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六　　　正

聖臣　　　　　　危険を予知し、未然に防ぐ。

良臣　　　　　　長所を伸ばして、欠点を正す。

忠臣　　　　　　早寝早起き、一日一善を心掛る。

智臣　　　　　　災い転じて福となす。

貞臣　　　　　　質素、倹約に心がける。

直臣　　　　　　素直で正義を通す。



六　　　邪

見臣　　　　　　怠け、周りの意見に同調をする。

諛臣　　　　　　後先を考えずに、物を述べる。

姦臣　　　　　　人を嫉み、嘘偽りを申す。

讒臣　　　　　　悪知恵により、人を惑わす。

賊臣　　　　　　自己中心的で、人の言うことを聞かない。

亡国の臣　　　徒党を組み、善悪の区別が付かない。

　










　九徳　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　九悪（逆）
1、寛にして栗(カンにしてリツ）
　（寛大でありながら、厳しさが有る）←---------------→（性急なくせに、自分にあまい）

2、柔にして立（ジュウにしてタツ）
　（柔和でありながら、芯が通っている）←-------------→（強硬なくせに、芯が通らない）

3、愿にして恭（ゲンにしてキョウ）
　（慎重でありながら、てきぱきと物事を処理する)←----→（軽率なくせに、最後まで出来ない）

4、乱にして敬（ランにしてケイ）
　（有能でありながら、相手を見下さない）←-----------→（無能なくせに、威張っている）

5、擾にして毅（ジョウにしてキ）
　（従順でありながら、強い意志がある）←-------------→（粗暴なくせに、気が弱い）

6、直にして温（チョクにしてオン）
　（直情でありながら、心は温かい）←-----------------→（静かで無口なくせに、心は冷酷）

7、簡にして廉（カンにしてレン）
　（大まかでありながら、筋は通す）←-----------------→（こだわるくせに、全体がつかめない）　

8、剛にして塞（ゴウにしてソク）
　（決断力に富みながら、思慮深い）←----------------→（平穏なくせに、中身は空っぽ）

9、彊にして義（キョウにしてギ）
　（豪胆でありながら、けじめは心得ている）←----------→（臆病なくせに、こそこそと悪事を働く）

　
太宗 李世民(り-せいみん）・・・・・唐朝の第2代皇帝。唐王朝の基礎を固める善政を行い中国史上最高の名君の一人と称えられる。

貞観政要（じょうがんせいよう）より十思を我意訳してます。








1、欲しい物があるときは、今、自分の持っているもので間に合っていないかと思い、

2、何か行動を起こすときは、もう一度 考え直して 周りの人がどのように見るかと思い、

3、行事に関わるときは、礼儀正しく控えめに 自分の感情や欲望を抑えることを思い、

4、幸せな気分に成りたいときは、満ち溢れる海が全ての川より低いことを思い、

5、遊びたいときは、限度をわきまえ、やらなければならないことが終っているのかと思い、

6、怠け心が生じそうなときは、注意深く事を始めあやまちや軽はずみがないようにとを思い、

７、解らないことがあり心配なときは、素直に親兄弟、友達の言葉を聞くことを思い、

8、悪口や嘘で人を恐れるときは、意志を強くもち自らを正して悪を退けることを思い、

9、楽しいとき、喜び合うときは、調子にのってふざけ 騒ぎすぎていないかと思い、

10、不満があるとき、怒るときは、感情によって腹を立て過ぎることがないようにと思う。

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　貞観政要（じょうがんせいよう）・・・・唐(中国）の貞観の治（皇帝：太宗 李世民　（在位626～649）の時代）で理想的な統治が行われ後代の模範とされた政治要網。日本では源 頼朝、北条 政子、日蓮、徳川 家康、明治天皇、等が影響を受けた。ちなみに十七条の憲法(推古天皇十二年（西暦604年）)の方が古い。



　『帝王学』・・・・この民主主義の世の中でそんなものは必要が無い！？と人は言うかもしれない。昔は権力が1人に集中していたから権力者1人が学べばよかった。しかし、今は、無責任な大衆が権力をもつ、大衆と言う権力者は常に責任を負わなくてすむ。群集心理で事を起こせば、間違ったことも多数決で決められ、誰も責任を取らないことになりはしないだろうか。そうならないように、いまこそ『帝王学』(貞観政要）が必要不可欠である。

　□　「十思・九徳」
　□　「六正・六邪」

　雲べったり、雨ぱらぱら、蒸し暑さがないのでいつもの夏より過ごしやすいですが、夏らしさが感じられません。
　いつまでも明けない梅雨･････今年の夏はなんかヘン？




↓シート交換の追加画像UPしてます。