
明治天皇が国民に公布されました教育勅語の我意訳ですが、明治になり急にこの教えが出来たのではなく。日本の歴史の中で(仏教・儒教等)育まれてきた物が形になったものです。
国により価値観に違いがあることを認め合うことは必要です。
この狭い地球の中で日本が世界に誇れるのは、日本人が 『意識しないで自然と身に着けている』 この教えです。
私達の祖先が、遠い昔、遠大(広範囲に及ぶ・先を見通す・長期間にわたる)な理想のもとに、道義(人のふみ行うべき正しい道)世界の現実をめざして、この国をおはじめになり、そしてまた、人々は忠孝両全(真心を尽くして仕えることと人を大切に扱うことを完全に行う)の道をまっとうして、人々が心を合わせて努力した結果、今日に至るまで、美事(美しい事柄)な成果(よい結果)をあげて参りましたことは、もとより この国の優れた国柄の賜物(福として与えられたもの)でありまして、教育の根本もまたここに基づくものと思います。
子は親に考養(親に孝行を尽くすこと)をつくし、
兄弟、姉妹は互いに力を合わせて助け合い、
夫婦は仲睦まじく(仲がよく親密で愛情がこまやかである)解け合い、
友人は胸襟(胸のうち)を開いて信じあい、そして
自分の言動(人前で言ったり、したりすること)をつつしみ(控えめに振る舞うこと)、
すべての人々に愛の手をさしのべ、
学問を怠らず(なまけないで)、
職業に専念(心を集中すること)し、
知識(知ること・智恵)を養い(育てること)、人格(個人としての人間性)をみがき、さらに進んで、
社会(集団としての営み)公共(おおやけ)のために貢献(役立つち尽くすこと)し、また
法律(秩序を維持するための法)や、秩序(正しい順序やきまり)を守ることは勿論のこと、
非常事態(重大な危機に直面した時)の発生の場合は、真心(真実の心)を挙げて、平和と、安全に奉仕(社会につつしんでつかえること)しなければなりません。
そして、これらのことは、人としての当然のつとめであるばかりでなく、また、私たちの祖先が、今日まで身をもって示し残された伝統的美風(美しい風習)を、いっそう明らかにすることでもあります。
このような人の歩むべき道は、祖先の教訓(教えさとすこと)として、私達子孫(また、生まれてくるもの)の守らなければならないところであると共に、このおしえは、昔も今も変わらぬ正しい道であり、この世の中で、まちがいのない道でありますから、父祖(父と祖父。また、代々の先祖)の教えを胸に抱いて、立派な人となるように,心から念願(常に心にかけて強く望むこと)するものであります。
1890年(明治23年)10月30日発布。
Posted at 2009/07/09 19:46:11 | |
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