前回、20分ほど試乗したフォレスターが好印象だったので、高速道路も試してみたいと思い、一般道と高速をあわせて2時間ほど試乗をしてみました。申込書に名前などを記入すれば一人で自由に好きなところを走ってきてもいいですよというキャンペーンか何かのようでした。天気は晴れ(強風)です。車両は前回と同じ(XSグレードにアドバンスドパック他オプションがいっぱいの)FB20エンジンモデルです。
試乗中に撮影した写真を、
フォレスター(外観・エンジンルール) ほか
にアップしました。そちらのコメントもあわせてご覧ください。
高速編
合流車線での加速はコロナより楽。ハーフスロットル程度での絶対的な加速は大したことは無いが、軽やかにストレス無く加速する。加速時のエンジン音はあまり印象に無く、特にうるさいとも思わなかった。音質的には特段気持ちのいい音とも思えなかった。巡航時も含め終始そのような印象だったが、このエンジンのおいしいところはもっと高回転にあるのかもしれない。時速100キロ程度までの巡航ではエンジンのツボは見当たらない。
時速100キロでの巡航時のエンジン回転は2100回転くらい。エンジンルームの遮音性がいいらしく、巡航時のエンジン音はあまり楽しめない代わりに、コロナほどではないがそれなりの大きさのロードノイズが入ってくる。絶対的に静かかといえばそれほどでもないという感じ。試乗車はオーディオレスだったので確認できなかったが、やはり高速ではオーディオの音量レベルを上げる必要がありそうに思える。
矢のような直進性だとは思わないが、ふらふらしない。当日は吹流しが真横になるくらいの横風を受けながらの走行だったが、横風をはじめとする外乱による影響が少なく安定している。コロナなら100キロ巡航をためらうほどの横風でも安定して100キロ巡航が可能で、コロナよりは疲労度が少ない印象。
時速100キロを超えるくらいから立ち気味のAピラー周辺で風切り音が発生する。ただし、試乗した日の天候(強風)によるものかもしれない。ただ、コロナでは発生しない速度域(より低い速度)で発生していることは確かだろう。
高速での乗り心地は総じて良好。ロードノイズがもっと少なければ尚良しだが、外的要因による挙動の乱れが少なくコロナより疲れなさそうな印象。
一般道編
4ATは当然トルコンをロックアップしているはずなのだが、なめらか過ぎるせいかロックアップ状態を実感しにくい。また、巡航中のわずかな加速や上り勾配での速度維持のためのアクセル踏み込みも、ほんのりじわ~っと踏まないとすぐにロックアップが解除されたりシフトダウンが行われる印象を受ける。扱いなれたコロナのほうが、特に3速、4速でのロックアップ状態をキープした加速(時速にして40キロから60キロあたり)がやりやすい。この街乗り常用域でのロックアップは意外に燃費に響いてくるのではないだろうか。
よく言えば滑らかでスムーズなのだが、反対にルーズな印象とも言える。むしろ出来の良いCVTのほうがタイトに思えるくらいかもしれない。
ハンドリングは気持ちいい。針穴を通すようにとはいかないが1本のラインをトレースしていくような印象。曖昧さがない。ここはコロナと大違い。
低速域だととてもまろやかで滑らかに感じる乗り心地だが、時速60キロ程度以上だと片輪だけ出っ張ったマンホールに乗り上げたり、側溝が道路を横断しているような場所で段差があるような場所では、それなりに揺れる。ただ、いずれにしてもコロナより乗り心地は良いと思う。
乗り心地は良いものの、ちょっと荒れた路面だとリヤシートの背もたれ付近か荷物スペースのアンダートレイ付近からカタカタと音が聞こえてくるのが少々残念。これはセダンでない形状の車の宿命なのだろうか。
その他
地面からシート座面までの高さがセダンよりやや高い。乗り込むときはまず左足をフロアに入れてから座るので何とも思わないが、降りようとして座った状態からそのまま体を横に向けて足を出しても(わたしは足が短いから)地面に着かない。やや高めのアイポイントによる視界のよさと相反するが、車を降りる度に感じてしまうことだから微妙にマイナスかもしれない。
試乗前にディスプレーの平均燃費をリセットし、大雑把に高速道路、郊外の幹線道路、住宅街および混雑した市街地を3分の1ずつ走行し、およそ50キロほど走行した平均燃費はリッターあたり9.9キロ。カタログ燃費は15.0キロ(ECOモード使用時)。ECOモードの使用云々に係わらずもう少し実燃費が良ければありがたいところだが、オドメーター200キロあまりのほとんど新車状態だからあまり当てにならない数字かもしれない。
Posted at 2011/01/16 23:50:42 | |
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