しかもあっさりと成功!! え、ホントにこんなに簡単でいいの? ってくらいだ。どうも調べていくうちに、不安ばかりが増大してしまったようだ。「案ずるより産むが易し」とは正にこのことだね。

具体的には青丸の部分あたりを持って一気に引き剥がすだけ。充分にブチルが温まって軟らかくなっていれば、工具も馬鹿力も一切不要だ。引き剥がす際に、赤矢印のような小さなフックが上下に2か所ずつあるので、そこだけ指で持ち上げて外してやればオッケー!






殻さえ割ってしまえば、こっちのものだ。中のネジ類を外して4枚下ろしにした図。もう最大の難所は越えたと言って過言ではないだろう。くっくっく、ようやく閉じこもっていた殻から出てきやがったな。さぁ、どうやってイジってやろうかねぇ…ぬっふっふ。
Posted at 2009/05/27 12:05:20 | コメント(10) | トラックバック(0) | D.I.Y | 日記
2009年05月25日 イイね!

命名!「オペレーション・トール・ハンマー」

さて、計画実行が決定したことだし、今回もプロジェクト・ネームをつけることにしよう。しょうもない儀式ではあるが、こういう些細なコトが意外にモチベーション・アップに繋がるのだよ。本物の軍事作戦の場合は、作戦名から内容を推測されないように、無作為な単語が選ばれるのだが、こういう場合はイメージから名づけた方が面白いだろう。

ヘッド・ライトの眼力(めぢから)アップ計画…闇を照らす明かり…闇を切り裂く光…一条の閃光。 うむ、今回はこれで逝こう!!




命名! オペレーション・トール・ハンマー
Operation "Thor's Hammer"




トール・ハンマー? なんじゃそりゃ!? 9割9部の方がそう思っていると思うが、スペース・オペラの傑作「銀河英雄伝説」に登場する兵器の名前である。SF兵器の名前ではあるが、元ネタは北欧神話で、戦いの神・トールが持つ伝説の槌である。雷を操り、巨人族を打ち滅ぼした伝説の武具で、ヨーロッパでは古く十字架のかわりにハンマーを模したアクセサリーが愛用されていたくらい有名なものだ。ちなみにトールというと馴染みはないが、ギリシャ神話では同一神を指してゼウスと呼ぶ。こちらの方がまだ馴染みはあるかな?

銀河英雄伝説では、難攻不落の要塞「イゼルローン」に設置された要塞主砲で、出力9億2400万メガワット、数千隻の艦隊を一撃のもとに薙ぎ払うビーム兵器という、ちょっぴり荒唐無稽な設定になっている。まぁ、あの小説に細部のリアリティを求めちゃイカンよ、うん。 上はwebから拾ってきた画像だが、こんなイメージね。


うむ、闇を切り裂く一条の閃光! 疾風のように夜の闇を駆け抜けるCX-7! なかなか、壮大で勇壮なイメージじゃないか。予は気に入ったぞよ。











一方、作戦の正式認可・発動とともにヤフオクで落札された中古の右目パーツ。その現状を確認するために出品ショップに一本の電話がかけられていた。


せば:すいません、写真ではちょっとレンズに傷があるようにも見えるんですが…
店長:大丈夫ですよ。今、現物を見ながらお話していますが、傷はありません。
せば:そうですか、よかった! ところで…
店長:ハイ! 何でございましょう?
せば:オークションでは「値引き交渉あり」になってましたけど、幾らまけてくれるんでしょう?
店長:…え~、1割引の…18000円で…いかがでしょうか?
せば:よろしくお願いします♪



壮大で勇壮な作戦の第一歩は値切り交渉から始まっていた。 たとえ相手がオークションであっても値切り倒す。ザッツ、せばすちゃん・クオリティー。
Posted at 2009/05/25 20:59:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | D.I.Y | 日記
2009年05月25日 イイね!

事前調査、制動不能

内なる声に挑発され、魂に火を入れられてしまった、せばすちゃん。しかし、ここで理性ある判断が出来るかどうかが、漢の真価である。本当にそんなマネが可能なのか!? それを各方面から検討してみることにする。


技術面
実際にD.I.Y.で出来るものなのか? 他車種では作例がかなりあるので、先人達の整備手帳やHPを読み漁る。なにせ経験がないので、その分は事前に仕入れた知識と、己の知恵と応用力しかない。ふ~む…なんとかやれないこともなさそう…かな?


法律面
お次は法律面の問題だ。私は基本的には車検に通る改造しか認めたくない人間だ。車検前にヤバイ部品を取り外すというのも、個人的には好きじゃない。 服装検査の時だけフツーのズボンを履いてくる不良ってダサかっただろう? そんなハンパな真似するくらいなら、やるなと言いたいね。それに、「限られたレギュレーションの中で如何にカッコよく出来るか」というのも燃える要素だからね。

ただ、イカリングそのものが法的にはグレーな存在のようで、担当者によって見解が異なり、車検に通らなかったという報告もちょこちょこあるようだ。そこで、MAZDAのディーラーへ見解を聞いてみた。そう、CX-7の購入の際に大いにお世話になった、あの店長さんである。(購入記参照)  問い合わせをしてから2日後、店長さんから連絡がはいる。やはり色々な見解があるらしく、気になったため、関連7施設に問い合わせてみたとのこと。 やはり、この漢…出来る! プロの仕事をしてくれるプロは当たり前のようでいて貴重なので、嬉しい限りだ。

結論から言うと、「スモール連動はマズイが、配線でイカリングを独立オフできるようにしておけば大丈夫だろう」とのこと。ただし、最終的には検査官によるので、絶対とは言えないとの注釈つきだ。しかし、ディーラーで車検をしてくれるなら、最大限の善処を約束してくれるとのこと。 うむ、この店長さんがここまで言ってくれるなら大丈夫だろう。車検対策もクリアー!


