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2009年12月26日 イイね!

今流行のGPSデータロガー「Photomate887」について

最近サーキット走行にて、GPSデータロガーを活用している人が増えています。元々データロガーは、プロのレーシングカーの世界でかなり高価な物が使われていたのですが、アマチュアの人でも購入できる価格のGPSデータロガーのRace Logic社 DriftBox/PerformanceBox(DriftBoxの廉価版)が出てきて、1年ほど前まではこちらが主流でした。しかし、円高で値段が下がったとはいえ、パフォーマンスボックスで5万6000円、ドリフトボックスで8万もするので(個人輸入をすればもうちょっと安く購入できるが)、利用している人は一部のサーキットフリークの方のみでした。
http://www.enable-jp.com/ap/driftbox/index.html

しかしここに来て、格安のGPSデータロガーが出てきて流行し始めていて、私の知り合いも何名か購入してます。その商品の名前は、「Photomate887」(Transystem社)。
http://item.rakuten.co.jp/ida-online/photomate_887/

Photomate887

値段は9000円弱で送料を含めても1万円でお釣りが来ます。元々この商品は、旅行で通った軌跡を地図ソフト上で表示したり、Google Earthで軌跡を出力したりするのが主な目的の商品なのですが、GPSデータロガーをサーキット走行で活用できないかと開発されたソフトがあり、そのソフトと組み合わせると、格安GPSデータロガーでサーキット走行に活用することが出来るになります。そのソフト名は、「LAP+Intake」&「LAP+View.net」。
http://dp3.jp/dp3/

作者は373@SWさん。フリーソフト(無料)です。
https://minkara.carview.co.jp/userid/442599/profile/

DriftBox/PerformanceBoxは、SDカードにGPSログデータを保存するのですが、Photomate887は内蔵のフラッシュメモリにGPSログデータが保存されます。なので、LAP+Intakeで本体からGPSログデータを吸出してdp3ファイル形式に保存した後、「LAP+View」で解析するという流れです。

私はPerformanceBoxを購入して利用しているので、Photomate887を持っていないのですがLAP+Intakeの先日のバージョンアップで、DriftBox/PerformanceBoxのGPS保存データであるdbn形式のファイルを読んでログ変換できるようになったので、LAP+Viewのソフトで読み込ませてちょっと使ってみました。

まず手持ちのスパ西浦でのdbnファイルをLAP+Intakeに読ませて変換したところ、記録時間が短いdp3ファイルが複数作成されてしまい、その状態でLAP+Viewに読ませたら走行軌跡が正常に表示されずに使い物になりませんでした。





他のTC2000のdbnファイルを読ませたところ、こちらは分割されずに正常にdp3ファイルが作成されました。





いろいろ調べてみたところ、スパ西浦だと立体交差下ではGPSロストの状態になり、GPSデータ上では速度が0扱いになるため、そこのタイムライン上でファイルが毎周分割されてしまうようです。



それは、LAP+IntakeのAutologの設定が時速1.0km/hになっているのが原因のようです。
https://minkara.carview.co.jp/userid/442599/bbs/thread/1409565/

Autologの設定を時速0km/hにすれば分割されずに済むのですが、LAP+Intakeのソフト上でAutologの設定を変更する事ができません。この場合、「MTK GPS Logger download Utility」というソフトを使い、Autologの設定を時速0km/hにしてGPSデータを吸出してNMEA形式で保存すれば、分割されずにLAP+Viewに読ませる事ができる模様。こちらのソフトは、手持ちのdbnファイルの読み込みに対応していないので確認は取れませんでした。
http://dp3.jp/dp3/LAP+/mtk.html
http://homepage2.nifty.com/k8/gps/indexj.htm#006

なので、Photomate887+「LAP+Intake」&「LAP+View.net」をGPSロストポイントがあるサーキット(スパ西浦など)で使おうとしている人は気をつけてください。ただ、PerformanceBoxは10Hz、Photomate887+「LAP+Intake」が5Hzというスキャン時間の違いのため、ひょっとしたら後者の方だとスキャン時の間隔が長いため、立体交差下でもGPSがロスト扱いにならないかもしれません。

