2009年02月25日
試乗もさせずに中古車を買えだと!? 勿論、商品そのもので路上で走るリスクなど、相手の言い分も理解はするが、納得は出来ない。ましてや、中古車なんて一台一台コンディションが違うではないか。乗らずに判断なんか出来るものか。その旨反論すると、「まずディーラーで試乗されてみては…」と来た。 それを一方的にブッチされて、ここに来てるんだよ!! 前世は弥勒菩薩だったんじゃないかと噂されるくらい日頃は温厚な私も、流石にブチ切れた。大きく息を吸い込んで、口を開こうとした瞬間、その漢(おとこ)は現れた。名刺には店長の肩書き。担当してくれていた店員さんよりも若いが、なんだか雰囲気がある。店長さんに、今までの経緯などを話す。
店長:申し訳ありませんでした。私が全て責任を持ちますので、試乗なさって下さい。
せば:!
店長:やっぱり、このクルマは走ってナンボですから、是非体験して下さい♪
せば:!!
これだよ! やっぱりこうじゃなきゃイカンでしょ! これが販売営業のあるべき正しい姿だろう!? しかし、この店長さん…漢だ! 自分の落ち度でないことに頭を下げ、決断と責任を負うことが出来るとは…。まだ若そうだが、島耕作もビックリの人物だ。有難くお言葉に甘えさせて頂くこととする。
パーキングから出て左折しながら幹線道路へとCX-7を滑り出させる。コーナーひとつで、そこいらの軟弱なSUVとは全く違った足回りなのが判る。正直、ラグジュアリーというには程遠い。しかし路面状況をしっかり伝え、この高い重心の車でも容易に腰砕けしないセッティングは私好みだ。前が空いた時にはアクセルを踏み込んでみる。あまりターボらしい感じはしないが、充分なトルクを生み出すエンジンは軽快に大柄なボディを加速させる。ブレーキは初期制動力が強めにセッティングされているようだが、なかなかのモノだ。大きなボディなので取り回しに苦労するかと思ったが、意外にそうでもない。またピラーなどの死角が多いとも聞いていたが、Z33 Roadstarと比べればガラス張りも同然である。
あ~、ダメだ、これは。たぶんもう、やられちゃったわ、ワタシ…。 そして、せばすちゃんはアクセルを踏み込み、UカーランドへとCX-7を加速させるのだった。
Posted at 2009/02/25 21:33:56 | |
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購入記 | 日記
2009年02月24日
なんでも話によると、試乗車の貸出しをしているようで、予約の時間に車がディーラーに帰って来ないとのこと。わざわざディーラーまで出向いて予約取ってるのに、何故そんなことになるのか!? 空いてる時間を調べて予約を取ったのだから、それは後から入った事情だろう? それに、こっちがあわせなければならないのか!? 時には一日に3つもブログ記事をあげたりしていても、私とて決して暇なワケではない。その日のその時間しかないというピンポイントで予約を入れていたので、どうしようもない。それに私は、プロとしての仕事をしないプロが大嫌いだ。よく営業がそんな応対できるな。少なくとも、そんなディーラーではクルマを買う気にはなれない。「それなら、もう結構です。」 三行半を叩きつける。
ふん、ディーラーでの試乗だけが全てではないわ。市内のマツダ・Uカーランドに、マツダのデモ・カーあがりの中古車があることをwebで確認してある。そちらで乗せてもらえばいいのさ。しかし、ハリアーの1/10も売れていないようなマニアックな車を新車で買ってもいいという危篤…もとい!奇特な客を門前で追い返すとは…愚かなヤツめ。ブツクサ独り言を呟きながら、ピンクのマーチをUカーランドのパーキングへと放り込む。
視界に飛び込んでくるのは、鮮やかな白に輝くCX-7! おおぅ、やっぱりカッコいいクルマだ。コイツは絶対に写真で見るより実物見た方がカッコいいね。ディーラーのデモ・カーなので、コンディションは内装・外装とも極上。BOSEサウンド・システムなんかも積んである。うむ、正直惚れた! これで走りが良ければ、文句ナシだ。中古車だけに、なおさら試乗は重要だ。店員さんに、さっそく試乗を申し込む。
せば:すいません。コイツに試乗させて貰いたいのですが。
店員:申し訳ありません。基本的には試乗は出来ません。
…売る気あんのか、マツダ!?
