niel ニールのブログ一覧

★★★★
　｢歴史は繰り返す｣か否か？　この答えに双方正しいと断わりながら、技術や人口や資源の情況は変化しても、人間の本性はそれほど変ることは無いと言い切る作者。
　人間とは、｢強欲なくせに怠慢で、恐怖に弱いくせに無鉄砲。　自らの利益を正義と信じやすく、他人の評価を気にする半面、嫉妬深い。　いつも有利な方に加わりたいと考えつつ、大義名分に従って動くものが多いはずだと信じる浪漫を持つ。　性欲旺盛なのは禁欲ぶりたがるし、名誉を望みながらつつましく振舞おうとする。　一人になると弱いが衆を頼めば大胆だ。｣と、
　日本の戦国時代を振り返りながら戦国時代は戦いだけではない｢超高度成長期｣で有ったことを解いていく、その中で｢勝てる組織｣とは何か？　｢明確な目的を持ち、構成員がそれをゆるぎなく信じている組織｣　だと論じているが、最終的に　｢組織の目的を達成することに幸福を感じる者だけが、よく組織を強化できる。それ故、強い組織は集団的な錯覚の中にこそある｣　(ﾍﾞﾙｷﾞｰﾅ)と、
｢勝てる組織｣とは一体何か、そうわかりやすくはない･････
　この本で言いたいのは、歴史から発想して最終的には自分自身で決めなさい！との事。