予算面
次の問題は予算だ。上手くいくかどうかも判らないプロジェクトに、そうそう大金は注ぎ込めない。そこで予算の上限をあらかじめ決定しておくことにする。 決定した予算額は55000円。 kosokosoさんが提示された見積もりが11万円だったので、その半額だ。私のやっている某バイト一回分の報酬額でもある。この金額なら、失敗しても「痛い授業料」として許容できるギリギリの範囲だろう。もっとも、痛みと悔しさで眠れない日々が相当続きそうではあるが…ね。

中古ヘッドライトやCCFL管、関連部品の相場を研究してみると、なんとかいけないことはない。ただし、CX-7は月産50台程度の希少車! 中古パーツがなかなか手に入りにくい。ちなみに、ヘッドライト・ユニットは新品で購入すると片側だけで61000円とベラボーに高価だ。 片側だけで余裕の予算オーバー。安い中古パーツが入手できるかどうかが、一番の難点になってくるだろう。




廻り始めた歯車に制動をかけるべく、各方面から否定的な目で反証を加えてみるものの、いずれの条件もギリギリ辛うじてクリアしている。神や運命など1mgたりとも信じない私だが、これはもう前に進むしかないということだろう。先例はない。が、無き道は己が手で切り拓くのだ…漢として!


こうして、「TH作戦」の決行が閣議決定された朝、ヤフオクからCX-7の右目の出品が消えた。ついに賽は投げられたのである。
Posted at 2009/05/25 00:36:26 | コメント(5) | トラックバック(0) | D.I.Y | 日記
2009年05月24日 イイね!

歴史の歯車




CX-7のエクステリア上のポイントのひとつに「目のカッコよさ」があると私は思っている。MAZDA HPのCX-7特別サイトのトップ画像だが、実にカッコよろしい。実は実車にはない小型アイラインなんかがこっそりついている事実詐称・JARO告発モノの画像なのだが、この際それは置いておこう。

この非常に優れたデザインのヘッドライトだが、実は夜間点灯時はとっても寂しい。ポジション・ライトはバンパーに装備、ウィンカーもドアミラーに実装。つまり、4灯横置きの幅広デザインなのに、スモール点灯時には全く光らない。ライト・オンでもロー・ビームが左右一本ずつ照射されるに過ぎないのである。 せっかくイイ造詣してるのに、勿体無いではないか!! ここから、この新しい計画が発案されたのである。






元来、光モノにはあまり興味のない私だが、実はちょっと気になっていたアイテムがある。Angel's Eye(通称イカリング)と呼ばれるモノだ。画像はwebから無断で借用してきたものだが、BMWがやりはじめたヘッドランプの周囲に配置されているリング状の照明である。BMWは顔つきのイカツサもあり少々下品かなぁと思うが、そのインパクトは絶大! 初めてイカリング装備のBMWに後ろから迫られた時に「なんだ、あれは!?」と驚いたのを覚えている。

初めてCXのライトを見たときに「あ、イカリング似合いそう」と思ったのだが、調べてみると、やはり実際にやっておられる先輩方がおられた。ざびさん、covaりんさん、鷹瀬輪店さんだ。なかでも鷹瀬輪店さんのイカリングはプロ・ショップの作品だが、CCFL4灯+オレンジのポジションライトを内臓という素晴らしい出来! スゲー!! 正直、似非Xシリーズみたいになっちゃうのではと心配していたのだが、こんなのなら是非手に入れたいね。




しかし、良い品にはそれなりの代価が必要なのは世の摂理。kosokosoさんが以前にリサーチされた際のレポートによると、ショップに依頼すると10万円以上かかるし、車も数日間預けなければならない。カッコはいいが、10万超はなぁ…。

じゃ自作してやらぁ!と簡単にはいかないのが、このイカリング。まず前照灯という重要保安部品をイジることになるし、俗に「殻割り」というヘッドライトを分解する作業が難しく、D.I.Y.でやるには非常にハードルが高いのだ。少なくともD.I.Y.暦3ヶ月のド素人が手を出していいシロモノではないのは確かだ。 そして何より、CXでは作例がない。お手本があればまだしも、まったくノウハウの無い人間が一から製作するのは無謀の一言である。 私だって負けるケンカは嫌いだ。 あきらめるしかないか…そう吐息をつき肩を落とした瞬間、漢魂が私に呼びかける!





君は自分の手で歴史の歯車を廻してみたくはないのか?





私の魂に火がはいり、そして歴史は加速する。

Posted at 2009/05/24 11:26:35 | コメント(6) | トラックバック(0) | D.I.Y | 日記

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