448@szkのブログ一覧

率直に言って、車の性能はエリシオンのほうが上に思えます。しかし、私にはエスティマも十分以上に合格です。エスティマの試乗を終えて一番に感じたことは、こりゃあ悩むなあという事でした。どっちもいい（どっちでもいい）のではっきりいって悩んでいます。しかし、いつまでも悩んでいては仕方がないので、冷静に比較してみる事にします。

検討グレードは、
エリシオン：2.4FF　HDDナビスペシャルパッケージ
エスティマ：2.4FF　アエラスGエディション
です。どちらか一方でしか得られないものは何なのか、比較してみました。

エリシオンにあってエスティマに無いもの
・優れた乗り心地、高い静粛性、すばらしい高速巡航性能。
・見やすいメーター
・1列目折りたたみ式テーブル
・お手頃な純正ナビ
・純正ナビ装着時のすっきり感とプログレッシブコマンダー（ダイヤルで操作するやつ）
・きちんとした3列目
・スライドドアの窓がきちんと窓枠まで下がる（エスティマは全開しないで少し残ってしまう）
・3列目の窓がチップアップする（エスティマは固定）
・いちおうフラッグシップというステイタス（求めてないけど）
・骨格と特に足回りに金がかかっていそうだという満足感
・あえてこれを選択をしたというある種の自己満足感
・マイナー車ゆえの大規模店舗の駐車場での探しやすさ
・特に母親の受けの悪さ（この洗練されたデザインが理解できないらしい）

エスティマにあってエリシオンに無いもの
・クルーズコントロール（標準装備）
・2列目キャプテンシート（購入対象候補の場合）とサイドテーブル
・3列目シートを床下すっきり収納
・3列目を収納しないときの床下荷物スペース
・2列目サイドステップ（エリシオンは低床ゆえにステップが必要ないとはいえ、絶対的な蹴上げが高い）
・2列目以降の様子を伺う室内用ルームミラー
・特別仕様というお買い得感
・モデル末期につきいい加減不具合は出尽くしただろうという勝手な安心感
・販売店のクオリティ（販売店の対応や雰囲気といった質がトヨタとホンダでは明らかな差がある）
・オプションでESC（S-VSC)の装備が可能
・妻と子供の若干の受けのよさ

気になるマニアックな差
・エリシオンのサスは4輪ダブルウィッシュボーン、エスティマはフロントがストラットでリアはトーションビーム。
・エリシオンは前後アンチロールバー装着、エスティマはフロントのみ。
・エリシオンのK24Aエンジンの可変動弁機構はタイミング＆リフト、エスティマの2AZ-FEはタイミングのみ。
・エリシオンは油圧パワステ、エスティマは電動パワステ。
・エリシオンの燃料タンク容量は70リットル、エスティマは65リットル。
・エリシオンは5AT、エスティマはCVT

さて、これらをどう評価するかです。

マニアックな差は私の個人的な満足感を高めてくれるかどうかだけの問題であり、家族にとってはかなりどうでもいい話なので、それ以外のところで我が家にあっているのはどっちなのかという方向で決める事になりそうです。まあ、そうですよねぇ。普通に考えれば。
（つづく・・・）

エスティマに試乗してみて感じたことは、車の素質（乗り心地とか、運転感覚とか）としてはエリシオンに軍配が上がるものの、エスティマもかなりいい線をいっているように感じられたということです。（あくまで個人的な印象です）

そして、装備や室内の使い勝手に関して言えば、エスティマはかなり魅力的だということです。（これもあくまで個人的です）

どちらもそれぞれ魅力があるのですがそのポイントが異なっており、しかも、私が買おうとするモデルでの比較では、同等の必要なオプションを装着した後の込み込み価格（値引き後）がほぼ同じである事がまた悩んでしまいます。

つまり、

エリシオン：乗り心地と静粛性と高速巡航性能に優れ、3列とも快適に過ごせる、知る人のみぞ知る傑作（少々褒め過ぎか）
エスティマ：乗り心地と静粛性と高速巡航性能は割と良い方、3列目は大人にはいまいちだが床下収納出来るほか、装備はやや充実か

