伽羅の橋

『伽羅の橋』
叶 紙器 (著)

介護老人保健施設の職員・四条典座は、認知症の老人・安土マサヲと出会い、その凄惨な過去を知る。昭和二十年八月十四日、大阪を最大の空襲が襲った終戦前日、マサヲは夫と子供二人を殺し、首を刎ねたという―穏やかそうなマサヲが何故そんなことをしたのか?典座は調査を進めるうちに彼女の無実を確信し、冤罪を晴らす決意をする。死んだはずの夫からの大量の手紙、犯行時刻に別の場所でマサヲを目撃したという証言、大阪大空襲を描いた一編の不思議な詩…様々な事実を積み重ね、典座にある推理が浮かんだそのとき、大阪の町を未曾有の災害・阪神大震災が襲う―!!時を経た大戦下の悲劇を、胸がすくようなダイナミックな展開で解き明かしてゆく、人間味溢れる本格ミステリー。


島田荘司氏絶賛の「第2回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」受賞作。
前半はミステリー感覚で楽しく読ませて頂き、後半はあの島田荘司氏のひらけ！勝鬨橋の様に
最後のハーレーダビットソンでの疾走は痛快ですね。


注意：感想は私個人的な意見ですので、ご了承下さい。