• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2012年02月09日

戦後最大のミステリー!! ~part2

戦後最大のミステリー!! ~part2 『狭山事件』
(著) 鎌田 慧
以前、
あの事件を追え!!
狭山事件
…で紹介した事件です。

昭和38年5月1日、埼玉県狭山市で16歳の女子高校生「中田善枝さん」が下校途中に行方不明になった。同日深夜、「善枝さん」の自宅に20万円の身代金を要求する脅迫状が送りつけられ、その3日後、彼女は絞殺死体で発見された。埼玉県警と狭山署は営利誘拐殺人事件として捜査を始め、「石川一雄」という被差別部落出身の青年(当時24歳)を別件で逮捕する。6月23日、石川青年は身代金目当てに「善枝さん」を誘拐して殺したことを自供。昭和39年3月11日、浦和地裁で死刑判決が言い渡されるが、2審の東京高裁で一転、無実を訴える。同高裁は10年に及ぶ長い審理の末、死刑を無期懲役に減刑する判決を言い渡した。この間、ズサンな見込み捜査と、不公正な裁判に世論の注目が集まり、「石川一雄」の冤罪を晴らす再審請求運動が広がっていく。いわゆる「狭山事件」である。
著者の鎌田慧は『弘前大学教授夫人殺人事件』や『死刑台からの生還』(「財田川事件」)で、冤罪事件を追ったフリーのジャーナリストだが、本書は単なる冤罪物語ではない。捜査官の毒々しい功名心と被差別部落に対する差別意識、被差別部落の貧困が生んだ無知と非識字、凶悪な犯人像を作り上げ捜査陣の“お手柄”を美談化する新聞の軽薄な正義感、捜査員の作意を疑わない裁判所の司法仲間意識。「狭山事件」は、そうしたものの複合汚染的結果だった。著者は、被差別部落に育った若者の、小学校にさえ通えなかった悲惨さと、文字から疎外されたものの苦悩と恐怖を、地を這うような取材で再現してみせる。そして「文字を使いこなせる人間が、文字を使えない人間に寄り添うことのできない傲慢さ」と、裁判所の人間洞察の貧しさを、冤罪の要因として指摘するのである。

しかし、無知と非識字のゆえに「やったと言えば、10年で出してやる」という捜査官の甘言を信じ、一時は死刑台の下まで引ずっていかれた若者が、「三鷹事件」の死刑囚「竹内景助」との出会いを契機に文字に目覚め、やがて歌が詠めるまでに成長していく。その過程で「死刑囚」の前を通り過ぎていった群像の記録は、戦後事件史の裏面をさまざまに明かしてくれる。その意味でも『狭山事件』は、単なる冤罪物語ではない。(伊藤延司)

私も…
どう見ても『冤罪』としか思えない。
ブログ一覧 | ミステリー小説 | 日記
Posted at 2012/02/10 16:43:17

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

今日のまゆげ😺夏バテしたニャ〜😿
天の川の天使さん

みんカラ:モニターキャンペーン【エ ...
プレゼンスZSさん

週刊】今週の国土交通省発表(リコー ...
かんちゃん@northさん

暑い いや 熱い
wakasagi29_さん

愛車と出会って8年!
キャニオンゴールドさん

本日のミラー番&プチキリ番♬
ブクチャンさん

この記事へのコメント

ユーザーの設定によりコメントできません。


プロフィール

「お疲れ様」
何シテル?   02/01 15:40
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

スーパースージー ジムニー誕生40周年記念 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2021/01/21 23:59:54
次の次は…コレを交換予定です。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/07/26 00:48:49
城戸賞で、過去一番いい点数をとった脚本!! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2017/01/25 17:43:26

愛車一覧

ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation