鴉

『鴉』
麻耶 雄嵩 (著)

瑠璃色の香気が立ち昇る、天才の所業。弟・襾鈴の失踪と死の謎を追って、地図にない異郷の村に潜入した兄・珂允。襲いかかる鴉の大群。四つの祭りと薪能の儀式。蔵の奥の人形。錬金術。嫉妬と憎悪と偽善。五行思想。足跡なき殺害現場。連続殺人。人殺しの手に現れるという奇妙な痣。盲点を衝く大トリック。村を支配する大鏡の正体。ふたたび襲う鴉。そして、メルカトル鮎。逆転と驚愕の大結末が待っている。

舞台設定の雰囲気が良いですね。
地図にない異郷の村…、ゾクゾクしますわ。
弟・襾鈴（あべる）の死の謎を追って、珂允（かいん）が現人神「大鏡」が君臨する、現代文明から隔絶された地図にない村。。。。
珂允と襾鈴という名が示すように、本作では旧約聖書を踏まえた、兄と弟の相克がテーマとなっています。
一気に読了しましたわ!!





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