今周波数の話が出ましたが、周波数が高いほどGPSのスキャン時間の間隔が短くて精度が高いということになります。fpsで置き換えた方がイメージしやすいかな。Photomate887は、元々旅のお供にという事でデフォの設定が1Hz(1秒間に1回スキャン)で保存になっているようですが、これだとサーキット走行で使うのには精度が悪いので、「LAP+Intake」で5Hz初期化の設定でPhotomate887をLAP+用に書き換えてます。なお、保存できるデータ量は決まっているため、スキャン時間を短くすればするほどGPSログを保存できる時間が短くなります。

GPSデータロガーでDriftBox/PerformanceBoxの他に高速スキャンの10Hzを採用している物としては、デジスパイスという商品があります。
http://www.dig-spice.com/product

写真を見るとPhotomate887にそっくりです。というか同じ物?この商品、Photomate887単体が9000円なのに対し、デジスパイスは4万もします。どうやら、Photomate887が9000円、付属のデジスパイスというソフト代が3万って感じです。4万出してこれを買うのだったら、もうちょっとお金出してPerformanceBoxの方がいいのでは?と個人的には思いました。円高な現在なら、個人輸入でPerformanceBoxなら4万ちょっとで買えそうですし。

LAP+Viewは簡易分析ソフトという感じですが、デジスパイスのデモ版をちょっと試したところ、こちらはもっとちょっと詳しく分析できるという感じです。個人的にはPerformanceBox付属のPerformanceToolsの方が使いやすいですが。LAP+Viewは今後のバージョンアップに期待。

デジスパイスの方は、コース図やコントロールラインのファイルがいくつか用意されていますが、LAP+Viewには使えません。デジスパイスで取得したGPS保存データもLAP+Intakeで読めませんが、デジスパイスのサンプルデータをNMEAファイル出力ツールを使ってNMEA形式に出力→「LAP+Intake」→「LAP+View」で読めましたが、何故か走行ラインがカクカクになってました。LAP+View側の問題だと思います
http://www.dig-spice.com/download

(追記)LAP+View側の問題ではなく、デジスパイスのNMEA形式に出力したファイルに問題があることが後日判明しました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/507493/blog/16311704/



デジスパイスパッケージでは、Photomate887で10HzされたGPSデータをデジスパイスで読ませて正常に表示できるところを見ると、単体のPhotomate887パッケージ+「LAP+Intake」で10Hz化はできると思います。以前バージョンアップで対応したみたいですが、「LAP+View」側が10Hzに対応していないために走行軌跡が不自然に歪むということで利用不可になった経緯があります。
http://dp3.jp/dp3/news20091215.html

10Hz、5Hzによる十分な品質の差は無いと判断されたみたいですが、Photomate887とパフォーマンスボックスの両方をつけて鈴鹿サーキットを走られたむぎたろうさんの速度グラフを見ましたが、ほぼ同じような形をしていたので、私も5Hzのままでも十分じゃないかなと思いました。でも、今後のバージョンアップで10Hzが正式対応になるかもしれませんね。
https://minkara.carview.co.jp/userid/254590/blog/16062335/

「LAP+Intake」を使えば、DriftBox/PerformanceBoxのGPS保存ログであるdbnファイルも読めるので、そちらのユーザーの方とも比較できますが、「LAP+View」の速度グラフの横軸は時間しか選択できないので、PerformanceToolsみたいに距離も選択できるようにして欲しいなと思います。

単体でPhotomate887を買い、デジスパイスのソフトがあれば10Hz化はおそらく可能だと思います。でも、その逆のデジスパイスパッケージで「LAP+Intake」の5Hzで初期化してしまうと、デジスパイスが使えなくなっちゃうみたいなので併用は無理ですね。

また、LAP+ 用ログファイルの*.dp3形式であれば、GPS データロガーで記録したログファイルと,車載ビデオカメラの映像を合成してメーターを合成表示 (スーパーインポーズ) するAviUtlのプラグイン「VSD for GPS」もありますので、これを使えば情報量の多い車載カメラの動画を作成することができます。個人的にこの機能はとても魅力を感じます。
http://park.geocities.jp/maplusconv/vsd_filter_gps.html





長々と書きましたが、9000円のGPSロガーでサーキット走行の分析が出来るという事で、今後購入する人が増えて、Photomate887はサーキットで使うGPSロガーの主流になるのではないかと思います。
関連情報URL : http://dp3.jp/dp3/
Posted at 2009/12/26 07:11:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | データロガー | 日記

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