さて、ヘッドライト・インナーは塗装工程にはいったので、空き時間を利用して他の工作へ移ろう。ラッカー系アクリル塗料は指触乾燥時間こそ数十分と短いが、充分な塗膜強度を得るには一週間ほどは乾燥時間が必要なのだ。

Covaりんさんの整備手帳より無断転載(スイマセン!)
次の工作はコイツ! ヘッドライトの脇にオマケのようについている
サイド・マーカーだ。CX-7の場合、コイツはどーにもこーにも存在感が薄い。光らせると綺麗でイイ感じなのだが、車検は通らなくなってしまうのが難点だ。しかし、ディーラーへ問い合わせたところ、イカリング同様、こちらも配線でオフできるようにしておけば車検も大丈夫との見解。これも、ディーラーによって取り扱いに差があると思われるので、チャレンジする方は要・問い合わせね。
上の写真はイカリングの先駆者、
covaりんさんが仕込んでおられるLED内臓型サイド・マーカーだ。一気に存在感が増しているのだが、ちょっとLEDのツブツブ感が気になるところ。covaりんさんも、ちょっとそこは不満らしい。
後追いするモノの必須条件…それは必ず前者を上回らねばならないというコトだ。 道を拓いてくれた者に対する、それが漢としての礼節というものだろう。 よろしい! 私がよりよいサイド・マーカーを製作してみせようではないか!
まず、サイド・マーカーを分解。少量の接着剤で点止めされているだけなので、マイナス・ドライバーでこじれば、あっさり開く。裏面にシルバーの塗装で裏打ちしてあるので、こいつを剥がしてやるのが第一のポイントだ。裏打ちを剥がしてしまうとリフレクターとしての機能は無くなってしまうが、法制上もCXクラスの車では前部リフレクターは必須ではないので、特に問題はない。
オレンジの透明パーツはトレイ状になっているので、シンナーを注ぎ込んでしばらく放置しておけば、銀塗装はあっさり膜状に剥がれる。凹凸に残ってしまった部分はシンナーをつけた歯ブラシなどで擦って落としてやろう。ただ、透明パーツもシンナーでダメージを受けて表面が曇ってしまうことがあるので、その場合は1000~2000番のペーパーとコンパウンドで磨き上げて、透明度を回復してやろう。
綺麗に裏打ちが剥がせたら、今度は内部の仕込みだ。LEDではツブツブ感が残る。アクリル棒や板に刻みをつけて拡散させるにしても、仕込みスペースが小さいし、やはり均一に光らせるのは難しい。そこで、今回は
有機ELシートを使用することにする。
Electro-
Luminescenceとは電圧をかけることで発光物質を励起させる発光システムで、膜状の発光体を作ることが可能なので、液晶のバックライトなどに多用されている。シート状のものが市販されているので、今回は「発光時イエロー・無発光時オレンジ」のものを購入。左右12Vインバーター込みで7000円くらいだ。
ELシートの最大の利点は
均一な面発光が可能なことと、
自由な形に切って使えることだ。まぁ、完全に自由ではなく制約はあるのだが、かなり自由度は高い。まさに今回の用途にはジャスト・ミート!
今使わずに、いつ使うというのだ!?という、クシャナ殿下も吃驚のケース・マッチングだね。
ちょきちょきとハサミでサイド・マーカーの内側のサイズに切り出して
両面シールになっている板状電極をELシートに貼付。
インバーターに接続、完了!
さぁ、例によってドキドキの瞬間だ。
この瞬間のために、D.I.Y.の苦しみをも日々耐え抜いているのだ。
喰らえ、我が渾身の一撃を!
ほわちゃぁ!!
か、完璧だ…完璧すぎる!
ぬわっはっはっは、見たか、下民ども! 我が才能が恐ろしいわ! 現物を見たことも触ったこともないELシートを、こうまで使いこなしてしまうとは…ふふふ。こんな調子だったら、TH作戦も思いのほか簡単に進みそうだわい、ぶわっはっはっはのは!
ピンポーン。 高笑いを遮るように鳴り響くインターフォン。 誰だ、無粋なヤツめ…。 ドアを開けると、宅急便らしい。 なんと、このタイミングで、発注していた左側ライト・ユニットが届いたのである!
もはや、世界は私のために回っていると言っても過言ではない。 5秒前までの不機嫌をあっさり撤回、そう独りほくそ笑んで、ユニットをダンボール箱から取り出す。さぁ、左側サイド・マーカーもさくっと完成させてやるかぁ!!
…
…
…え~と、
左目のサイド・マーカーが、何処にもはいって無いんですけど?
呪われてんのか、このプロジェクトは?
Posted at 2009/06/14 13:28:43 | |
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D.I.Y | 日記