Posted at 2009/02/24 15:19:47 | |
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2009年02月23日
レクサスのディーラーから滑り出るピンクのマーチ。そう、我が愛車のZ33 Roadstarはトラブルにより修理が必要な状態にあったため、代車を借り受けていたのだが、これがまぁ見事なまでにドピンクなマーチ。 日産のサービスマンは「特に期限も切らないので、好きなだけ乗ってて下さい!」と超絶・爽やかな対応で、走行距離90kmのパリパリの新車を貸して下さったのだが、Zの代車でピンクのマーチってどうなのよ!? まぁそれはともかく、レクサス・ショールームを出た瞬間、隣接するマツダ・ディーラーの看板が目に入る。
私は以前にはRX-7(FC3S)に乗っていたし、弟も初代ロードスターに乗っていたので、マツダには多少の縁がある。そういや、街中を走っているのを全く見かけないのですっかり失念していたが、マツダもCX-7なるSUVを出していたはずだよな? 150万MIPSを誇る(注:多少の誇張アリ)私の頭蓋内・生体演算装置が、脳内記憶ストレージを高速検索する。当該情報がヒットすると同時にフル・ステア! ドピンクのマーチは、すぎゃぎゃと激しくリアをスライドさせ、マツダ・ディーラーへと吸い込まれていく。
せば:頼もう!
店員:いらっしゃいませ! 今日はどういったご用向きでしょうか?
せば:CX-7って置いてます?
店員:ございますよ♪
おおぅ、思いつきで来た割には上々の首尾だ。苦しゅうない。早速実車を見せてもらうこととする。 …し、シブイじゃねーか、コノヤロウ!? CX-7というクルマの存在は知っていたが、ちゃんとリサーチをしたことはなかったのだが、スタイリングは上々だ。少なくともハリアーの1万5千倍はカッコイイ。 内装はシックな雰囲気だがコクピット感もあり、FC時代からは考えられない高い質感だ。話を聞くと、ターボ・エンジン搭載で動力性能も上々の模様。こ、これは…やられちゃったかな…? 禁断の恋にも似た予感。 Omens of Love。 いや、まだだ! クルマの価値など乗ってみなければ判りはしない!
せば:あの…試乗車はありますか?
店員:これが試乗車ですよ♪
せば:今日乗せて貰うことは出来ます?
店員:残念ながら今日は本社が休みなので、試乗は出来ないんです。
どうも試乗には本社の許可なるものが必要らしい。ふ~ん、面倒なのね。仕方ないので、その場で次の週末に試乗の予約を入れ、その日はディーラーを後にする。う~ん、週末が楽しみだぜ!
しかし、金曜日にディーラーから悪夢の連絡がはいる。
店員:すいません、試乗が出来なくなってしまいました。
せば:なんですとぉ!?