という2台が、ほぼ同じ値段だという事です。

どちらを選ぼうか、正直かなり迷います。

普通に考えれば、この2台はコンセプトがまるで違うので、我が家の使い方や求めているものに合っているほうを選べばいいだけの話なのですが、我が家の使い方や求めている事といえば、

・乗り心地は今よりも良くなる事を望んでいるのでそれなりに重要
・音楽CDを聴くことが多いので静粛性は重要
・高速を利用する機会がわりと多いので高速巡航性能は重要
・年に数回の遠出を考えると荷物スペースはそれなりに必要
・3列目には普段はまず使わないが、まれに大人が乗る事もたぶんある

といった感じで、試乗した印象からするとどちらを選んでも不満はなさそうです。

荷物スペースについては、3列目を跳ね上げもしくは収納出来ないエリシオンはつらいところですが、4人家族の旅行なら3列目の座面の上や床に置いても問題ありません。そのかわり、居心地のいい3列目があります。親を乗せてちょっと出かける事も年に数回は確実にあります（たぶん）。一方のエスティマは、3列目は床下にきれいに収納出来てフラットなスペースが確保でき、こっちの方が我が家の普段使いには合っている気がします。

しかし、エリシオンの乗り心地のよさや運転のしやすさといった基本性能の高さは、車好きにとっては大いに惹かれるものがあります。でも、エスティマも結構いい線いっていると思えるくらいの出来です。

さて、これは困ります。どっちでもいい気がしてきます。どっちを買っても後悔はしないでしょう。それぞれに捨てがたい魅力があります。しかしタイプがかなり違います。我が家に合っているのはどっちなのか、悩みの始まりです。

エリシオンが候補であるからにはエスティマもいちおう試乗してみるかということで、軽い気持ちで試乗しました。（この2台、値段的には競合車のようで、営業もお互いに微妙に意識しあっているような感じがします。セールス上は、まあ、その、路上で見かける頻度がそのままの結果ということで。）

エスティマは、2代目の3列目に30分ほど乗った事があり、狭いし揺れるしシートがガタガタするしで、「この程度のものなのかあ、こりゃあり得ないわ～」と、まったくもってアウトオブ眼中だったのですが、3代目後期型のハンドルを握ってみれば予想以上にいい車だったというのが正直な感想です。

ということで、高速を中心に、若干の一般道も含めた千葉～佐倉間の試乗です。

試乗車はアエラスGエディションという特別仕様車で、FF2.4リッターのCVT。天気は雨。試乗時間は1時間ほど。
意識としてはエリシオンと比べてどうなのか（しかも運転席で感じること限定）というところに少し重きを置いた試乗です。コースも同じです。

フォトギャラリーエスティマも合わせてどうぞ。

結構加速がいい。
セールス氏を含めて大人3人子供2人での試乗だったが、アクセルを大きく踏み込まなくてもスーッと加速していく。飛び出し感は無いが動き出してからがまあまあ速い。エリシオンはもう少しもっさりしていた。（個人的にはもっさりでOK。むしろ飛び出すほうがいや。）

高速巡航は結構楽だし、高速への合流も楽。加速時のエンジン音はそれほど気にならない。100キロ巡航は余裕。120キロも大丈夫。横風への耐性も結構いける感じ。雨天でロードノイズが大きめだったこともあるが、気になる風切り音は聞こえない。直進性もまずまずいい感じで浮ついた感じは無く、中速域から上の加速がいい印象もあって高速は疲れなさそうだが、エリシオンの安定感、安心感には少し届かない。

ハンドルの感触はしっとりとした感じで軽くも無く重くも無い。印象はエリシオンに少し似ているがエリシオンが上。ただ、まれに路面からの外乱を増幅しているような感触が来ることがあった。電動パワステが何か悪さをしているのだろうか。油圧のエリシオンならそんな心配は無い。