Posted at 2009/02/23 22:49:53 | |
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2009年02月22日
私には俗に言うところの大蔵省が存在しないため、生活に支障の出ない範囲で自由に予算を振り当てることが出来る。しかし、今まで一度も新車を買ったことがない。これは私がコスト・パフォーマンスを重視する人間だからだ。もちろん新車ならではの優越感というものは存在するだろうが、私は経費関連も含めて、新車を買うよりも、程度の良い中古車や新古車を買うほうが合理的だと思っている。
しかし次の候補、レクサスRX350は発表されたばかりの最新型で、新古車だって存在しない。しかし価格に見合う価値のある車であれば、もちろん新車での購入も辞さない。というわけで、レクサスのショールームへ行って試乗させて頂く。 これイイ! 実は「レクサスなんて成金の乗るクルマ」という独断と偏見のもと、今までは心の中でバカにしまくっていたのだが、何事も極めればスゴイものである。とにかく品質は物凄い。トヨタのハリアーがオモチャに思えるほどの高品質だ。内装もやたら豪華だし、ヘッドアップ・ディスプレイやリモート・タッチ、ミラー位置やらステアリング位置やら連動しまくりのシート・メモリーなど、男心をくすぐるギミックも満載。足はフニャフニャだが、3.5リッターV6搭載で、2トンもある車体は意外と軽快に加速する。
うっわ~、これイイわぁ。見積もりを出してもらうと、ざっと550万円也。高い!…が、買えない値段じゃないよなぁ。しかし問題は納期が2ヶ月ということ。そして私は年間に3万km以上を走るという点である。3年乗ると10万km。流石のレクサスでもリセール・バリューは期待出来ない。う~ん、しかし魂揺さぶられちゃったしなぁ。どうしよう?
持ち帰って頭を冷やして再検討しようと、見積書とやたら豪華なパンフレットを持って帰途につく。レクサスのショールームの隣にマツダのディーラーがあることを、この時点ではすっかり失念していた、せばすちゃんであった。
Posted at 2009/02/22 22:17:59 | |
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2009年02月22日
SUVに候補を絞った段階では、実はハリアー・ハイブリッドが最有力候補だった。ハイブリッド・システムをはじめとする数々の男心をくすぐるハイテク・オモチャを装備し、室内も適度に密度が高い。私は内装にコクピット感を求めるので、BMWのXシリーズみたいな品質は高くてもノッペラボーな内装はそれだけで却下なのである。外装は乗ってたら見えないが、内装は常に自分が見ているものだから、重視したいところだ。やっぱり漢の仕事場はメカメカしくなくてはイカン! 木目なんざインパネに入っていた日には発狂モノだ。 家具調にしてどうする! というわけで装備・内装で合格点のハリアーだが、もちろん弱点もある。まず見た目がオッサン臭い。上品ではあるが、カッコいいというには程遠い外観だ。おまけに「SUVを見たらハリアーと思え」と言わんばかりの氾濫ぶり。ハイブリッドは玉数は少ないが、パッと見で判るのなんてマニアだけだ。さらに致命的だったのは、乗っててちっとも楽しくないということだ。走り重視なハズのPackage Sに試乗したのだが、あれはただ走るだけの車だ。試乗した瞬間に候補から脱落。
次の候補は旧ムラーノ350XV。コイツは外見はSクラス。押し出しは強いが下品ではなく、優雅さすら感じさせるフロント・マスク。お尻周りの造詣も素晴らしい。新型よりも旧型の方が好みなので、ディーラー取り扱いの中古車に試乗したのだが、乗り味は素晴らしい! 巨体をものともせず加速させるトルクフルなエンジン。さすがZと同じVQを搭載しているだけのことはある。このエンジンは味には欠けるが、名機だと思うね。しかし、ムラーノの場合は逆に内装が頂けない。広いが味気も色気もない。メーター・パネルやセンターコンソール付近は外見の斬新さからは考えられないほど陳腐だし、前車のZと部品が多く共用されているので、個人的には面白みに欠ける。そして標準搭載のDVDナビが大きなネックだ。これもZと同じモノなのだが、ご存知の方もいるだろうが、これがもうどうしようもないシロモノである。 使えないナビ世界選手権なんてあろうものなら、ブッチギリで優勝間違いない。 コイツとまた付き合わなければならんかと思うと、それだけで鬱病になりそうなくらいヒドイ。おまけにシートがモヒトツだなぁ。やはり一日120km走行するには良いシートは必需品。ちなみにZロードスターのネットシートは超がつくほど素晴らしいモノだった。
しかしディーラー扱いだけあって、中古車とはいえコンディションは絶品。オマケにかなり安い。新車だとあんな高いのに、こんな値段でいいのか!?とこちらが心配してしまううくらいのバーゲン・プライスだ。うん、この車は合格だね。
Posted at 2009/02/22 18:21:02 | |
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