乗り心地はエリシオンに近いところまでいっているがエリシオンが上。しかし差は大きくない。わりとフラットな姿勢を保つ感じでアルファード（マイチェン前）のようになんとなく常に揺ら揺らしているようなことは無い。橋のジョイントなどもあまりショックを伝えずにいなす。高速での乗り心地は結構いい。
街中は時々硬い。路面が荒れているところは少々コツコツと振動がくる。轍の底に亀甲状のひび割れがあるところを60キロくらいで通過する場面はエリシオンには敵わない（エリシオンの乗り心地がミラクルかもしれない）。街中の乗り心地はエリシオンが明らかに上だが、エスティマがどうしようもないかといえばそんな事は全く無く、乗り心地全般としては結構良い方ではないだろうか。しかもミニバンにしては地に足付いた感覚がある。ヴォクシーでは緊張して身構えた高速出口のランプは余裕で通過。

ブレーキの印象はまあまあ。０G停止は容易。特にこれといった印象を感じなかったのは今乗っているコロナに近いからなのか。

CVTの感覚はあまり嫌なところが無い。むやみにエンジン回転だけが先に上昇してしまう事もあまり無い。トルコンズルズルのATよりも直結感があるくらい。CVTにありがちな減速時にやたらグイグイとエンジンブレーキが効くことも無い。これならATからの乗換えでも許せる。むしろ多段ATでは実現できない途切れの無い加速が味わえるメリットのほうが大きいかもしれない。

静粛性も結構いい。しかしエリシオンには届かない。

運転視界はまずまず良好。アイポイントはセダンの屋根と同じくらい。屋根越しに遠くを望むとまではいかないが、十分気持ちいい。フロントウィンドウが寝ていてAピラーも寝ているが、ピラーが少し遠くて車幅もあるせいか視界の邪魔になるという印象は薄く、鬱陶しさは少ない。

センターメーターは好みでないが、速度計は大きくて文字盤も読みやすく、意外にも許容範囲。ところがそれ以外のメーターはダメ。回転計はあまり見る気がしない。燃料計と水温計はセンターメーターの一番助手席側に小さいのが付いていて、これまた見やすくない。トータルでのメーター類の見易さは明らかにエリシオンが上。

運転席に座って、「さあ、車を運転するぞ」という気分の盛り上がり感はエリシオンのほうが相当上。そのあたりはエスティマはかなり薄味。

ということで、なんだかんだで色々な部分を比べるとエリシオンのほうが上、特に乗り心地やメーターの視認性を含めたトータルの運転のしやすさ、車としての基本性能はエリシオンが上。

しかしエスティマがダメかといえばけっしてそんな事はなく、エリシオンとの相対比較で及んでいないだけであり、絶対的にはかなり良いほうなのではないかという印象。性能的に我が家にとってエスティマがダメだというポイントは無かった。我が家にとっては十分以上。エリシオンは走り出した瞬間に「うわあ、なんだこの快適な車は」と感じたが、エスティマもそれに近い印象を受けた。

結論：これは選択肢だ。

JAFスプリントカップにはいろいろと速そうな車が展示されていましたが、それらとは趣を異にする遅そうで強そうな車両が展示されていました。

フォトギャラリーJAFスプリントカップにて（自衛隊展示車両）です。

今日はJAFスプリントカップを観戦に富士スピードウェイ（FSW)へ。

行きは順調で3時間で、帰りは激混みで5時間かかって帰ってきました。

さて、途中激しい渋滞に見舞われたものの道中のほとんどが高速道路だったせいか、燃費は相当よさ気な感じです。うちのコロナは満タンで60リッター。燃料計が半分のときの表示は割と正確らしいので、このペースだとリッターあたり10キロ台後半には届きそうな勢いですが、明日からは家から5分ちょっとの保育園への送迎と、その近くの駅前駐車場とを往復する燃費に厳しい生活がまた始まります。最近は冷えてきたので、朝も夜も、目的地に到着するちょっと前にようやく温かい風が出てくる感じで、行程の大部分が暖機運転っぽい感じですので、結局はリッターあたり10kmちょっとに落ち着くのでしょう、きっと。